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第35話 ダンロッドの真意

お世話になっております。ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。


明日からは1話ずつ毎日投稿していくつもりです!

よろしくお願いします。


「ダンロッドさんが僕たちのギルドのために1億モルもの大金を用意してくれたことは感謝しています。それに、ロックドラゴンの一件でそこまで僕たちを評価してくれていることも嬉しく思っています。ですが、何か他の目的があるのではないかと思ってならないんです」


タカラは正直にそう言う。


「ふむ」


ダンロッドは一言そう言うとコーヒーを一口飲む。

ダンロッドは全く急ぐそぶりを見せない。


「確かに、タカラ君がそう思うのも無理はない。私は昔からかなりの無茶をしてきた。そして今の地位に上り詰めた。タカラ君も私に関する何やらよくない噂を耳にしたこともあるだろう。しかし、私はもう最前線を退いた身だ。今更無茶などしないよ」


ダンロッドはそう言うと、またコーヒーを一口飲む。

そしてダンロッドはさらに続ける。


「私は自分の故郷であるこの町を愛しているんだ。だから、最前線から退いた後はこの町に帰ってきた。そんな自分の愛する町を『太陽の幼樹』は必死に守ってくれた。私は本当に君たちに感謝しているんだ」


ダンロッドはそう言うとタカラの目を真っすぐ見る。

そして、数秒の沈黙の後ダンロッドはさらに続ける。


「それに、君たち『太陽の幼樹』は世界一のギルドを目指しているんだろう? 私が愛する町から世界一のギルドが生まれるんだ。今のうちから友好関係を築いておきたいと思ってもいいだろう?」


ダンロッドはそうタカラに問う。

ダンロッドの正論にタカラは何も言い返すことができない。


「どうだい? 私の気持ちを受け取ってくれるかい?」


ダンロッドはタカラにそう尋ねる。

ダンロッドにここまで言われて断ってしまえば、それは失礼に当たってしまうだろう。

タカラはしばらくの間ダンロッドの目を見つめる。

ダンロッドもタカラから目を離さない。

そして、タカラは観念したように、


「わかりました。受け取らせていただきます」


そう言ってお辞儀をする。


「そう言ってもらえてよかったよ。特に見返りを求めるつもりもないよ」


ダンロッドはそう言い、再びコーヒーをすする。

タカラは緊張が解けたのか、全身の力が抜けたような感覚に(おちい)る。

2人の話が一区切りついたタイミングで先ほどタカラが渡したタルトが運ばれてきた。

タカラとダンロッドはタルトを一口食べる。


「うむ、これはおいしいな」


ダンロッドが満足そうに言う。


「気に入っていただけて良かったです」


タカラはそう言い、ニコッと笑う。

その後、2人はタルトを食べながら雑談をした。

帰りはダンロッドが外の門の前まで見送りをしてくれた。


「タカラ君、今日は来てくれてありがとう。『太陽の幼樹』が世界一のギルドになれるよう応援しているよ。また来てくれ」


「はい、ありがとうございます。また来させていただきます」


「うむ、今度来るときはぜひセトちゃんも連れてきてくれ」


(セトちゃん?)


タカラはそう疑問に思いながらも、


「はい、わかりました」


タカラはそう返事をする。


「なに、私はただの一ファンだよ」


またタカラの表情を読み取ったのか、ダンロッドはフフッと笑いながらそう答える。


(本当にこの人には敵わないね)


また心の中を読まれタカラはそう思う。

こうしてダンロッドへの訪問は無事終了したのであった。



「ただいまー」


タカラは疲れた様子でギルドへと帰ってくる。

ギルドではロキが掃除をしており、その他のメンバーの姿はない。


「おお、タカラ君! おかえりなさい。大丈夫でしたか?」


タカラの帰りにロキが心配そうにそう尋ねる。


「うん、何とかね。ダンロッドさんは本当にすごい人だったよ。こっちが思っていることは全部筒抜けで、何度も手玉に取られたよ」


タカラは苦笑しながらそう答える。


「タカラ君が何度も手玉に取られるとは……やはりそれほどの人物でしたか。しかし……手玉に取られているタカラ君も見てみたいですね」


ロキはニコッと笑いながらそう言う。


「ちょっとロキさん、からかわないでよ」


タカラも笑いながらそう言う。

ロキなりにタカラを和ませようとしているのだろう。

さすがはロキである。


「そんなことより、ダンロッドさんがこの前のロックドラゴンの一件で町を守ってくれたお礼といってこれをくれたんだ」


タカラはそう言ってダンロッドから受け取った箱を机の上に出し、開けてみせる。


「なんですか、この額は!?……こんな額初めて見ました……」


さすがのロキも声を荒げて驚いている。


「1億モルあるらしい。それくらい今回の件に関しては僕たちに感謝してくれているということだよ」


タカラはそう言いながら、ダンロッドから伝えられた気持ちをロキにも話す。


「……そうでしたか。あのダンロッドさんが私たちのことをそこまで評価してくれているとは。私たちも気が引き締まりますね。なんとしても世界一のギルドにならなければ」


ロキはダンロッドの思いに胸を打たれる。


「本当だよ。僕もさらにやる気が出た。僕もこれまで以上に頑張るから、ロキさん、これからもサポートよろしくね!」


「もちろんです」


タカラの言葉にロキはにこりと笑ってそう言い返す。

最初はダンロッドと会うことに気が進まない2人であったが、ダンロッドと会ったことでさらに2人はやる気を出すのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

もしよろしければブックマークに追加、そして下の評価☆☆☆☆☆を押して応援していただけると嬉しいです。モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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