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第51話 激闘後の休日

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。



次の日の朝、昨日のギルド対抗戦の盛り上がりがうそのような穏やかな朝が訪れる。

『太陽の幼樹』のギルドではセトとムサシが朝食を食べている。


「ムサシは今日何するの?」


「……ちょっと座禅組んでから散歩して、少し刀振って帰ってこようかな」


セトの質問にムサシはそう答える。

昨日のギルド対抗戦の疲れもあるだろうということで、今日は一日休みとなったのだ。


「そっかー。私はどうしようかなー?」


セトはまだ何をするか決めていないみたいだ。


「あっそうだ! 久しぶりにフルーツタルト食べたいし、ショコラさんに会いに行こっと!」


セトはそう言うと、すごい勢いで朝食を食べ終え、身支度を始める。


「今日の夜はみんなでパーティーですから、それまでには帰ってくるのですよ」


急いで出て行こうとするセトにロキがそう言う。


「はーい! 行ってきます!」


セトはそう言うと、勢いよくギルドを飛び出す。

セトがショコラの店に向かっていると、まちゆく人がセトに声をかけてくる。


「セトちゃーん、昨日見てたぞー!」


「お疲れ様! かっこよかったわよ!」


「セトちゃん、かわいい!」


どうやら昨日のギルド対抗戦でさらにこの町での知名度が上がったらしい。

もうこの町でセトのことを知らない人はいないのではないだろうか。


「みんなありがとう!」


セトは笑顔で対応しながらショコラの店を目指す。


「こんにちはー!」


セトはショコラの店に着くと、元気よくあいさつしながら店の中に入る。


「あっ、セトさん! いらっしゃいませ! 来てくれたんですね!」


セトが店に入ると、店の入り口付近で仕事をしていたショコラが嬉しそうにそう言う。


「はい! 久しぶりにフルーツタルト食べたくなって」


セトも笑顔でそう言う。


「そういえば、昨日はお疲れ様でした! 私も仕事休みにしてギルド対抗戦見に行ってました!」


「えっ、そうなんですか!?……それは恥ずかしいところを見られちゃいましたね」


セトは恥ずかしそうに言う。

まさかショコラがギルド対抗戦を見に行っているとは思っていなかったようで、戦っている姿を見られたのが恥ずかしかったようだ。


「そんなことないですよ! 普段のセトさんとギャップがあってすごくかっこよかったです!」


ショコラは目をキラキラさせながらそう言う。


「そっ、そうかな~」


ショコラに褒められて、セトはまんざらでもない様子である。

セトは照れを隠すように、タルトのほうを見ながらどれにするか悩むそぶりを見せる。


「わあー! やっぱりここのフルーツタルトはどれもおいしそうだなー!」


セトはフルーツタルトを見ながら目を輝かせてそう言う。


「今だと山ブドウと野いちごのタルトがおすすめですよ!」


「じゃあ、それをお願いします!」


「かしこまりました!」


ショコラはそう言うと、タルトを箱に詰める。

セトがタルトの準備ができるのを待っていると、


「あっ、そういえばこのお店の2号店を出すことになったんです! しかも『太陽の幼樹』さんのギルドの近くに! セトさんがこのお店の常連だって噂になってからさらにお客さんが増えて、それで2号店を出してみないかって!」


ショコラが興奮気味にそう話す。


「そうだったんですね! おめでとうございます! 私もショコラさんに少しでも貢献できているなら嬉しいです!」


セトも嬉しそうにそう言う。


「いつかはお店拡大したいなとは思っていたんですけど、まさかこんなに早くその時が訪れるなんて夢見たいです! これもセトさんのおかげです!」


「いえいえ、そんなことないですよ」


セトは謙遜しながらそう言う。


「この前セトさんのファンだというおじさんが来て大量のタルトを買ってくれたんですが、どうやらその人がかなりのお金持ちだったみたいで……2号店を出すための資金もその人がほとんど出してくれたんです。だから、セトさんのおかげですよ!」


ショコラは嬉しそうにそう言っているが、セトは不思議そうな顔をする。


(私の知り合いでそんな人いたかな?)


