第14話 回復魔導士
お世話になっております。
ヘイホーみりと申します。
この作品を選んでいただきありがとうございます。
誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。
「おはよー」
セトは眠そうにそう言いながら上の階から降りてくる。
セトの後ろからムサシとブランも目をこすりながら降りてくる。
「おっはよー!」
マキの元気な声がギルドに響く。
「おはようございます。朝ごはんできていますよ」
ロキは笑顔でそう言う。
今日は珍しくタカラの姿が見えない。
今日も3人は修行の予定である。
修業を始めてからもう2か月が経とうとしている。
3人は個人でクエストをこなしたり、みんなでクエストをこなしたりしている。
基本的に、ムサシは刀、ブランは魔法の修行をし、セトは剣術と魔法を交互に磨いている。
最近では魔法とレイピアを織り交ぜながら戦うことが出来てきている。
3人とも成長が著しく、セトとムサシもすでにC級の魔物を余裕で倒せるくらいの実力はあるのではないだろうか。
「「「行ってきまーす」」」
ご飯を食べ終えた3人は準備をして、それぞれの修行へと向かっていった。
その頃タカラは冒険者協会へと足を運んでいた。
(3人ともかなり実力をつけてきたからね。そろそろ次の段階に進まないと)
タカラはそう思いながら冒険者協会の扉を開く。
冒険者協会は今日もいつも通りにぎやかである。
タカラは真っすぐ受付のほうへと進む。
「おはようございます、マイさん」
「あらおはようございます、タカラさん。今日は早いですね」
タカラとマイはあいさつを交わす。するとマイが、
「そういえば、タカラさんのギルドすごいですね。設立したばかりの少人数ギルドなのに今月のクエスト達成数この町で3位ですよ。冒険者協会内でも話題になってます」
マイは少し興奮気味に言う。
お世辞にもこの町は大きな町とは言えないが、それでもこの町で3位はすごいことである。
なんていったって、実際にクエストをやるのはセト、ムサシ、ブランの3人で、そのうち2人は冒険者を初めて間もないのだから。
「そうなんですか? ありがとうございます」
タカラは照れ臭そうに言う。
3人の頑張りが認められているのだと思うとすごい嬉しい気持ちになる。
(確かにたった3人でこの成績はすごいな。それだけみんなが頑張っているということか)
タカラはそう思いながら改めてみんなが頑張っていることを実感する。
「それで、今日はどうされましたか?」
マイが尋ねる。
「実はそろそろダンジョンに行かせようと思っているんですが、僕のギルドにはまだ回復魔導士がいなくて。それで今日冒険者協会に回復魔導士を探しに来たんです」
タカラがそう答えると、
「なるほど、わかりました。少々お待ちください」
マイはそう言うと、奥に行き、少しすると数枚の書類を持ってくる。
このように、人材の紹介も冒険者協会に頼めばやってもらえるのである。
「現在募集要請を出している回復魔導士はこの2人のみですね。すぐに会えるとなるとこの方のみになります」
マイはそう言うと、1枚の書類をタカラに見せる。
(1人だけか……まあとりあえず会ってみよう)
タカラはそう思い、
「ありがとうございます。とりあえず会ってみることにします。今日の午後、僕のギルドまで来てもらうように連絡してもらうことは可能ですか?」
「はい、大丈夫ですよ」
マイは笑顔でそう答える。
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
タカラも笑顔でお礼を言う。
タカラは冒険者協会を出ると、ギルドの方角へと歩き出す。
(ダンジョンに行くなら回復魔導士は必要だし、ギルドの今後のことを考えるなら回復魔導士は必要不可欠だ。ブランにもできないことはないだろうけど、攻撃に専念させたいし……いい人であればいいんだけど……)
タカラはそう思いながらギルドに帰るのであった。
お昼過ぎ、タカラのギルド『太陽の幼樹』へと向かう一人の女性の姿があった。
(冒険者協会から連絡があって『太陽の幼樹』に行くように言われたけど……まさか元S級パーティー『神秘の陽樹』のメンバーが設立したギルドに呼ばれるなんて。回復魔導士の募集のことで話がしたいとのことだったけど、大丈夫かな? 怒られたりしないかな?)
