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第53話 不審な男

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



ついに始まりの町「コト」を旅立つ日がやってきた。

ギルドのみんなはすでに起きており、昨日から準備をしていたのでいつでも出発できる状態となっている。


「よし、それじゃあ行こうか!」


タカラが元気よく言う。


「町の東門に馬車を二台手配しておきました。なのでとりあえず東門に向かいましょう」


ロキがみんなにそう言う。

ロキも東門まで見送りに来てくれるようだ。

東門まではみんなで話しながら遠足気分で行く。


「あっ、お菓子屋だよ! タカラ、ちょっと寄っていい?」


ブランがそう言いながら今にもお菓子屋に走って行きそうな勢いである。

そして、そのブランにガンテもちゃっかりついていこうとしている。

相変わらず食にがめつい2人である。


「こらこら、遊びに行くんじゃないんだから。早く行くよ」


タカラは苦笑いしながらそう言う。

タカラに却下され、ブランとガンテは悲しい表情でお菓子屋をあきらめる。


「みなさん、いつもこんな感じなんですか?」


「まあ、あの二人がマイペースなだけよ」


コバルトの質問にセトが呆れたように答える。


「『疾風の黒豹』の時とは全然違います。『疾風の黒豹』ではどこかピリッとした空気感があったんですけど、『太陽の幼樹』はいつも笑顔が絶えなくてのほほんとしているというか……とても町一番のギルドには見えないですね」


コバルトがセトにそう言う。


「私は他のギルドのことはわからないけどそうなのかな? でも、私はこの空気感がすごい好き。それにいざという時にはみんなが頼りになる。コバルトもそのうち慣れるよ」


セトはそう言いながらコバルトにニコッとほほ笑みかける。


「そっ、そうですよね。僕もこの空気感好きです」


コバルトはそう言いながらセトから目をそらし顔を赤らめる。


「? コバルトどうしたの?」


突然目を背けたコバルトにセトが不思議そうに聞く。


「なっ、何でもないです」


コバルトはそう言いながらさらに顔を赤らめる。


「……ライバルが多いぞ」


そんなコバルトの肩に手をポンと乗せ、ムサシがコバルトにそうつぶやく。


「ちょっ!? そんなんじゃないですよ!」


コバルトは焦りながら、慌ててムサシにそう言う。


「ムサシ! コバルトの純粋な思いをからかったらだめじゃない!」


「まあまあ、マキさん、そんなに大声で話したらセトに聞こえちゃいますよ」


ムサシを叱責するマキをテルルがなだめる。

セトに聞かれるんじゃないかと、マキの声の大きさにコバルトはアワアワしている。


そうこうしているうちに、タカラ達は東門に到着する。

東門にはすでに馬車が2台到着していた。

なかなか大きめのサイズの馬車である。

これならメンバー全員が乗っても余裕をもって移動できるだろう。


「それではみなさん、気を付けて行ってきてくださいね」


ロキはみんなにそう言いながらニコッと笑う。

この前のギルドでの話し合いの時には涙を流しているメンバーもいたが、今はみんなすがすがしい顔をしている。


(みんないい表情ですね)


みんなの表情を見てロキはそう思う。


「ロキさん、僕たちがいない間こっちのことは任せたよ」


「はい、任せてください。タカラ君も体には気を付けて」


「うん、ありがとう」


そう言葉を交わすとみんなは馬車に乗り込む。

そして馬車は動き出し、新たな活動の拠点である隣町「ベーサイド」へと出発するのであった。





「タカラさん、隣町「ベーサイド」にはどのくらいで着くんですか?」


テルルが目をこすりながらタカラに尋ねる。

どうやら馬車に揺られて眠くなったようだ。


「馬車で約3日ってとこかな。まだまだかかるから寝てても大丈夫だよ」


タカラは眠そうなテルルを見てそう答える。


「わかりました」


テルルはそう言うと目をつむる。

テルルの横ではブランとガンテがもうすでに爆睡している。

本当にどこまでもマイペースな2人である。


(3人を見てたらなんだか僕も眠くなってきちゃったね)


