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第22話 最強と模擬戦②

お世話になっております。

ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。


「よし、次はムサシだな」


カインはそう言ってムサシのほうを向く。

そして2人は距離をとり、模擬戦の準備をする。


「準備はいいか?」


「……はい」


ムサシはそう答え、刀を2本抜く。

とはいったものの、ムサシもかなり緊張しているようだ。


(二刀流か。俺も見るのは初めてだな。それに……あれは刀か? こっちではあまり使っている奴を見たことはないが。突っ込みどころが多い奴だな。楽しみだ)


カインはそう思い、剣を構える。


「来い」


カインがそう言うと、ムサシが動き出す。


(スピードはセトほどではないか)


カインはそう思うと、ムサシのほうへと動き出す。

2人の距離はあっという間に縮まっていき、カインがムサシの間合いに入った瞬間、ムサシは片方の刀を振る。

カインはそれを紙一重でかわし、もう一方の刀で続けて繰り出される攻撃を剣で受ける。


(パワーはかなりあるな。それに、剣技になるとスピードが上がるのか?)


カインはそう思いつつ、ムサシとの間合いをあけないようにしながら剣を交えていく。

緊張のせいか、ムサシはどことなく動きがぎこちない感じだ。


「おいおい、そんなもんか? 拍子抜けだな」


カインはそう言いながら剣の速度を速めていく。


「くっ……」


ムサシはカインの剣速についていくのがやっとの様子だ。


(二刀流相手は初めてだから楽しみにしていたがこんなもんか? タカラがよこしてきたやつだからもう少しできるやつかと思っていたが思い違いか?)


カインはそう思いながら間合いを開けることなくひたすら打ち込んでいく。

ムサシは相変わらず防戦一方である。

これ以上進展はないと思ったカインが模擬戦を止めようとしたそのとき、今まで攻撃を防ぐだけであったムサシから反撃が飛んでくる。


(おっ、初めて返してきたな)


カインがそう思っていると、そこからさらに反撃の数が増えていく。


(……こいつどんどん速度が上がっているな……いや、どんどん無駄な動きがなくなってきているのか?)


カインがそう思っているうちに、あっという間にカインと同じくらい反撃してくるようになった。


(俺の攻撃にもう対応してきている……最小限の動きで防御、反撃に転じているな……いや、ちょっと待て、こいつ刀2本持ってるんじゃないのか? なのになんで俺の速さについてこれるんだ?)


カインはそう思いながら、驚きを隠せないでいる。

もちろん、カインはある程度手を抜いているが、それでも刀2本を持ったまま対応できる速さではない。


(これはムサシのスキルの影響か……それともこの刀のせいなのか……)


カインはムサシとの攻防の中でムサシの刀に違和感を感じていた。

しかし、カインであってもその違和感の正体がわからずにいた。


(不思議な感じだ。カインさんの攻撃に体が自然と反応する……)


ムサシはそう思いながら、今まで感じたことのない意識の中にいた。

そしてそのままカインとの模擬戦に没頭していく。

2人はもうしばらく打ち合うと、カインが大きく後ろに後退し距離をとる。


「よし、もういいぞ。ここまでだ」


カインはそう言って剣をしまう。

ムサシは突然の終わりにきょとんとしている。

どうやら模擬戦であったことを忘れてしまうほどカインとの戦いに没頭していたようだ。

しばらくしてハッと気づいたように刀をしまう。


(すごい集中力だな。それに、思ったほど息が切れていない)


カインはそう思いながらムサシを見ている。

カインはムサシに近づくと、


「ムサシ、お前戦っている間何を考えてる?」


カインはムサシに突然そう質問する。


「……いや、特に何も……自然に体が動くって感じかな」


ムサシはそう答える。


「そうか。俺も戦っていて感じたのはムサシが本能的に戦っているということだ。そして、ムサシが気付いているかはわからないが、お前が自分の世界に入れば入るほど動きが洗練されていった。俺は二刀流を見たことがないから詳しくはわからないというのが本音だが、本能的に戦うのがムサシにはあっていると思うぜ」


カインはそう言うと続けて、


「だが、スロースターターなのが惜しいところだな。ムサシの目標はできるだけ早く最高の状態に持っていくことだな。敵は待ってくれねえぞ?」


「……はい」


ムサシはカインのアドバイスを真剣に聞いて、そう返事をする。


「だがまあ、俺が思っていたより2人ともいいんじゃねえか? まあ、もちろんまだまだではあるがな。これから3人で猛特訓だ!」


カインはそう言ってニヤッと笑う。


「「はい!」」


2人は勢いよく返事をする。


「と言いたいところだが、ちょうどいい時間だし昼飯にするか! 腹が減っては戦はできねーからな!」


「「はい!」」


2人はさらに勢いよく返事をする。

どうやら2人ともお腹がすいていたようだ。

カインは自分の荷物の中から弁当を3つ取り出し、1つずつセトとムサシに渡す。


「俺の奥さん特性弁当だ! うめーぞ! さっ、早く食べろ!」


カインはそう言うと、自分の弁当を勢いよく食べ始める。

それを見たセトとムサシも勢いよく食べ始めた。

ご飯を食べた後、休憩がてら3人で雑談をする。


「そういえばセトのレイピアは何か特別な力があるのか? なんか不思議な感じがするが」


カインが疑問に抱いていたことを聞く。


「特別な力ですか? 特に感じたことはないですけど……でもお店の人はこのレイピアに風神が宿っているといっていました。本当かどうかわからないですけどね」


セトは苦笑いしながらそう言う。


「風神か……」


カインはそう言うと少し考えるようなそぶりを見せる。


「でもお店で武器を選んでいるとき、このレイピアに呼ばれた気がしたんです。それに今までずっとこのレイピアと一緒に頑張ってきたので愛着もありますし、このレイピアを選んでよかったなって思ってます」


セトは自分のレイピアを見つめながらそう言う。

なんとなく、レイピアがいつもより輝いているように見える。


(風神に限らず神が宿る武器は気まぐれでかなり人を選ぶというからな。今まで何も感じたことがないのは仕方がない。だが、武器に呼ばれたと言っているし、本当に風神が宿っているならそのうち姿を現すだろうな)


カインはセトの話に耳を傾けながらそう思う。


「そうか、風神が宿っているといいな」


カインはセトにそう言う。


「はい!」


セトは笑顔でそう言う。


「ムサシの刀にも何か違和感みたいなものを感じたが何かあるのか?」


カインは続いてムサシに問う。


「……いや、何もないと思います。ずっと使っているけど普通の刀って感じだし、武器に呼ばれたってわけでもないですし」


ムサシは表情を変えずにそう言う。

しかし、心の中では、


(かっこよくて一目ぼれしたなんて言ったら引かれるかもしれないからやめとこう)


ムサシはそう思いながら、表情を変えないように努力する。


「そうか」


カインはそう言う。


(確かに違和感は感じたんだがな。俺の気のせいだったか?)


カインはそう思いながら首をかしげる。


(まあ、考えても仕方ねーな。わかんねえもんはわかんねえ!)


カインはそう思い、あっさりと考えるのをやめるのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

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モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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