一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) 藤裏葉(ふじのうらは)
それではいってみよー
一介の
飛びゆくかりの
憂き世には
久しき夜を
ひとり越ゆるや
《私の真面目訳》
(群れをなすうちの)一羽の
雁が(空を)飛んで行く
その「かり」ではないのだが「仮の憂き世」と呼ばれるつらい世の中には
行く末の長い夜も
一人で越すのだなあ
《脚色した現代語訳(語り口調)》
いつもは群れをなしているガンが一羽、秋の夕空を飛んでいきます。つらい世の中にはこのような、一人で夜を明かすようなこともあるのですね。
《一応の解説》
一介
とるにたらない一人。
かり
「仮の憂き世」の「かり」と「雁」の「かり」が掛詞
仮の憂き世
儚くつらい現世。
雁
「ガン」という名前の鳥
久しい
時が長い。またその行く末が長い。
《一解説》
「秋の夜長」のイメージで和歌を作って欲しいと言われまして、尻尾を振って作りました。なかなか大変でしたが、それなりに自信ありです。
イメージとしてはイチョウの枝にくくりつけて友達に送った、「寂しいから会いに来て」アピールの歌です。
みなさん「栗名月」って知っていますか?
十五夜で満月を眺めることは多いと思うのですが、日本には十三夜に満月の少し前の月を愛でる文化があります。その月が「栗名月」であり、「豆名月」です。
満開の花もいいですが、「八分咲き」という言葉からわかるように、ベストと思われる少し前の状態が日本人は好きなんですかね。(実は満月を見るのは中国が起源の文化なのですが栗名月は日本が起源の文化です。)
弥と二人で栗名月を眺めながら歩きました。なかなか綺麗でしたよ。本当はもっと早く書きたかったのですけど、少し遅れてしまいました。来年も月はあるのでみなさん見てください。
皆様に31音の魔法がかかりますように
from一茜
定期更新と言っておきながら少し前に投稿。
土曜日の夜は必ず。他の曜日は気ままにいきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
これからも頑張ります。