女性はそう思いながら、不安そうに『太陽の幼樹』へと向かっていた。
ほどなくして、『太陽の幼樹』の目の前まで着く。
(ここって確か三日月亭よね? 確かかわいいバイトの人がいるんだよねー……ってそんなこと思ってる場合じゃない。ほんとにここであってるのかな?)
女性は場所を間違えたのではないかと不安になる。
(でも『太陽の幼樹』の看板もあるからここでいいのかな?)
女性はそう思いながら、おそるおそるドアを開ける。
「あっ、来た来た。はじめまして。僕が『太陽の幼樹』のギルドマスターをしてるタカラといいます。よろしくね」
タカラはそう言い、握手を求める。
「初めまして。テルルといいます」
テルルはそう言いながらタカラの手を申し訳なさそうに握る。
「はじめまして。サブマスターをやっております、ロキといいます。よろしくお願いします」
ロキはそう言い、丁寧にお辞儀する。
「初めまして、よろしくお願いします」
テルルもそう言いながら慌ててお辞儀する。
自己紹介が終わると、タカラはテルルに椅子に座るよう促す。
そして、タカラは早速テルルのステータスを確認する。
ステータス
体力:B
魔力:B
パワー:D
スピード:C
知力:B
器用さ:B
スキル:<持続回復>
(突出したステータスはないけど、安定したステータスだ。それに、スキル:<持続回復>は優秀だね。一度回復させれば一定時間回復し続けるから何度も回復魔法を使わなくていいし、魔力を節約できる)
タカラはそう思うとすかさず、
「テルルさん、単刀直入に聞くけど、僕たちのギルドに入らない?」
タカラがそう聞くと、
「えっ私がですか!? いいんですか? 私ほんとに普通の回復魔導士なんですけど……」
テルルが不安そうにそう言うと、
「うん、もちろんだよ。僕たちは回復魔導士を探していたし、ぜひテルルさんに入ってほしんだ」
タカラが真剣な表情でそう言うと、
「……わかりました。それならぜひよろしくお願いします!」
テルルはパッと明るい笑顔になりそう言う。
「よろしくね。それと僕のことは気軽にタカラって呼んで。そのかわり僕もテルルって呼んでいいかな?」
タカラがそう尋ねると
「はい、わかりました!」
テルルは笑顔でそう言う。
ロキもその様子を笑顔で見ている。
こうしてギルド『太陽の幼樹』には新しいメンバーが加わることとなった。
夜になり、他のメンバーも帰ってきた。
「疲れたね」
「お腹すいたー」
セトとブランはそう言いながら椅子に座る。
ムサシも無言で椅子に座る。
今日もムサシはお疲れのようだ。
「みんなお腹すいてると思うけどその前に……実は今日新しいメンバーが入ってくれたんだ!」
タカラがそう言うと、テルルは起立して、
「初めまして、テルルといいます。役職は回復魔導士です。よろしくお願いします」
テルルは緊張しながらそう言い、頭を下げる。
「女性だ、やった! よろしくお願いします!」
セトは嬉しそうに言う。
「よろしくねー!」
「……よろしく」
ブランとムサシも歓迎している様子だ。
「じゃあみんな。回復魔導士も加わったことだし、みんなもだいぶ強くなってきたと思う。だから、明日から次の段階に進もうと思う。魔物の溜まり場だ!」
タカラがそう言うと、
「やっと来たわね」
「もう退屈してたんだよ!」
「……な、何でも来い」
どうやら3人ともやる気のようである。
「みんなやる気のようだね、頼もしいよ。それじゃあ、明日に備えて今日はしっかり休もう」
「「「「はーい」」」」
みんな元気よく返事をし、明日に備えるのであった。
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