悔しかったら脱げよ
「うわああ! あ、悪魔ちゃん? ぼ、僕は無理やりに、おっぱい揉ませてくれても嬉しくなんかないよ……」
清陀は嫌々なふりをして喚いたが、内心、うわあ、悪魔ちゃんのおっぱいは揉み心地がいいなあ。とっても柔らかいよ……それに僕は女の子の生のおっぱいを揉むなんて生まれてはじめてだあ……と、歓びに浸っていた。
「ケケケケッ。本当は嬉しいくせにさあ! アルカナなんか生チチなんて見せてもくれないだろ? ましてや、生チチを揉ませるなんてよー、アルカナにはもっとできないよなー。よお、お前さあ、オレ様のオトコになれよ? なあ、いいだろ? ケケケケッ」
悪魔ちゃんはニヤニヤ笑いながら、清陀に問いかけるのだった。
「清陀さん! 悪魔ちゃんの誘惑になんて乗ってはいけません! 悪魔の誘惑は人間を堕落させるのが目的なんです!」
愛流華奈は清陀に向かって必死の表情でそう言うと、
「こら、悪魔ちゃん! あなたの主人はこの私です! 主人である私の言うことをおとなしく聞きなさい! 今すぐこのカードに戻るのよ!」
と、悪魔ちゃんに向かってタロットの『悪魔』のカードを突きつけた。
「へえ、アルカナ、お前はいつからオレ様のご主人になったんだ? オトコに生チチを見せられもしねえ、オトコに生チチを揉ます度胸もねえ、そんなお前のような奴が、このオレ様のご主人だって? そんな奴にご主人様を気取られるなんてよー、このオレ様も舐められたもんだよなあ。ケケケケッ」
悪魔ちゃんは清陀に胸を揉ませたまま、愛流華奈の方を向いて嫌味ったらしくそう言うのだった。
「アルカナお前さあ、悔しかったら今ここで、脱げよ。裸になってチチをはだけてみせろよ。オレ様みたいにチチ丸出しでオトコにチチ揉ませてみせろよ。それができたらお前がオレ様の主人だって認めてやってもいいんだぜ? ケケケケッ」
悪魔ちゃんは愛流華奈に意地悪く笑う。
「そんな……私が今ここで裸になるだなんて……」
愛流華奈が周りを見渡すと、呆然とした表情で固まっているクラスメイト達の姿が目に映った。
柿淳大冶を懲らしめるために、愛流華奈がタロット・カードから、皇帝ちゃんと、正義ちゃんと、悪魔ちゃんの三人を具現化させて以降、初めは面白がっていたクラスメイト達も、目の前で繰り広げられる、まるでおとぎ話のようなあまりにも非現実的な光景にしだいに言葉を失っていき、ただポカンと口を開けたまま呆然と事の顛末を眺めていることしか出来なくなっていたのだった。




