表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/99

第12話 魔法の修行

お世話になっております。

ヘイホーみりと申します。

この作品を選んでいただきありがとうございます。

誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。


次の日、タカラ、セト、ブランの3人は町の外の高原に来ていた。


「それじゃあ今から魔法の修行をやっていこうと思ってるんだけど、その前にブラン、これをあげるよ」


そう言ってタカラは一本の杖をブランに渡す。

ブランは不思議そうな顔で杖を受け取る。


「なにこれ?」


ブランが聞くと


「それは“魔と叡知の杖”といって、昔僕が使っていた杖だ。魔力増強効果と知力上昇効果がある」


タカラはそう言うとブランのステータスを確認する。


ステータス

体力:C

魔力:S+

パワー:E

スピード:B

知力:S+

器用さ:S

(※魔力と知力には杖による補正あり)


スキル:<並列魔法>


「まあブランはもともと魔力も知力もSだからそんなに必要ないかもしれないんだけどね。ブランには武器を買ってあげられなかったからこの杖をあげるよ」


タカラがそう言うと、


「タカラ、ありがとう。使いやすそうな杖だね」


ブランはそう言いながら、杖を振り回している。


「ちなみにブランは魔法を使ったことあるの?」


セトが何気なく聞く。


「もちろんあるよ。じゃないと魔導士にはなれないでしょ? 魔物も倒したことあるよ。海の近くだからダレカモメがよく来てたからね」


ブランは当たり前のように答えるが、セトはとても驚いている様子だ。

タカラも驚きながら、


「ダレカモメを? Cランクの魔物じゃないか。一人で倒してたの?」


タカラがそう聞くと、


「そうだよ」


ブランがまた当たり前のように答える。


(すでにCランクの魔物を一人で倒せるなんて嬉しい誤算だ。ちゃんと魔法を教われば将来凄腕の魔導士になるに違いない)


タカラはそう確信する。


「それじゃあ魔法の修行を始めていくよ。まず最初に一つ質問だけど、魔法を使う上で最も大事なことは何かわかる? どうかなセト?」


タカラがそう尋ねると、


「大事なこと? やっぱり魔力かな?」


「うん、もちろん魔力も大事だ。魔力で魔法のだいたいの威力が決まるからね。でもそれよりも大事だと僕が思っているものがある。ブランはわかるかい?」


タカラがそう尋ねると、


「想像力だね」


ブランは即答する。


(なるほど。魔法を使う上で一番大事なことを本能的にわかっているのか。誰が教えなくても魔法が使えるわけだ)


タカラはそう思い納得する。


「そう、僕は魔法を使う上で一番大事なのは想像力だと思っている。魔力で負けていても、想像力で(まさ)れば格上にも勝つことができる。それが人類が今まで魔物に対抗できてきた理由の一つでもある。そして、僕は今まで多くの人のステータスを見てきたけど、その経験から言わせてもらうと知力と器用さが高い人は想像力が高い。つまり、想像力は知力と器用さの総合力によって決まるんだ」


タカラはそう言うと、ブランのほうを見て、続けて言う。


「ブランは知力も器用さもSだから想像力は世界トップクラスだろう。あとは魔物との戦闘で経験を重ねていって魔力の配分を学んだり、どんどん新しい魔法を試したりするのがいいと思う」


タカラはそう言うと、次はセトのほうを見てステータスを確認する。


ステータス

体力:A

魔力:S

パワー:C

スピード:S

知力:A

器用さ:S


スキル:<剣聖>


「セトもブランほどじゃないけど、それでも想像力は世界トップクラスだといっていい。まずは僕がお手本を見せるから、魔法の出し方を覚えるんだ。セトの最終的な目標としては剣と魔法の融合だね。魔導剣士だ。でも今はそこまで考えなくていいよ」


「はい!」


セトは元気よく返事をする。


「よし、じゃあまずは僕が魔法を使うからセトとブランは見てて」


タカラはそう言って杖を構える。


「“風の鞭(ウィンド・ウィップ)”」


タカラがそう唱えるといくつもの風属性の鞭が繰り出される。


「すごい……」


セトは思わずそうつぶやく。


「こんな魔法もあるんだね!……こんな感じかな?」


ブランも目を輝かせながらそう言うと、いとも簡単に魔法をまねして見せる。


「ブランいいぞ! その調子だ! セトもやってごらん。頭の中で想像して、それを具現化するイメージで!」


タカラにそう言われ、セトも何となくでやってみる。


(こ、こうかな?)


