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帝国皇子の留学記  作者: すいしょう
第1章 入学式編
4/9

1の3 大騒ぎの入学式①

どんどん本文がごっちゃごっちゃしてきたぞ。

ヤッベェな!

アレン様、到着致しましたぞ。」

リチャードさんが僕に言う。

窓の向こうには大きい建物があった。

「おぉ...ありがとうございますリチャードさん!お疲れ様です。帰りは手はず通りにお願いします。」

「承知致しました。」


「さ、二人とも、降りましょう。点呼まで半刻ほど時間があります。余裕でしたね!」


「あ、ありがとうございます!送ってくださって。」

「ありがとうございます!」

二人に感謝される。うん。やっぱりこういう事言われると良いことした!って思えるよね。


「いいえー。こんなこと言っちゃなんですけど、ついでですから!どうかお気になさらず!」

「ふふ...本当にアレン君は面白い人ですね。」

メィリィに面白がられたようだ。なんでだろう。


「私もメィリィ様と同感です。ありが...あっそういえばアレンさんはクラスはどこなんですか?」

シルビアがアレンにクラスを聞く。


「僕は...そうそうAクラスみたいです。」

「A!私達と同じです!せっかくですから教室までご一緒してもいいですか?」

なんと!一緒のクラスだとはすごい確率だな...そういう事なら...


「実は校内のことよく知らないんですよ。そういう事でしたら是非ご一緒させて下さい!」

そう話して馬車から降りた。







「ここが実験室です。」

「へぇ〜いい設備ですね!」

3人は学園の廊下を歩いていた。


「それはもちろん。王立ですから!最新が揃ってますよ!去年の秋、帝国で発表されたばかりの試験管とフラスコも導入されています!」


あぁ...それ僕が発表したやつだ...


それにしても、本当に広いな、メィリィ達がいなきゃ迷ってるよ。


ん?呼び捨て?馬車の中で呼び捨てにして下さい!って言われたんです。何しろ対等な友人が欲しいのだとか。そう言われては受けなければ。ということで呼び捨てにすることにしました。シルビアも例に漏れずである。しっかり頰を赤く染めて言われた気がする。気のせいだろうけど。


「それにしてもアレン様は王国の推薦枠だったんですね。あの強さも納得です。」

「そう!もう一瞬で気絶させちゃったんだから。カッコ良かったぁ〜。」


「メィリィ様、声にでてます。」

「ふぇ////」

メィリィの顔が赤く見える。夕方じゃないけど、日が当たるんだよね。分かります。夕方じゃないけど。


「ンッン...で、えーっとだからアレン君は学園に来るのが初めてだったんですね!私達は受験の時と見学の時で二回来てますから!そう...だから、いつでも頼ってくださいね!」

咳払いをして人差し指を立てながらなんとか話すメィリィ。


それには笑顔で答える。

「ええ、いつでも頼らせて貰います。」


「メィリィ様、アレン様、1年の教室はこの先です!」

確かに教室へ近づいているからか新入生と思しき同年代の子がたくさんいる。


「おい、あれメィリィ様じゃないか...?」

「本当だ...あぁ制服姿もお美しい...」

「俺はあのドジっ子属性のシルビアちゃんの方が断然好みだな。」

「いや待て、」


「「「「いっしょにいる男は誰だ?」」」」


おぁぁぁぁ、あるあるだぁ...


「見て、あの方、とても整った顔立ちをしているわ。」

「本当ね。メィリィ様と一緒にいるということはどこかの貴族でしょうね...それも高い身分の...」

「あぁ白髪に白を基調にした制服がとても良くお似合いで...カッコいい////」

「とても神々しいオーラがします...メィリィ様の婚約者なのでしょうか...」


おぉ、嬉しいあるあるだ!ついにモテ期到来!?


すると隣でメィリィがモジモジしている。

「...メィリィ...さん?」



「...婚約者...?////」


「?」

小さい声で良く聞こえなかったが、まぁこの周りの声が嫌なんだろうな。俯いてるし。


「....」

「シルビア?」

シルビアも俯いている。こういうのは得意じゃなさそうだし、大丈夫かな...


