第11話 看板娘
お世話になっております。
ヘイホーみりと申します。
この作品を選んでいただきありがとうございます。
誤字・脱字、おかしな点がありましたら教えていただけると嬉しいです。
今日も5話ほど投稿する予定です!
「ただいま、ロキさん。留守番ありがとうございます」
ギルドに帰ってきたタカラはロキにお礼を言う。
4人は無事ギルドに帰ってきたようだ。
帰ってきたタカラに対して、ロキが声をかけるよりも早く椅子に座っていた女性が声をかける。
「タカラ、おかえり! 久しぶりだね! すっごい会いたかった!」
「久しぶりだね、マキ。僕も会いたかったよ」
タカラに話しかけてきた女性は三日月亭のバイトであるマキだ。
とても元気なかわいい女の子といった印象である。
「そんなことよりギルド作ったなら私にも言ってよ。ロキさんだけに言ってずるい!」
マキはすねながら言う。
「ごめん、ごめん。マキにも言おうと思ってたんだけど、ちょうどマキが休みだったんだ」
タカラは申し訳なさそうに言う。
「まあ今回だけは許してあげる。その代わり私もギルドに入れてよね!」
どうやらマキはタカラのギルドに入れてもらうのが目的だったようだ。
そんなマキに対して、タカラも表情を変えることなく接している。
マキがそのように言ってくることは予想していたようだ。
タカラはマキのステータスを確認する。
ステータス
体力:E
魔力:E
パワー:E
スピード:E
知力:C
器用さ:C
スキル:<人気者>
(マキはステータスは平凡だけど、スキルが魅力的だ。見た目も可愛いし、ギルドの看板娘になってもらおう)
タカラはそう思うと、マキに
「いいよ。じゃあマキにはギルドの看板娘をやってもらおうかな」
「まかせて! 私がこのギルドを盛り上げちゃうよー!」
マキは元気にそう答える。
(よかった。マキが看板娘ならギルドも盛り上がるだろう)
事実、三日月亭はマキのスキル:<人気者>によってかなり繁盛していた。
今はギルドとしてこの場所を使っているから、店として開いている時間はかなり減ってしまっているが、マキの力は健在であろう。
そういうわけで、さらにもう一人ギルドメンバーが増えることとなった。
ここでロキが、
「皆さん、お帰りなさい。積もる話もあるとは思いますが、お腹がすいているでしょう? そろそろ帰ってくると思って、ご飯を作っておきましたよ」
といって、みんなの分のご飯を用意してくれる。
「ロキ最高!」
「……神」
「わー、おいしそうだね!」
みんなそれぞれに嬉しそうに言う。
「さあ熱いうちに召し上がれ」
ロキは笑顔で言う。
「やっぱりロキさんのご飯が一番だね。他のとは比べ物にならないよ」
タカラもそう言っておいしそうに食べている。
「ロキさん、そういえば、新しいメンバーが入ったんだ。ブラン、自己紹介して」
タカラがご飯を食べながらそう言う。
「初めまして、ボクはブラン。よろしくね」
ブランはご飯に夢中になりつつも、そう自己紹介する。するとロキも
「こちらこそ初めまして。ギルドのサブマスターをしております、ロキといいます。こちらこそよろしくおねがいしますね」
ロキはニコッと笑いながらそう言い、丁寧にお辞儀をする。
「ところでタカラ君、少し耳に入れておいていただきたい情報が……最近何やらベレス山脈のほうが騒がしいようで。冒険者協会でもベレス山脈での討伐クエストが増えています。もう少し詳しく調べていくつもりですが、タカラ君たちも気を付けておいてください」
ロキは険しい表情でそう言う。
ベレス山脈とは始まりの町「コト」の南側に位置する世界最大の山脈のことである。
そこで何かが起こっているらしい。
まだはっきりしたことはわかっていないが、注意しておくに越したことはない。
「わかった。ロキさん、ありがとう。頭に入れておきます。みんなも今の話を忘れないようにね」
タカラはご飯に夢中のみんなにそう言い聞かせる。
(何が起こってもいいように、しっかり修行していかないと)
タカラはそう思い、気を引き締める。
「じゃあ、明日からまた修行に戻ろうか。セトとブランは僕と魔法の修行。ムサシは刀と二刀流に慣れるためにひたすら討伐クエストだ。ただし、ベレス山脈には近づかないように」
「「はい!」」
セトとムサシは元気よく返事をする。
自分たちの専用武器をタカラに買ってもらい、気合が入っているのだろう。
「ついにボクも魔導士になれるんだね!」
ブランも気合十分なようである。
「よーし、みんな、世界一のギルド目指して頑張るわよ!」
「「「「おー!」」」」
最後はマキの一言で締めくくられた。
(とてもいい感じですね)
ロキは心の中でそう思い、その様子をニコニコしながら見守るのであった。
読んでくださりありがとうございます!
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