すると、タカラやブランほどではないものの、数本の風の鞭が勢いよく繰り出される。


「やった!」


セトは嬉しそうに言う。


「うん、その調子! 初めてにしては上出来だよ」


タカラは笑顔で言う。

セトはその後も続けて魔法を出してみる。

回数が増えていくにつれ、風の鞭の本数もどんどん増えていく。


(なんとなくだけど、魔法の出し方わかってきたかも!)


何度もやるにつれ、セトはそう思う。

早くもコツをつかんだようだ。


(セトは器用さもSだから呑み込みが早いね……レイピアには風神が宿っていると言っていたから風属性魔法にしてみたけど、それがよかったのかな? まあいずれにしても、この調子なら上達も早いだろう)


タカラはそう思う。

そんな中、ブランは“風の鞭(ウィンド・ウィップ)”にはもう飽きたようで、属性の違う魔法を3つも同時に出しながら遊んでいる。


(スキル:<並列魔法>もすでに自由自在か。普通の人は同時に2つ以上の魔法は出せないのに。<並列魔法>を持っていたとしてもいきなり3つはなかなかできない。魔法の天才といったところか)


タカラはそう思い感心する。

実のところ、タカラもスキル:<並列魔法>を持っているが、スキルを習得してすぐに3つ同時に魔法を出せたわけではない。

元S級パーティー『神秘の陽樹』のメンバーであるトルーに教えてもらいながら修行を重ねてやっと3つ同時に魔法を出せる域に達することができたのだ。


(……まあトルーの教え方が独特でわかりづらいっていうのもあるんだけどね)


タカラはトルーとの修行を思い出しながらそう思う。


「よし、じゃあ魔物をどんどん倒していこう。セトは今日は剣を使わないで、魔法だけで倒すんだ」


「わかった」


セトは少し不安そうにしたが、すぐに返事をする。

そして、セトとブランは今日、高原の魔物をひたすら狩った。



「今日はここまでにしようか。2人ともよく頑張ったね」


タカラがそう言うと、


「えっ、もう終わり? もっと魔法使いたかったのに……」


ブランは残念そうに言う。


(いつまでも魔法を使いたがるあたり、トルーにそっくりだね)


タカラはそう思いながらブランを見ている。


「疲れた……もう魔力残ってないみたい」


セトは疲れた様子でそう言う。

魔法を使うのは今日が初めてなので、魔力を無駄に使ってしまっているのだろう。


「でも今日でかなり魔法の使い方はわかったわ!」


セトは自信ありげにそう言う。

今日一日でかなり手ごたえがあったようである。


「うん、初めてなのによく使いこなせてたよ。明日にはもっとスムーズに使えるようになってると思う」


タカラもセトにそう言う。

そんな中、


「タカラ、お腹すいたよー」


ブランが早く帰りたそうにそう言う。

帰るとわかると、お腹がすいてきたようだ。

どうやらブランの頭の中には魔法とご飯のことしかないらしい。


「はいはい、それじゃあ帰ろうか」


「「はーい」」


こうして3人は夕日を浴びながら、仲良く帰るのであった。


読んでくださりありがとうございます!

初めての小説投稿ではありますが、小説化、漫画化目指して頑張ってます。

もしよろしければブックマークに追加、そして下の評価☆☆☆☆☆を押していただけると嬉しいです。

モチベーション上がります!

そして、コメントや感想などもお待ちしています!

よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