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ホームルーム!

 教室に戻った僕たちは適当なイスに座る。席順は出席番号だから席は分かるけど、まだ授業はないし気にしない。周りのみんなも気にしてない。自然と話題は先生(桜パパ)の話になった。

「それにしても担任が桜ちゃんのお父さんとは・・・去年までうちの学校にいなかったよな?」 「あぁ、たしか隣町の高校で働いてるって聞いたよ。そうだよな?」

「・・・私もビックリよ。なんでパパがいるの?普通ありえないでしょ・・・」

 みんな驚いてるけどやっぱり桜が驚きが一番大きい。そりゃそうだよな。いきなりだもんな。でも家族が近くにいるって良いかも?

「暢気にしてるけど、あなたが一番危険なのよ?」

 コーラルが俺を見ながら忠告してくる。僕は桜パパになにかしたかな?

「・・・なんで嫌われてるって気づかないんだ?」

「・・・鈍感ですからねー。桜ちゃんとコーラルちゃんの好意にも未だに気付きませんし。」

「ん?桜もコーラルも好きだぞ?なに言ってんだ?」

「「おまえがなに言ってるんだ」」


「おーい、ホームルームするぞ。みんな席に着け。」


 先生(桜パパ)が入ってきたので席に座る。僕は左側の一番前だ。先生の机の目の前。桜は右側の一番後ろ。苗字の順だからね。

 それを見て先生は嫌そうな顔をする。ちなみに瞬は鈴木なので教室の真ん中。貴志は瞬の後ろ。貴志も鈴木なのだ。別に親戚ではない。コーラルは左側の後ろの方。苗字はカーンだ。


「席に着いたな。あ、桜はたぶんきっとメイビー目が悪いからそこの糞ガキ・・・じゃなかった相田と席を交換しろ。良いな?」

 いきなり言いがかりが来た・・・ちなみに桜の視力は2.0だ。席を変える理由はない。

「先生、私は大丈夫です。このままでいいです」

「先生なんて言わなくていいぞ?いつもみたいにパパって呼んでいいぞ?」

「糞親父さっさとホームルーム始めろ」

「ん?なんか聞き取れない言葉が?」

「先生(糞爺)早くしてください」

 桜と桜パパの会話がなんか怖いな。寒気がする。こんなに口の悪い桜は初めて見た。いつも喧嘩しても冷静なのに・・・

「は、はい。ではホームルームを始める。とりあえず・・・そこの眼鏡。号令かけろ」

「眼鏡って・・・僕ですね。起立、礼・・・着席」

「よし、では授業の時間割を渡す。明日は体育があるから体操着忘れるなよ?次は給食の献立表だ。では・・・」

 プリントを配りながら明日からの授業について説明する先生。僕の列に渡す時だけ睨むのはなんで?


「では以上だ。今日はこれで学校は終わりだが寄り道しないで帰るように。桜、今日は帰るのが遅くなるから先に夕飯は食べててくれ。それかr」

「先生(糞爺)、ちゃんとしてください」

「ん、んー。では眼鏡。号令!」

「起立!さようなら!」

「「「さようならー!」」」

「はい、さようなら。気を付けて帰るように」


 帰りの挨拶が終わって僕たちは1年1組を目指した。美咲待ってるな。早く迎えに行かないと!

「「美咲ちゃ~ん!今からお義姉ちゃんが行くからね~!」」

 なんで桜とコーラルが我先にへと急いでるんだ?あ、走り出した!そんなに急ぐと転ぶぞ?

 「僕たちも行きましょう。」「そうだな」「美咲寂しがってないかな?」


 美咲のクラスに行くと美咲以外に人はいなかった。僕たちが入ると美咲は笑顔で寄ってきた。

「お待たせ美咲。さぁ帰ろう」

「「美咲ちゃん!お義姉ちゃんと帰ろうね!」」

「コーラル?あなたは家が反対方向でしょ?さっさと1人で帰りなさい」

「桜、あなたは学校に残って先生と帰りなさい。」

「「あ!?」」

 もうこいつらはいいや。さっさと帰ろう。

「美咲、帰ろうか?」

「うん!お腹すいた!あのね、今日ね・・・」

 僕は貴志と瞬を連れて美咲と下校した。あの2人?たぶんまだ言い争いしてるよ!

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