表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

オマモリサマ

「ねぇ、オマモリサマって知ってる?」

「知ってる知ってる!

確か交通ルールを守らなかった人を殺しちゃうんだよね」

「そうそう!でもさぁ〜この話って嘘くさいよね〜(笑)」

「わかる〜どうせ誰かが作った作り話だよね〜(笑)





俺の名前は隼人

ごく普通の高校でごく普通の高校生活をしていた。

今まで彼女いない歴=年齢の俺だったが、

そんな俺にも彼女ができた。

俺にはもったい無いくらいの美人だ。



そんな彼女と今日は遊びに行く大事な日なのだが〜、


「やばいやばい、遅刻しちゃうよ〜」


俺は遅刻しそうになっていた


マズイ、彼女との初デートの思い出が最悪なものになってしまう、そう思っていると


「げ、よりにもよって赤信号かよ〜」

車どおりの少ないのに、無駄に長い信号に捕まってしまった。


マズイマズイマズイ!

このままじゃ遅れちまう!



一回くらいしても、大丈夫だよな?


俺は車がいないタイミングを見計らって飛び出した。俺は初めて信号無視をした。彼女との初デートには遅れずに行くことが出来た





彼女との初デートは成功に終わった。

家に帰って、彼女可愛かったなぁ〜、などと思っていると、突然、猛烈な眠気に襲われた。

突然襲ってきた眠気に抗う事が出来ず、俺はそのまま寝てしまった



許さない… 許さない… ユルサナイ

ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ










今、あなたの…


「ハッ‼︎」

目が覚めた。さっき見た夢はなんだったんだ?嫌な汗が出てくる。心を落ち着かせよう、そう思い俺は再び寝ようとし、ベットに横になった。なってしまった。そこで気づいてしまった。


天井に長い髪の毛に紅く汚れた服を着ていて、手には包丁を持っている女がいることに…


「ウワァァァァァァァァァ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」


すぐにその場を離れようとしたが、自室のドアが開かない。女は俺に近づき包丁を振り上げた‼︎


「なんでだよ!俺が何をしたって言うんだよ‼︎」


女の動きが急に止まる。


「オマエハ、ナニモワカッテイナイ」

「オマエハシブンガオカシタ罪ノオモサヲ

ナニモワカッテイナイ‼︎」


俺が犯した罪?

「もしかして、信号無視をしたことを言っているのか?」

女はなにも言わない。いや、言う必要が無いんだろう。

「確かに、俺は信号無視をしたが、それだけで殺されるなんて…」

「コンナコト…ダト」

「フザケルナ‼︎‼︎オマエミタイナヤツガイルカラ…オマエミタイナヤツガイルカラ、ワタシノムスコハシンダノダ‼︎」


息子が死んだ?どういうことだ?


「ダカラワタシハ、オマエラをコロス。

モウルールモヤブレナイヨウにスル‼︎」


「ダカラ…」




「ねぇ、知ってる?隣のクラスの隼人君が殺された話」

「知ってる!なんでも、オマモリサマに殺されたっていう話だよね」

「本当にいたんだね〜、オマモリサマ」

「私もびっくり〜、私は殺されたく無いからこれからも交通ルールをちゃんと守ろうっと」



オマモリサマは昔自分が一番愛する子供を

信号無視をした車に撥ねられて亡くしています

愛する子供がいなくなり、そのショックで自殺してしまいました

そうしてオマモリサマは生まれた


オマモリサマは、この世の中から、交通ルールを破る人がいる限り、消えることはありません。


オマモリサマを、成仏させる為にも私たちは

交通ルールを守らなければなりません


もし、この話を聞いてもなお、交通ルールを破るのなら、オマモリサマが会いに行くかもしれません







ほら、オマモリサマがあなたの後ろに…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