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第4話 スキルとランクについて

お世話になっております。

ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。

次の日、タカラは早速ギルドメンバー探しを始めた。


(町を歩きながら、地道に探していくか。そのほうが僕のスキルも生かしやすいし)


タカラはそう思うと、外へと出かける。


この世界にはスキルというものがあり、世界の約7割の人は生まれたときからスキルを1つ持っている。

また、努力次第ではスキルを獲得したり、稀にスキルが進化することもある。

なので、スキルを複数個持っている人もいる。

タカラもスキルを複数個持っているうちの1人である。

その中の一つであるタカラのスキル:<透視之眼(スケルトン・アイ)>は、タカラが生まれたときから持っているスキルであり、見た相手のステータスやスキルを知ることができる。

ステータスは、体力、魔力、パワー、スピード、知力、器用さの6項目で表示され、それぞれE~Sの6段階で評価される。

ステータスだけではなく、パーティー、冒険者、スキルなど、この世界のものはたいていE~Sの6段階で分類されている。

Eは標準的な値であり、決して劣っているというわけではない。

そして、EからSに近づくほどより優れているというわけだ。


しかし、冒険者協会のクエストは明確には分類されていない。

内容によってある程度のランク分けはされているが、実際何が起こるかわからないため、E級相当クエストというような少しアバウトな言い回しになっている。

なので、予測されていなかった事態が起きるとランクが上がり、クエスト達成を報告したら報酬が増えていたなんてこともあるのだ。


ちなみに、もう少し説明すると、パーティーや冒険者のランクも冒険者協会のクエストによって決まる。

S級相当クエストをパーティー単位で達成すれば、そのパーティーはS級パーティーとなり、個人単位で達成すればその冒険者はS級冒険者となる。

ちなみに元S級パーティー『神秘の陽樹』のメンバーであるカインやトルー、タカラはS級冒険者である。

ただ、S級相当クエストになると個人単位での達成は難しいため、基本的にはパーティー単位で動く。

なので、S級パーティーはたまに見かけることはあるが、S級冒険者となるとめったに見かけることはない。

タカラでも会ったことがあるS級冒険者は6人ほどであろうか。

もちろん、会ったことのない人を含めるともう少しいるだろうが、全世界の人口に対する割合を考えると一握りといっていいだろう。

そう考えると、5人中3人がS級冒険者で構成されている元S級パーティー『神秘の陽樹』はとてつもないパーティーであったということになるのだが……。


いろいろと説明が長くなってしまった。

話を元に戻そう。


そんなこんなで街を歩き続けていたタカラであったが、そう簡単にはいい人材は見つからない。


(もうお昼時だし、一度ギルドに戻ってご飯でも食べるか)


タカラはそう思い、ギルドのほうへと歩き出す。

30分ほど歩くとギルドへと着く。

ふと入り口に目を向けると、三日月亭という看板の上に、ギルドの名前が彫ってある看板がぶら下がっている。


(さすがロキさん、仕事が速いね)


タカラはそう思いながらギルドの中へと入る。


「おかえりなさい。いい人はいましたか?」


ロキがそう尋ねる。


「ただいま、ロキさん。ずっと探し回っていたけど、やはりすぐには見つからないね」


タカラはそう言いながら、疲れたようにほほ笑む。


「そうですか。まあひと休みしてください。昼食も作ってあります。一緒に食べましょう」


そう言ってロキはニコッと笑い、昼食を出してくれた。


(やっぱりロキさんがいると落ち着くね)


タカラはそう思いながら食べ始める。

昼ごはんはナポリタンだ。

粗挽きコショウがいいアクセントになっている。


「美味しいです!」


「それはよかったです」


ロキはそう言いながらタカラがおいしそうに食べているのを確認し、自分も食べ始める。


「そういえば、さっき冒険者学校の校長がこちらに来ていましたよ。なんでもタカラ君に特別講師を頼みたいとのことで。やられてみてはどうですか?」


ロキのもとにはたくさんの情報が集まるので、人探しであったり、今回のように依頼なんかも頼まれることがあるのだ。

今回はタカラ指名での依頼であった。

タカラがロキと一緒にギルドを始めたというのをどこからか聞きつけたのだろう。


「冒険者学校か……いいですね、いい人材が見つかるかも。冒険者学校の生徒であればまだギルドにも入ってないだろうし」


タカラは乗り気なようだ。


「では校長にそのように伝えておきますね。日時はまた連絡します」


「ありがとうございます。じゃあ僕はもう少し町でいい人がいるか探してきますね。ごちそうさまでした」


タカラはそう言ってギルドを後にする。



結局その日はいい人は見つからなかった。

午後にはロキから連絡があり、冒険者学校の特別講師の件は2日後の朝からに決まった。


(人材探し、思ってたより難航してるね……いや、焦っちゃだめだ。冒険者学校できっといい人が見つかるはず!)


タカラは自分で自分を励ましながら、家に帰るのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

もしよろしければブックマークに追加、評価の☆☆☆☆☆を押していただけると嬉しいです。

モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!よろしくお願いいたします。

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