第19話 世界で最も読まれている雑誌
お世話になっております。
ヘイホーみりと申します。
この作品を選んでいただきありがとうございます。
誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。
ここは世界最大のギルド都市「ストローグ」。
名前の通り、世界で最もギルドの数が多い都市であり、冒険者の数も世界一である。
その都市の中心部にある大きな建物の一室で、ある2人の女性が話している。
一人は黒髪ロングでモデルのようなスタイル抜群の女性、もう一人はショートカットで茶髪、黒髪ロングの女性ほどではないもののこちらもスタイル抜群の女性である。
「編集長、始まりの町「コト」での話聞きましたか?」
「あぁ、あれね。忙しくてあまり詳しくは聞いてないの。何があったの?」
「町のすぐ近くでサウザンドウルフが現れたらしいのですが、どうやらエルフの美少女が一人で倒してしまったらしいのです」
「へぇ、そんなことが。サウザンドウルフが町周辺で出るなんて珍しいわね。でもサウザンドウルフを一人で倒すくらいこの都市ではそんなに珍しくないでしょ?」
「確かにそうなんですが、実はその美少女はタカラさんが設立したギルドのメンバーだとか」
「タカラってあのタカラ? 元S級パーティー『神秘の陽樹』のメンバーでS級冒険者の?」
「はい、そうです」
「それは興味をそそるわね。それにエルフで美少女……特集を組むまでとはいかないものの、面白い記事が書けそうね」
「どうしますか?」
「あなた、アポイント取っておいて」
「わかりました」
「それとベレス山脈で何か起こってないか情報を集めて」
「わかりました。それでは2つ合わせてまた報告しますね」
「よろしく」
そう言うと、ショートカットの女性は部屋を出る。
(S級冒険者タカラが設立したギルド……今後頭角を現してくるかもしれないわね)
長年の勘がそう言っている。
女性はタカラの名前を頭の片隅にしまっておく。
♢
「ただいまー」
タカラがギルドへと帰ってくる。
「おかえりなさい、タカラ君。少し時間よろしいですか?」
帰って来たばかりのタカラにロキがそう尋ねる。
「うん、大丈夫だよ。どうしたの?」
「実は先ほど《月刊ニューヒーローズ》の関係者の方から連絡がありまして、タカラ君とセトに取材をしたいと。この前のサウザンドウルフのことがあったからだとは思いますが、どうしますか?」
「《月刊ニューヒーローズ》が?……こんなチャンスめったにないけど……どうするべきか……」
タカラは悩みこむ。
《月刊ニューヒーローズ》とはギルドやパーティー、冒険者のことを紹介している雑誌の一つであり、世界で最も読まれている雑誌である。
昔からある老舗のギルドから期待の新人まで幅広く紹介している。
そして、この雑誌が世界で最も読まれている理由の一つ、それは年間ランキングの存在である。
一年の終わりに創刊される大特集号ではその一年の成績を加味して、ギルドや冒険者のランキングが発表されるのだ。
世界中のギルドや冒険者はこのランキングにランクインするために頑張っているといっても過言ではない。
(《月刊ニューヒーローズ》でギルドのことが紹介されればかなりの宣伝になるだろう。でもそれだけ目立つということでもある。『疾風の黒豹』のこともあるし、今目立つのはあまり得策ではないね。せめてもう少しセトたちが強くなってから……)
タカラはそう思うと、
「ロキさん、申し訳ないけど今回は断っておいてください。その代わり、僕たちのギルドがもう少し強く……この町で一番のギルドになったときはこちらからお願いさせていただきたいと伝えてください」
タカラはロキにそう伝える。
「わかりました。賢明な判断だと思います。私も賛成です」
ロキはそう言い、タカラにニコッとほほ笑む。
「ありがとうございます」
タカラはほっとしたようにそう言う。
♢
再び世界最大のギルド都市「ストローグ」。
「編集長、この前の件ですが、タカラさんのギルドには断られてしまいました。町で一番になったときにはこちらからお願いさせていただきたい、とのことです」
「あらそう。まあ今雑誌に載せるより、もっとギルドが大きくなってからのほうが注目も集まるからそっちのほうがいいと思うわ」
「はい、ではタカラさんのギルドの件につきましてはあちらからの連絡を待つという方針で」
「それでいいわ。あと、ベレス山脈のことは何かわかった?」
「はい、ベレス山脈の件ですが、もしかするとS級の魔物が現れたかもしれないということです。こちらはもう少し調査が必要ですが……」
「そう……一応このことをビートに伝えておいてくれる?」
「わかりました」
ショートカットの女性はそう言うと部屋を出て行く。
「ビートに任せておけば大丈夫でしょう。なんていったって冒険者ランキング1位の男なんですから」
編集長と呼ばれている女性はそう言って山積みの書類へと向き合う。
「はぁ……次の雑誌の発行までに間に合うかしら」
女性はそう言いながら作業に取り掛かる。
結局作業は夜中まで続くのであった。
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