ポンポンと落ち着けるように頭を軽く撫でてやる。

「」ビクッ

あ、やばいつい妹のシルクにするみたいに頭を撫でてしまった。

「あ...シルビア、ごめんつい...」

「......」

「?シ、シルビ...」



ギュ



「「「「「「「!?」」」」」」」

腕に抱きつくだとぉ!?


「...メィリィ様だけじゃないです。」

ここだけの話、ごめんね読者さん!ネタバレ?しちゃうけど!と謎の断りをノリで入れてしまう。シルビアは少し怒っていたのだ!私はアレン様のこと好きなのに!メィリィ様もでしょ!多分!なら周りに取られないように証明しないと!

という思考に至る好戦的従者。否、強者である。


あぁまずい、当たってる。腕に。何かとは言わないけど、あれだよ。全男子の欲望ってやつだ。腕に。あれが。双丘が。


「キャアアアー!シルビアさんが攻めましたわー!」

「シ、シルビア...何故だ...」


(ふふーご主人様ったら、女っタラシはダメですよ〜)


おいエメル、あとで覚えとけよ。ご丁寧に脳内に語りかけてきて。


「え!?シ、シルビア!?」


メィリィが顔を赤くして驚く。


「さぁ!メィリィ様!この空気に乗って!さぁ!ガッと!」

シルビアの目が輝いているように見える。おい、シルビア、君はそんな熱血だったのかい?

「え、えぇ...えぇ!?」

メィリィは目の前で起こった摩訶不思議な、事態どころかもはや現象にあたふたあたふたとして、数秒後には...



キュッ



控えめに腕を抱くのであった。

廊下に響き渡る黄色い声と...怨嗟の悲鳴。阿鼻叫喚。


お願いしますやめて下さい。周りの視線が、視線が!視線で殺されるぅ!!!







「...ここです。Aクラス。」

「は、はぃありがとうございます...」

あの後腕を離すこともなく、そして話すこともなく。

教室に着いた。地獄であった。


とりあえず一回二人から解放されると自分の席を確認するために前に向かう。一番前の...右から2番目、窓際の方ですね。わかりました。


と、ここでまた問題が発生する。

「ど、どうも。」

「あ、はい。ってメィリィ!?も、もしかして隣なの!?」

腕組みの一派が隣に来た。いや、気まずいが、これは逆に良い!気まずい空気もなんとかできるし、何よりわからないところは気軽に聞ける!いいぞ。いいぞ。


「ねぇ、今メィリィ様のことを呼び捨てに...」

「どこかで見たことある気がするんだが...何者だ、あいつは。」

「...さっき腕組んで入ってこなかったかしら?」


ほぉらぁーまた色々言われてるー


あれ?僕のせいか。


ま、まぁいいよ、全然、うん。


「アレン様、後ろ失礼します。」

「あ、はいどうぞってシルビア!?」


自然にアレンの後ろの席に着いたシルビア。


「あの...先程は失礼しました。周りの声のせいでつい...」

「そ、そう!私もごめんなさい!周りに流されて...」

あぁなるほど周りの好奇の視線と目が怖かったのか。それは仕方ないな。


「いいえ、全然気にしてませんよ!それにしても二人とも近くで助かりました。まだ王国はわかりにくいことがあるので、聞きたいことがあったらすぐに聞けますね!」


その言葉に二人は頷くと、

「はい!私達で良ければ、」

「是非なんでも聞いて下さい。」


そうして3人で笑いあったのだった。







「おいすっごく楽しそうに話してるぞ。」

「まぁまぁ、初々しいこと。」

「...あの男、どっかで見たことあるような...」

「俺の、俺のシルビア...」

「お、おいしっかりしろって!俺だってメィリィ様が...ジョン?ジョォォォォン!!」


3人は気づいていない。3人が教室に入った時からすでに、廊下から教室を見る人は殺到し、クラスのみんなからも注目を浴びていることに。


なんということだ。現実に存在したとは...


これがKHAOSか...

リチャード「」

作者「...一言だけですいません。」

リチャード「」グスッ

作者「さ、帰りましょ。」肩ポンポン


次回、この短期間でもう一人ヒロイン増やします。

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