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帝国皇子の留学記  作者: すいしょう
第1章 入学式編
6/9

1の5 大騒ぎの入学式③

インフルになりました。

皆さんも気をつけてくださいb


さぁ今日も悪ふざけするぜぇ!

「...では、時間まで解散!時間の5分前には廊下に二列で整列するように。」


「「「「「「はーい」」」」」」


色々あったが話がまとまったため先生が教室を後にした。


すぐに教室がまた騒がしくなる。

アレン達も例に漏れない。


「あの、セフィリア?アレン君とどんな関係なの?」


さっきのアレを見てメィリィがフィアに聞く。

面識があるのか呼び捨てである。


「うぅ。さっきはすいません...アレン様にもご迷惑を...」

フィアはしゅん...と俯く。

こういう腰の低い言葉遣いも昔のままだ。


「いえ、私達の方は大丈夫です。それよりも王女様はアレン様と面識があったんですね〜」

シルビアが気になる!気になる!という目をフィアに向ける。


「私は小さい頃、アレン様の領へ何回か遊びに行ったことがあるんです。」

「そうだったんですね...それで...」


その後もあーだこーだ話していて楽しそうだったのでよかった。

仲が良くて何より何より。


「貴方、ちょっといいかしら。」

お、僕に来客か、なんだろう。は......


ド、ド、ドリルヘアだ!!本当に存在したんだ〜。


やっぱ本で見るのと違うな〜


なんていうか、そう!迫力(威圧感)が!


「な、何か私の顔に付いてまして?」

「い、いいえ!何も!」


「そ、そうなら良いわ。それより...」

するとドリルヘアは耳を貸すようにジェスチャーするので、耳を傾ける。


おぉドリルヘアが目の前に...とか考えてないよ?


「貴方、王女様とどういう関係なの?それにメィリィ様も。」

やっぱり僕達の関係が気になるみたいだ。


「フィアは小さい頃一緒に遊んだ仲で、メィリィとシルビアは今日会ったばかりなんだけど、色々あって一緒に登校してきたんだ。」

包み隠さずドリルヘアに伝える。


「へぇ、そうなのね。間違いなさそう。()()()()()()()()。」

「わかってくれたみたいで助かるよ。」

ちゃんと友達だってことがわかってくれたみたい。


「そ、まぁ相手は王族と公爵家だから、ちゃんとしないと処罰されるわよ?」

「それは大変なことになりそうですね...気をつけます......」


「話したいことは以上よ、あ、そうそう貴方の名前は?私はマチルダ、マチルダ・ウェン・エルネア。聞けば分かると思うけどエルネア伯爵家の長女よ。」

マチルダは伯爵なのか...なんでだろう、もう驚かなくなってきた。

「あ、僕はアレン・エ...」


『アレン君、私は毎年話していてもう話すことがない。私の話す内容を残しておく為にも、私の話までは家名は内密にね。』


おぉぁぁぁ!エルセイン王ぉ!!


どうしよう。なんて答えれば!


そうだ!帝国での僕の研究者名から借りパクしよう!


「アレン・エ?何?」

マチルダが首を傾げる。

「アレン・フォードだよ!」


よっし!乗り切った!


「そ、貴族じゃないのね、どこかで見たことあるのだけれど、気のせいだったみたいね。」


「そんな平民にも優しくして下さるんですね。マチルダ様は。」


「アレン、貴方バカなの?王国の貴族が身分の差を持ち出して平民を脅したり、卑下にしたりするのは重罪なのよ?まぁそれが無かったにしても私にはそういう気はないけどね。」

そんな法律あったの!?


