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第17話 多額の報酬、そして昇級

お世話になっております。

ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。


タカラは横たわっているサウザンドウルフを見つめる。


(縄張り意識が強くてベレス山脈の中腹から離れようとしないサウザンドウルフがこんなとこにまで来るなんて……ロキさんが言っていた通り、ベレス山脈で何か起きているのは確実だね)


タカラはサウザンドウルフを見ながら考え込む。


「タカラ、どうかしたの?」


セトがタカラに問う。


「……いいや、何でもないよ」


タカラはセトを不安にさせないようにニコッと笑いながらそう言う。


「帰って冒険者協会に報告しないと。サウザンドウルフの牙や爪、毛皮は高く売れるから持って帰ろう」


タカラはそう言ってサウザンドウルフから素材を集める。

そして、すぐに冒険者協会へと向かう。


冒険者協会に着くと受付嬢であるマイが出迎えてくれた。

どうやらもうすでにサウザンドウルフを倒したことは知っているようだ。

誰かが伝えたのであろう。


「この度は本当にありがとうございました。おかげで犠牲者を出さずに済みました。本当にありがとうございます」


マイは頭を深く下げながらタカラ達にそう言う。


「サウザンドウルフを倒したのはセトです。僕たちは何もしていません」


タカラがそう言う。


「!?……そうだったんですね。ものすごい勢いで成長されているとは思っていましたが、まさかサウザンドウルフを一人で倒すほどだったとは……セトさん、本当にありがとうございます」


マイはもう一度セトに対して頭を下げる。


「いえいえ、冒険者として当然のことをしただけですから」


セトは照れくさそうにそう言う。


「おい、あの小娘が一人で倒したらしいぞ」


「サウザンドウルフをたった一人で……」


「横にいるのは元S級パーティー『神秘の陽樹』のメンバーのタカラじゃないか? ということはあの小娘はタカラが設立したというギルド『太陽の幼樹』のメンバーなのか?」


「あの小娘、エルフだぞ……というかすごい美人じゃないか?」


タカラ達の周りではみんながひそひそと話している。

セトはこういう状況に慣れていないのか、とても居づらそうにしている。

するとマイがすかさず、


「セトさん、冒険者協会から今回の報酬がありますので奥の部屋へどうぞ。ぜひタカラさん達もご一緒に」


マイはそう言うとタカラ達を案内する。

マイはこういうところにも気が利く素敵なお姉さんなのだ。


「マイさん、助かりました。ありがとうございます」


タカラはそう言う。


「いえいえ、セトさんはあのサウザンドウルフを一人で倒したんですもの。噂されてもしょうがないですよ。それに報酬を渡したいというのは本当ですし」


マイはセトとタカラを見ながら笑顔でそう言う。


「ありがとうございます。サウザンドウルフの素材も売りたいんですけど、大丈夫ですか?」


タカラはマイに尋ねる。


「はい、大丈夫ですよ。ではその分のお金も持ってきますね。少々お待ちください」


マイはそう言って部屋を出る。

しばらくするとマイは袋を持って帰ってきた。


「こちらが今回の報酬金になります。サウザンドウルフ討伐の報酬と素材のお金、合わせて550万モルになります」


マイはそう言ってお金の入った袋を渡す。


「こっ、こんなにもらってもいいんですか?」


セトはあまりの金額に慌ててマイに問う。


「もちろんです。セトさんには町を救っていただきましたし。本当はもっと差し上げれたらいいのですが……」


マイは申し訳なさそうに言う。


「いえいえ、十分です! 本当にありがとうございます!」


セトはそう言ってお金を受け取る。


「それと、セトさんは今回B級の魔物であるサウザンドウルフを単独で討伐しましたのでB級冒険者となります。手続きはこちらで行うのでそのつもりでお願いします」


「そっか、私B級冒険者になったんだ。ありがとうございます!」


セトは嬉しそうに言う。


「こんなに早くB級冒険者になった人初めて見ました。また何かあったときは是非ともよろしくお願いします」


マイはそう言ってセト達に頭を下げる。

慌ててセトたちもマイに頭を下げる。



冒険者協会を後にして、タカラ達はギルドに戻ってきた。


「あー、なんだか疲れた……」


セトは椅子に座るとため息をつきながらそう言う。


「本当によく頑張りましたね。そして、よくぞ無事で帰ってきてくれました。今日はごちそうを用意してますよ」


ロキはセトにねぎらいの言葉をかける。


「ほんとに無事でよかった。私すごい心配してたんだからね」


マキはそう言い、泣きながらセトに抱きつく。


「ロキ、マキ、ありがとう」


セトはそう言い、マキを抱きしめる。


「本当に良かったよ。よし、それじゃあ今日はパーティーだ!」


タカラがそう言うとロキが夕食の準備を始める。

テーブルには豪華な料理の数々が並んだ。

みんなが席に着くとタカラが話し始める。


「みんな、今日は本当にお疲れ様。そしてセト、本当によく頑張ったね。サウザンドウルフの討伐、そしてB級冒険者への昇格おめでとう。今日はたくさん食べてお祝いしよう! いただきます!」


「「「「「いただきます!」」」」」


そう言ってみんなはいっせいに食べ始める。

いつもとは違う一日に、みんな体力を使ったようだ。

お腹もすいているのか、全く手が止まる気配がない。

それに、話したいこともたくさんあるので口も食べるのと話すので全く止まる気配がない。

いつになくにぎやかな食卓である。


(みんな楽しそうで何よりだ)


タカラは心の中でそう思いながらみんなの話に耳を傾ける。

ロキも一緒にご飯を食べながらにこにこと笑っている。

その日は夜遅くまでギルドの明かりが消えることはなかった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

もしよろしければブックマークに追加、そして下の評価☆☆☆☆☆を押していただけると嬉しいです。

モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

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