セトは記憶をたどり頭の中で探してみるが、思い当たる人物が出てこない。


「ちなみにその人はなんていう人ですか?」


「ダンロッドさんという方です。『太陽の幼樹』のギルドマスターとも知り合いだと言っていましたよ?」


「そうですか……帰ってタカラにも聞いてみます!」


セトはそう言ってショコラからタルトを受け取る。


「はい! セトさん、また来てくださいね!」


「もちろんです!」


セトはそう言うとショコラの店を後にする。

セトは外のベンチでタルトを食べた後、買い物をしたり、散歩をしたりして休日を満喫する。


(そろそろ帰らないと。パーティーに遅れちゃう)


セトはそう思うと、ギルドのほうへと歩き出す。


セトがギルドに着くと、ロキがパーティーの準備をしていた。


「セト、おかえりなさい。羽は伸ばせましたか?」


ロキは優しい笑顔でそう聞く。


「うん、すごく楽しかったよ!」


セトはそう言いながらパーティーの準備を手伝う。

そうしていると、ギルドの1階には続々と人が集まってくる。


「ご飯まだー?」


「ごちそう楽しみだな」


ブランとガンテはごちそうを待ちきれない様子である。

みんなで準備ができるのを待っていると、ギルドの扉が開き、ある男性が入ってくる。


「おーす」


そう言ってギルドに入ってきたのはカインである。

どうやらカインもパーティーに参加するようだ。


「カインさん!」


セトはそう言いながら嬉しそうにカインに駆け寄る。


「おお、セト、昨日はよくやったな。よかったぜ」


カインはそう言いながらセトの頭に手をポンと乗せる。

セトはカインに褒められて嬉しそうだ。


「カイン、来てくれてありがとう」


「ああ、タカラも呼んでくれてありがとな」


タカラとカインはそう言葉を交わす。

ちょうどごちそうの準備もできたようで、みんなの目の前にはたくさんのごちそうが並んでいる。

みんなもそれぞれ自分の席に着く。


「よし、準備もできたことだし、パーティーを始めようか! 昨日はみんなお疲れ様! ほんとによく頑張ったよ! それでは、ギルド対抗戦の勝利、そして新しい仲間であるコバルトの加入に乾杯!」


「かんぱーい!」


みんなはそう言ってごちそうを食べ始める。

ご飯に夢中になっている者、昨日のギルド対抗戦のことを興奮気味に話している者、笑顔でみんなの様子を見守っている者などさまざまであるが、みんな楽しそうだ。


(みんなが楽しそうで何よりだね)


タカラはそう思いながらみんなのことを笑顔で見つめている。


「そういえば、ダンロッドさんって知ってる?」


突然セトが思い出したようにタカラに聞く。

ダンロッドという名前を聞いて、ロキとカインも耳を澄ませる。

2人も興味があるようだ。


「うん、知っているよ。会いに行ったこともあるけど……ダンロッドさんがどうかしたの?」


まさかセトの口からダンロッドの名前が出るとは思っていなかったのか、タカラは少し驚いた様子でそう聞く。


「今日ショコラさんのところに行ったんだけど、ショコラさんが2号店を出すことになったらしくて。その資金をダンロッドさんって人が出してくれたんだって」


セトはごちそうを食べながらそう言う。


「へえ、そうなんだ。それで何でセトがダンロッドさんのことを?」


「なんかその人が私のファンだったみたい」


セトは相変わらずごちそうを食べながらそう言う。


(確かにダンロッドさんの家を訪れたときもそんなことを言っていたね。冗談か何かだと思ってたけど……)


タカラはダンロッドの邸宅を訪れた時を思い出しながらそう思う。


「そうだったんだ。確かにそんなことを言っていたような気がするよ」


タカラはセトにそう言う。


「この前ダンロッドさんのところを訪れたときにショコラさんの店のフルーツタルトを持っていったんだよ。おいしいって食べてくれてたけど、まさか資金を出してあげるほど気に入ってたなんて僕も驚きだよ」


タカラがそう言うと、


「ショコラさんのお店にも来て、大量にフルーツタルトを買っていったって言ってたよ」


セトもそう言いながら納得する。

タカラとセトは、ダンロッドがショコラの店のフルーツタルトを非常に気に入ったから資金を出したと思っているようだが実は違う。

実際はというと、セトがショコラの店の常連客だという情報を聞きつけたダンロッドが、セトのために『太陽の幼樹』の近くにショコラの店の2号店を建てようと思ったというのが正解である。

セトのファンとしての熱が強すぎるがあまりの発想であるが、それを実現してしまうのがダンロッドのすごいところである。


「タルトを気に入ったから2号店を作っちゃうなんて、ダンロッドさんってすごい人なんだね」


「そうなんだよ。なんたってこの町で一番の権力者だからね」


真実を知らないセトとタカラはのんきにそんなことを言っている。


(ダンロッドさんもセトに会いたいみたいだったし、今度はセトも連れて行こう)


ショコラの2号店の話を聞いて、そう思うタカラであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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