「あ、あーそうでしたね!僕としたことが、うっかりです!すいません!」


「ええ、もし何か困ったことがあったら出来る限り力になるわ。じゃあね。」


「あ、わかりました。」


普通に良い人だったなドリルヘ...ゲフンゲフン、マチルダさんは。


やりきった表情で一息つくと袖をクイッと引かれた。

「アレン君、アレン君。」

「どうしたのメィリィ?」


「あの...もうすぐ五分前ですので...みんな並び始めてます。」

「おわ!本当だ!あれ?どう並ぶの?」


その疑問にはフィアが答える。

「二列で、席順です。私とアレン様が一番前ですよ。」

「え、本当に?」


まじかぁ。いやもうこんなの一回一回気にしてたら男じゃないよ。もうすでに僕の平穏な学園生活は失われつつあるんだから今更だよね。


登校初日に公爵家の女の子に腕組まれて、王女に抱きつかれ、伯爵家に目をつけられ、逆に開き直っちゃうよね。


まぁいいんだよどっちにしろ入学式で皇子ってのバレるんだし。






「お、ちゃーんと並び終わってるな、よし!じゃあ行くぞ。集会室へ出発だ。」


この学園の集会室はとんでもなく広い。向こうの世界のバレーコート10個くらい入る。


そしてそれに国会でいう傍聴席みたいなのがあるのでめちゃくちゃ人が入るのだ。


そしてその集会室の前に着いた。


「よし、俺はここでお前たちと別れる。後は...セフィリア様、アレン君、教えた通り、頼んだからね。」


「わかりました」

「はい!」


そう言って先生は先に入っていった。


「フィア?緊張しているみたいだけど、大丈夫?」

後ろのメィリィと視線を合わせる。

メィリィは...満面の微笑!


「セフィリア様はやっぱり人前に出るのが苦手なんですよ。」


そう言ったのはメィリィの隣に並んでいる男子だった。


「すいません、貴方の名前は?」


「おっと失礼。俺の名前はルサイユ・ウェン・ドランって言うんだ。隣のメィリィさんと同じ公爵家だけど、気安くルサイユでいいよ。アレン・フォード君!」


この子も公爵家!?あれ?僕今すごい面子の中にいるんじゃ...



僕も似たようなもんか。


ていうかフォードって家名、浸透してるな...なんか非常に申し訳ない。


「フィアは性格がおとなしいからね。」

「同感だな。」


フィアは緊張してるのか鼻息荒くフーッフーッと言っていたがそれも次第に落ち着いてきた。


「はい!もう慣れてきました。ありがとうございます!アレン様...でももしよろしければ...」


復活したフィアが元気良く、そしてまた急にモジモジしだした。


なんだ?なんか凄いこと言われそうだぞ?


「もしよろしければ、入場の時、わ、私を()()()()()して下さいませんか?」


...あ、なーんだそんなこ...えええええ!!?


「え!?でも、そんなことしたら...!?」


するとポンと肩に手を置かれた。ルサイユだ。


「アレン、身分は関係ないとはいえ、相手はか弱い女の子だ...そこは尊重するべきでは??」


あ、こいつ腹黒いだろ。絶対面白い事になるなとか思って言ってるなこれは。


「え、えぇ〜」


「アレン君、き、聞いてあげて下さい。」

「メ、メィリィ?」


メィリィからの追撃!アレンに大ダメージ!


「セフィリアは、いつも公の場に出るときは、苦労して、何十分も緊張を抑えています。それを和らげてあげて下さい。」


どうする!どうするんだ!僕!


「ア、アレン様...」

「セ、セフィリア?」


フィアの上目遣い!アレンに毎ターンの蓄積ダメージ!


「だ、だめ、ですか?」ウルッ


フィアの攻撃!会心の一撃(いちげきひっさつ)!アレンの目の前は真っ暗になった!


「いえ...ッ、はい。喜んでお受けいたします。王女様。」


そう言って舞踏会のダンスに誘うように膝をつき、手を差し伸べた。


「ッ!はい!」

フィアは感激したように涙目で手を取った。


キャーッと沸く歓声。


うわっ!?


「おぉ...やるなアレン」

「わぁ...」

「アレン様、やりますね。」


わ!みんな見てる!そしてシルビアいつのまに!?


「では、お時間です。」

そう扉の向こう側の人が言った。


みんながワラワラと定位置へ戻る。


「あ、わかりました。...じゃあフィア。行こうか。......あの頃みたいに。」


「...はい!」


そして扉がゆっくりと...開け放たれた。


僕の本当の学園生活はここから始まるんだ。

まぁ少しずつ小説書くの上手くなれたらな...って思います。


もう一つ別の小説を製作しています。

世界観はあまり変わりませんが、チート感を大きくしたらどうなるだろう。という作品です。


投稿はまた後日です。


チート好きな人は是非一度ご覧になってください。


(・∀・)

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