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やっと私の気持ちに気づいてくれたんですね

「え? ええええっ?」

 清陀も隠者ちゃんの目をジッと見返したその瞬間、清陀の身体に衝撃が走った。


「あ、愛流華奈ちゃんが僕のことを? こ、こんな僕のことを……?」

 清陀はパクパクと口を動かすもその言葉の続きが出て来ないようだった。清陀は恥ずかしそうに頬を赤らめ、愛流華奈から視線を逸らすのだった。


「うむ、やっと真実に気づいたようじゃのう坊主……」

 隠者ちゃんは嬉しそうにウンウンと頷いた。


「うふふ。やっと私の気持ちに気づいてくれたんですね。清陀さん……」

 愛流華奈も頬を赤く染め恥ずかしそうに笑った。

「……本当に鈍感なんだから清陀さんは。でも、やっと私の気持ちに気づいてくれて嬉しいわ……私の王子様……」


「……こんな僕のことを、おっぱい好きのおっぱい星人だなんて思っていたというのかい、愛流華奈ちゃん!」

 清陀は顔を真っ赤に染めて唐突に怒鳴りだした。


「え? ええっ?」

 愛流華奈は清陀の予想しない反応に目を丸くして驚いた。


「僕はたしかに悪魔ちゃんの生チチを揉んだ時、柔らかいなあ、ずっと揉んでいたいなあって思ったさ! でも、それは悪魔ちゃんが無理やりに僕に生チチを揉ませたわけであってだなあ……」

 清陀は興奮気味に一本調子にまくしたて、

「……ああ、もう! 酷いじゃないかあ! 愛流華奈ちゃんがそんなふうに僕のことを想っていただなんてさあ! 心外だよっ!」

と、言って拗ねた顔をしてそのまま机に顔を突っ伏すのだった。


「むう……隠者ちゃん、これは一体どういうこと……?」

 愛流華奈は、机に突っ伏したままの清陀の姿に、不機嫌に唇を尖らすと、隠者ちゃんに訊くのだった。


「うむむ。アルカナや、おぬしが心の奥底で想っている真実をこの坊主は知ったということに変わりはないんじゃが……」

 隠者ちゃんは、その額から冷や汗を垂らしつつ、言葉を詰まらせながら言う。


「その、なんじゃ……おぬしがこの坊主のことを乳好き男だと思っとる、その部分の本音が今回この坊主に真実として伝わってしもうた、とまあ、そういうわけじゃあ……はーはっはっはっは!」

 隠者ちゃんはそう言うと、わざと誤魔化すかのように高笑いするのだった。


「たしかに……おっぱい好きの、おっぱい星人って心の中で想っていたかも……」

 愛流華奈は小さくクスクスと笑う。


「……って、隠者ちゃん! せっかくイイとこだったのに! もう、あなたのせいで台無しよっ……」

 愛流華奈は真っ赤な顔をして怒ると、

「隠者ちゃん! もうカードに戻って……」

と、しだいに声のトーンを落とし涙目で言うのだった。


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