第18話 町一番のギルド
お世話になっております。
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サウザンドウルフが出現して数日後、始まりの町「コト」では平穏な日常を取り戻していた。
セトはいつものように冒険者協会へと足を運ぶ。
「あっ、セトちゃんだー!」
「今日もかわいいなー」
「セトちゃーん、手振ってー!」
セトが冒険者協会に入ると、周りにいた人がこのように話しかけてくる。
サウザンドウルフを倒した直後はひそひそ話でうわさされていたものの、今となっては町の人気者である。
しかし、セトはまだその状況に慣れていないようで照れながら歩いている。
(はっ、恥ずかしい)
セトはそう思いながら急ぎ足でクエストを確認しに行く。
(今日はどれにしようかなー)
セトが悩んでいると、
「おい! いつまでもそんなとこに突っ立ってられると邪魔なんだが。サウザンドウルフを倒してちやほやされてるからって調子に乗んじゃねーぞ」
後ろから男性にそう声をかけられる。
セトが振り返ると男性3人、女性1人の4人組が立っている。
「すっ、すみません。別に調子に乗っているわけじゃなくて……」
「じゃあすぐにどけよ」
セトはそう言われ、静かにその場をどける。
「おい、見ろ。『疾風の黒豹』のやつらが絡んでるぜ」
「この町で1番のギルドだがこの前のサウザンドウルフの件で『太陽の幼樹』が注目されて焦っているんだろ」
「セトちゃんかわいそう」
今の出来事を見ていた周りの冒険者がひそひそと話している。
(『疾風の黒豹』……この町ではよく聞く名前ね)
セトも周りの話に耳を傾けながらそう思う。
4人組はクエストを受注すると何事もなかったかのように冒険者協会を出て行く。
(ああいう人たちもいるんだ。これからは気を付けないと)
セトはそう思いながら、クエストを受注して冒険者協会を出る。
その日の夜、セトは夕食の時にみんなの前で今日の出来事を話した。
「何そいつら、すっごいむかつく!」
話を聞いたマキはすごく腹を立てている。
「……俺もそいつらに冒険者協会で絡まれたことある」
ムサシも思い当たる節があるようだ。
「そんな奴魔法でぶっ飛ばしちゃえばいいんだよ」
ブランはご飯に夢中になりながら、のんきにそんなことを言っている。
「でもなんだか嫌な気分になりますね。せっかくセトがサウザンドウルフを倒して町を救ったのに……」
テルルが残念そうに言う。
「確かにむかつくね。でも世界一のギルドを目指す以上そういうこともないわけじゃない。嫉妬や恨みというのは今まで以上について回るかもしれない。みんな十分に気を付けるんだよ。そして、自分たちは決して同じようなことはしないように!」
タカラは同情しながらも、みんなに注意を促す。
「このギルドにそんなことするような人はいませんよ。今後も絡まれることがあるかもしれませんが、いつも通りふるまい、私たちはさらなる高みを目指しましょう」
ロキがみんなに笑顔で言う。
みんなが寝静まった後、タカラとロキは2人で晩酌をしていた。
「最近『疾風の黒豹』からのちょっかいがひどくなっているようですね」
「うん。今日の感じだとみんな思い当たる節がありそうだった。まあでも、今のところは嫌がらせ程度だとは思うけど」
タカラはロキにそう言う。
「でも僕たちが今以上に注目されるようになったらさらにひどくなるかもしれない。向こうも正当なギルドだから無茶はしてこないと思うけど、注意しておくに越したことはない。もしもの場合は僕たち大人がしっかり対応しないと。ロキさん、情報網張り巡らせておいて」
タカラが真剣な表情でロキにお願いをする。
「もちろんです。任せてください。ギルドのみんなを守るのが私たちの役割ですからね」
ロキはそう言い、ニコッと笑う。
「ありがとう」
タカラも笑顔でそう言う。
「セトたちもそろそろレベルアップしていかないと。この先何があるかわからないからね。魔法は引き続き僕が教えていくからいいとして……セトとムサシはもうすでに剣術では僕が教えられる領域を超えている。ついにあいつを頼る時が来たか」
タカラはそう言い、お酒をグイっと飲む。
「おお、ついに来ましたか。セトもムサシも気合を入れねばなりませんね」
ロキがそう答える。
「今度僕がお願いしに行ってくるよ」
「はい、お願いします」
タカラとロキはそのあともお互いに飲みながら2人で夜をふかすのであった。
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