ある日、異世界まで
ーある日、異世界までー
あー、暇だ。高校生活1年目の夏休み。彼女もおらず、ただ漠然とした日々。何か面白いことないかなーーーーっと思って、普段は行かない道を通っていた。そこは、私有地だったがお構いしに進んでいたところ、一つのタクシーがあった。
私有地にタクシーとか、この世も末だな。
そんな、どうでもいいことを考えていたところ、一人の老人がタクシーから降りた。
あっ、やべ。見つかった☆
「ムム。何とか着きましたな。やや!そこのお方少し良いですかな?」
えっ、なに、俺に言ってんの?
「そうそう、あなた様に言ってるのでございますよ。」
しかも、読心された.....
「はい?なんですか?」
「いやー私、異世界からきた、セバ爺と申します。」
あっ、駄目だ。早く逃げないと
「そ、ソウナンデスカー」
なんか危険な香りがする。帰るか。
そう思って振り向きざまに、全力Bダッシュをしたが、無駄だったとそのすぐに思い知らされた。
なんと、そこには、セバ爺がいたのだ。
「フォッフォッ、逃がしませんぞー(笑)」
あー終わったな、俺
「逃げずにお聞きくだされ。今、異世界では魔族が徐々にに勢力を伸ばしており、人間の勢力拡大が市場命題となっておりますのじゃ。そこで!この世界の人を数人かっぱらうことにしたのです。」
「いや!誘拐だから!それ!犯罪だぞ!!」
「はて?何のことですかいの?」
ボケるふりはやめろ
「大丈夫ですぞ。異世界に行っても、この世界の時間影響はありませぬ!!」
「いや、何でそれを心配してると思ったのが謎なんですけど。」
「では、レッツラゴーですぞ!」
そして、いつの間にか俺はタクシーのなかにいて、いつの間にか、空を飛んでいて、いつの間にか眠っており、それまたいつの間にか、何処かの村にいましたとさ。