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第28話 4人の連携

お世話になっております。

ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。


明日は2話分投稿する予定です!

明日も22時以降の投稿になると思いますが、よろしくお願いします!


「みんな!」


セトは嬉しそうに言う。

しかし、セトは今までの戦いでかなり疲労しているようだ。

それを見たテルルがすぐに魔法を唱える。


「“癒しの(さえず)り”」


すると3羽の小鳥が現れセト、ムサシ、ブランの肩にとまる。

そして、セトの肩にとまった小鳥がきれいな声でさえずり始めるとセトの疲労がみるみるうちに回復していく。


「その小鳥はみなさんがダメージを受けると勝手に回復をしてくれます。なので安心して戦ってください。あまり長くは維持できませんが、しばらくは大丈夫だと思います」


テルルがみんなにそう説明する。

普通ならば一度回復をすると魔法は消えてしまうが、テルルのスキル:<持続回復>により回復を維持することができるのだ。


「すごいよ、テルル!」


セトがテルルに尊敬のまなざしを向けながらそう言う。


「へへへ、ありがとうございます」


テルルは照れながらそう言う。


「……みんな、来るぞ」


ムサシがそう言うとみんなはロックドラゴンへと目を向ける。

ムサシの攻撃でダメージを受けたことに腹を立てているのか、雄たけびを上げながらものすごい勢いで突進してくる。


「じゃあ、今度はボクの番だね!」


ブランはそう言うと、魔法を唱え始める。


「“風魔鎧の巨岩兵(ヴァン・ギガゴーレム)”」


すると、すさまじい勢いで渦巻く風をまとった巨大なゴーレムがロックドラゴンの前に現れる。

風属性魔法と土属性魔法の複合魔法である。

ブランはこれまでの修行の成果により、複合魔法を使えるまでに成長していたのだ。

また、タカラとの修行で出したゴーレムとは違い、大きさはけた違いにでかい。

ロックドラゴンに対抗するためだ。

ロックドラゴンと同じくらいの大きさはあるのではないだろうか。

ゴーレムはロックドラゴンの突進を受け止める。

ロックドラゴンを受け止めた際に、ゴーレムがまとっている風によってロックドラゴンの岩のような皮膚が削れていく。

それほどすさまじい風のようだ。

そしてゴーレムはロックドラゴンをそのまま横になぎ倒す。


「チャンスだよ!」


その様子を見たブランがセトとムサシに合図をする。

ブランの合図とほぼ同時くらいにセトとムサシがロックドラゴンに向かって走り出す。


「“炎縄網(フレイム・バインド)”!」


セトが魔法を唱えると、炎の網がロックドラゴンに絡みつき動きを封じる。


「ギャオオォォォゥ!」


ロックドラゴンは叫びながら魔法を振りほどこうともがく。

しかし、余計に絡み合ってしまい、さらに動きが封じられる。


(私の攻撃ではダメージを与えられなかったけど、まだ試していないところがある。それは……目よ!)


セトはそう思うと、ロックドラゴンの目をめがけて最高速度で向かっていき、レイピアを突き刺す。


ーーカキン。


レイピアの剣先が突きの衝撃で欠ける。

セトは構わず力をこめるとロックドラゴンの目に深々と突き刺さる。


「ギャーー!!」


よほど痛かったのであろうか、ロックドラゴンは今まで聞いたことないような叫び声をあげ、のたうち回る。


「ムサシ!」


セトはすかさずムサシに合図を送る。


「……任せとけ」


ムサシはセトに聞こえるか聞こえないかくらいの声で静かに答える。

ムサシは高く飛び上がり、刀をクロスさせる。

そして、ロックドラゴンの首めがけて刀を振り下ろす。


「十文字斬り!」


重力とムサシのパワー:Sが相まってすさまじい威力の攻撃がロックドラゴンの首元に当たる。

2本の刀はロックドラゴンの岩のような皮膚を砕き、ロックドラゴンののどを深々と切る。

その瞬間、ロックドラゴンは一瞬大きく目を見開き、そのままゆっくりと目を閉じていき、息絶える。


「はあ、はあ」


わずかな戦闘時間であったが、ムサシの息が上がっている。

それだけの集中力と緊張感があったのだということがわかる。

何はともあれ、4人でA級の魔物であるロックドラゴンを倒したのだ。

4人の中に喜びがこみあげてくる。


「やったよ! ついに倒した!」


「……やった……やった!」


「ボクたちなら余裕だよ!」


「やりましたね、みなさん!」


みんなは肩を抱き合いながら喜びを分かち合っている。

4人は勝てたことが信じられないという感じである。

しかし、セトとムサシはカインのもとで、ブランとテルルはタカラのもとで、4人ともS級冒険者のもとで必死に修行してきたのだ。

当然といえば当然の結果である。


「おい、あいつら、本当にロックドラゴンを倒してしまったぞ!」


「信じられねえ、A級の魔物のロックドラゴンを倒しちまうなんて……」


「あれ、『太陽の幼樹』のメンバーだよな? 強いのは最近有名になったエルフのセトだけじゃなかったのかよ」


「だよな……二刀流の剣士もやばかったし、魔導士のやつもとんでもない魔法使ってたぞ!」


「もしかしたら『疾風の黒豹』よりも強いんじゃないか?」


応援に来たはずの冒険者たちであったが、ロックドラゴンと『太陽の幼樹』の4人組の戦闘の一部始終を見てみんなが驚きを口にしている。


(まさかロックドラゴンを倒してしまうなんて……セトさんはサウザンドウルフを一人で倒しているから強いとは思っていたけどここまで強かったとは。それにセトさんだけじゃない。他のメンバーもこんなに強かったなんて知らなかった……)


コバルトはそう思いながら開いた口が塞がらないでいる。


(セトさんの存在がさっきよりもずっと遠くにいるような感じがする……)


コバルトは下を向いて落ち込む。

実際に戦っているセトたちを見て、さらに実力の差を感じてしまったようだ。


「じゃあ冒険者協会に報告しに行きます?」


テルルがみんなにそう言う。


「うん、それがいいと思う。使える素材があるかもしれないけどまたあとで取りに来よう。もしかしたらまだ魔物が町の近くにいるかもしれないし、早く冒険者協会に帰ったほうがいいと思う」


セトはそう判断する。


「……それじゃあ、急いで帰るか」


ムサシも賛成する。

セトたちと応援に来たコバルトたちは急いで冒険者協会へ報告しに戻るのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

もしよろしければブックマークに追加、そして下の評価☆☆☆☆☆を押して応援していただけると嬉しいです。

モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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