第59話 戦い三昧
お世話になっております。ヘイホーみりと申します。
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タカラは昼食を食べ終え、冒険者協会へと向かう。
タカラが冒険者協会に入ると周りがややざわめく。
「おい、あいつが『太陽の幼樹』のギルドマスターだぞ」
「ああ、ヒュンスのギルドに勝ったっていうギルドか。強いのか?」
「さあ、どうだろうな。駆け出しのギルドらしいし、ヒュンスのギルドに勝ったのもたまたまかもしれないな」
タカラはこのような感じでうわさをされている。
昨日のギルド対抗戦で評価が上がったというよりかはまだ実力を見極めているといった感じであろうか。
タカラは周囲の反応には目もくれず真っすぐ受付へと向かう。
「レミーおばさん、こんにちは」
「あらタカラちゃん、こんにちは……ってそんなことよりあなた大変よ。『太陽の幼樹』に対してのギルド対抗戦の申請が山ほど来てるわよ?」
レミーはそう言いながら山積みにされた申請書をタカラに差し出す。
タカラはそれをパラパラとめくりながら軽く目を通す。
(中堅ギルドがほとんどで初心者ギルドもちらほらといったところかな?)
タカラはそう思うと山積みの申請書をレミーへと返却する。
「レミーおばさん、ギルド対抗戦は片っ端から受けておいてください」
「えっ、いいのかい? すごい数だよ?」
「はい、大丈夫です」
レミーは驚いた様子でタカラに確認しなおすが、タカラは笑顔でそう言う。
「まあ、タカラちゃんがいいならいいんだけどね。それじゃあ、全部受けておくよ」
「お願いします」
タカラはそう言うと冒険者協会を立ち去る。
(昨日ヒュンスが言っていた通りになったね。対人戦の練習をさせるいい機会だ。これを利用しない手はないよ)
タカラはそう思いながらギルドへと帰る。
この日を境に『太陽の幼樹』ではギルド対抗戦三昧の日々が始まることとなる。
♢
「はあー、疲れたー!」
セトはそう言いながらギルドに帰ってくる。
他のメンバーもくたくたの様子である。
あのブランですら口数が少なく疲労でおとなしくしている。
「皆様、お疲れ様です。ご飯の用意ができております。どうぞお食べください」
レフィーナがみんなを出迎えながらそう言う。
「レフィーナさん、ありがとう!」
セトたちはそう言いながら駆け足で食卓へと急ぐ。
みんなお腹ペコペコなようだ。
『太陽の幼樹』はここ2週間で20戦のギルド対抗戦をこなしている。
1日に1戦することは当たり前であり、時間に余裕があれば1日に2回のギルド対抗戦を行うこともある。
普通のギルドであればそんな短い間隔でギルド対抗戦をこなすことは不可能なのだが、セトたちが毎回相手を瞬殺するので、それが可能となっているのだ。
今日も2回のギルド対抗戦を行っており、2戦全勝である。
ちなみに今までの戦績は20戦20勝無敗である。
ここ2週間毎日闘技場に現れるので、ギルド対抗戦を見に来る人で『太陽の幼樹』を知らない人はほとんどいなくなった。
賭けのオッズも毎回『太陽の幼樹』が圧倒的に人気となっており、前とは真逆になっている。
しかし、毎回『太陽の幼樹』が圧勝するので、賭けが成立せず生粋のギャンブラーたちからは文句を言われることもしばしばである。
「みんな、おかえり!」
セトたちが食卓でご飯を食べていると、パルルとポルルが走ってやってくる。
パルルとポルルは今日も外を走り回りながら情報を集めていたようだ。
「外の人たちが『太陽の幼樹』の噂をしてたよ!」
「うん、『太陽の幼樹』の強さは本物だって!」
パルルとポルルは興奮しながらそう言う。
自分たちの仲間が褒められていると知り、とても嬉しいのであろう。
「パルル、ポルル、今日は何か面白い情報はあった?」
タカラがそう尋ねる。
「ううん、そんなに面白いのはなかったかな!」
「そっか、いつもありがとね。助かるよ」
「全然大丈夫だよ! 俺たちもみんなの役に立てて嬉しいんだ!」
パルルとポルルは目をキラキラさせながらそう言う。
『太陽の幼樹』に入り、子供ながらに自分たちの生きる意味を見出したようである。
その様子を見てタカラも嬉しそうである。
ご飯が終わると、タカラが明日の予定をみんなに伝える。
「みんな今日もお疲れさま。明日もギルド対抗戦を2戦行う予定だからそのつもりでいてね」
タカラがそう言うと、みんなは露骨に嫌そうな顔をする。
(みんな嫌そうにはしているけど、対人戦はかなり慣れてきたはずだ。それに最近はギルド対抗戦をキャンセルするギルドも出てきたからね。次の段階を考えないと)
タカラが思っているように、ここ2週間の『太陽の幼樹』の活躍により、『太陽の幼樹』には勝てないと判断するギルドが増えてきており、『太陽の幼樹』とのギルド対抗戦をキャンセルするギルドが増えてきているのだ。
(これからは僕たちに勝てると思っているような強いギルドが増えてくるはずだ。気を引き締めなおさないと)
タカラはそう思いながら自身の気を引き締める。
連日連戦で疲労もたまっているのか、セトたちはすぐに眠りにつく。
そしてまた次の日、セトたちはギルド対抗戦のために闘技場へと向かうのであった。
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