タカラはそう思うと目をつむる。

そして、しばらくの間馬車に揺られながら寝ていると、突然馬車が止まる。

タカラはすぐに目を覚まし、馬車を運転していた男性に声をかける。


「どうかしたんですか?」


「それが、目の前に突然男が現れまして……俺も乗せてほしいと言ってきているんです」


馬車の運転手が困ったようにそう言う。

タカラが馬車を降りるとそこには一人の男が立っている。

見た目は黒髪のくせ毛でひげを生やしたおじさんといった感じである。

おそらくタカラよりも年上であろう。

身長は190センチほどで、服の隙間から見える筋肉が盛り上がっている。

かなり筋肉質な体のようだ。

そして、防具はつけていないが背中には大きな剣を携えている。


(通りすがりの冒険者だろうか? それに背中の剣はかなり上物のようにみえるね)


タカラが男性を見ながらそう思っていると、


「おっ、もしかしてお前が一番偉い奴か!? ちょうどよかった! 俺も一緒に町まで連れて行ってくれねーか!?」


男はタカラを見ると、満面の笑みで勢いよくそう言いながらタカラに近づく。

あまりの勢いにタカラは少し身を引く。


「おっとすまねー。町までずっと歩くと思っていたから、馬車を見つけてテンションが上がってるんだ。許してくれ。それよりどうだ? 俺も町まで乗せてくれねーか?」


男はタカラに謝罪すると改めてそうお願いする。


(話している感じを見るに悪い人ではなさそうだ。それに……)


タカラはそう思いながら男のステータスを確認する。


ステータス

体力:S

魔力:A

パワー:S

スピード:A

知力:A

器用さ:S


スキル:<先見の明>


(ステータスがすさまじいね。ステータスだけで見たらカインにも負けてないんじゃないかな? どんな人なのか気になるね)


タカラはそう思いながらこの男に興味を持ち始める。


「わかりました。いいですよ。町まで一緒に行きましょう」


「本当か!? 恩に着るぜ!」


こうしてタカラ達は謎の男と一緒に町へと行くことになった。


「そういえば自己紹介してなかったな。俺はフライハイトという。いろんな町をめぐりながら旅をしている旅人だ。よろしくな」


フライハイトはそう言いながらタカラに手を差し出し握手を求める。


「ギルド『太陽の幼樹』のギルドマスターをしてます、タカラです。よろしくお願いします」


タカラはそう言いながらフライハイトと握手をする。


「お前らギルドのメンバーだったんだな。始まりの町「コト」でのクエストの帰りか何かか?」


「いや、僕たちはもともと始まりの町「コト」でギルドの活動をしていたんだけど、ギルドとしてもっと上を目指すために隣町「ベーサイド」に活動の拠点を移すつもりなんだ」


「そうだったのか……ということはここにいるのがギルドの全メンバーということか!?」


「始まりの町「コト」にもう一人いるけど、これで全員だね」


「まじか!? 始まりの町「コト」でこの人数ってことは弱小ギルドじゃねーか!」


フライハイトのその一言に、一緒の馬車に乗っていたブランとガンテがムッとする。


「はははっ、今はまだそうかもね。でも、マイペースで自由で自分勝手なメンバーもいるけど、みんな仲間思いで、頼りがいがあって、みんなが同じ目標に向かって頑張っている最高のギルドだよ」


タカラがそう言うとブランとガンテも満足そうにうなづく。


「……そうか。それは悪いことを言っちまったな。すまねーな」


「全然いいよ。気にしないで」


タカラは笑顔でそう言う。

するとフライハイトは少しうつむきながら静かに一人で考え込む。

そしてしばらくして顔をあげ、タカラのほうを見ると


「俺もお前のギルドに入れてくれねーか?」


フライハイトの突然のお願いにタカラも目を丸くする。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

もしよろしければブックマークに追加、そして下の評価☆☆☆☆☆を押して応援していただけると嬉しいです。モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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