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第三話 水鏡 / 9〜中話(5)




「おお、全部そろってる」

 建物に入り、浴場の引き戸を開けるとお風呂特有の良い匂いがした。引き戸のすぐ横には竹編み籠があり、その中いくつかにはバスタオルなどの入浴に必要な物一式がぎっしり詰まっていた。埃が被ってないと言う事はここも定期的に掃除されているという証拠、お疲れ様です。

「お、やっぱ由音ちゃんか」

 いくつかある竹編み籠の中の一つに由音ちゃんの衣服がきちんと折りたたまれた状態で収まっていた。私はずぼらだから他人に見られないと分かっていれば折りたたまないけど、由音ちゃんはその点しっかりしているんだね。

 私はその隣の籠にせっせと着ている服を放り投げ、鼻唄を歌いながらお風呂の入り口へと向かった。朱水とだと多分恥ずかしくて入れないけど、由音ちゃんとなら一緒に入れるや。ハダカノオツキアイ、重要です。

「あれ?」

 しかし由音ちゃんが入っているであろうお風呂は真っ暗であった。脱衣場からはちょっとしかお風呂の入り口が見えないし、溢れるお湯の匂いで誰かが入っているという先入観があったからそんなことにも気付けなかったのかな。

「由音ちゃんいる〜?」

 私はお風呂の引き戸をカラカラとゆっくり引きつつ顔だけ突っ込んで中の様子をうかがう。中はより一層温泉特有のふわりと鼻に入り込んでくる様な匂いで充満していた。

「有……君? どうしたんすか?」

 暗闇から由音ちゃんの声が返ってきた。良かった、裸のままどっか行っちゃったのかという心配は無意味だったか。まあ、そんなこと無いって分かってはいたけどね。

「えっとね、私も一緒に入りたいなって思ったの」

 私がそう言うと由音ちゃんは明らかに困ったように言う。

「う〜ん、出来れば勘弁してもらいたいんすけど」

 おや、意外。由音ちゃんなら(朱水と同じ匂いがするから)きっと快く迎えてくれると思ったんだけどなぁ。

 返って来た答えが予想外過ぎて数秒その言葉の意味を理解するのに要してしまった。

「一人で入りたいのか。なら仕方ないね。ゴメンね、お邪魔して」

 軽くショックを受けて鈍ってしまった体を動かし、それでもちゃんと失礼を詫びてから引き戸を閉じようとすると、バチャバチャと大きな音を立てて由音ちゃんが待ったをかけた。

「いや、やっぱ……ご一緒しましょう」

 水音と共に声が近づいてくる。私の背後から差し込む光で由音ちゃんの肩より上の肌がうっすらと照らされた。

「え、良いの?」

「はい。『裸のお付き合い』っすね」

 由音ちゃんはそう笑いながらも再び奥に戻ってしまった。

 私はいつもと違う由音ちゃんの反応にこれまでは気にする事のなかった壁を感じとれた。

「えっと、明かりつけないのかな?」

 何よりの疑問をぶつける。これはこれで風情と言うものがあるのかもしれないけれど、やっぱ危険でしょう。

 暗さの他に湯気もあるため、私の目には辛うじてすぐそこの床の模様が見えるくらいで中の様子は殆どぼやけている。

「…………つけていいですよ」

 暫しの無音の後にそう、浮かない口調で由音ちゃんは言った。

「いや、私が後に入ってきたんだから由音ちゃんの入浴ルールに合わせるよぉ!」

 その声があまりに小さかったので、私は何とか暗い雰囲気を払拭しようと出来る限り明るい声で叫んだ。

「いえ、良いんです。有君になら知られても構わない……と思うから」

 曖昧な返事が返ってくる。それに知られるって何のことだろう。

「じゃあ御言葉に甘えて」

 私は手元にある電球のそれと思われるスイッチを押し、明かりをつけた。遠慮が働き入口付近の明かりだけにしたが、それでも先程までとは段違いな明るさとなる。

「うわぁ、広ぉい」

 明かりで鮮明になったお風呂場は私の家のお風呂場の何倍もの大きさだった。少なくとも十倍はあるね。湯船自体も広い空間にふさわしく複数在った。真ん中に大きくどんと構えた物の周りを小さい子分が囲っていて、その幾つかはジャグジー付だったり浅かったりしている。素人目で判断する限りお湯の成分は同じ様だった。流石にそれは個人の所有物では難しいのかな。それに、あくまでもお客さんがたまに使うだけのお風呂だしね。

「そうっすね。自分も最初驚いたっす」

 由音ちゃんは大きな浴槽のど真ん中で首だけを生やし目を細めて至福の表情を見せていた。

「湯加減は如何と訊くまでも無い、好い顔してるね」

「そうっすか? まあお風呂は気持ちの良い物ですから」

 由音ちゃんは気持ちよさそうな顔をしたまま背伸びをする。

「激しく同意するよ。ずっと入っていたくなるよね〜」

「それで指全部がふやける、と」

「うんうん。あ、先に体洗うから待っててねぇ」

 ここで「待ってて」は可笑しいかなと思いながら急いで体を洗った。

「お待たせぇ」

 由音ちゃんと同じ湯船のお湯に少しずつ体を沈めていき、肩まで浸かると同時に自然にため息が出た。

「有君も幸せそうっす」

 由音ちゃんは肩や腕を滑らかになぞりながらそう面白そうに言う。先程までの様子はどこへ行ったか、いつもの由音ちゃんであった。

「それにしてもどうしてここのお風呂に入っていたの? あっちにもここに負けないくらい大きなお風呂があったのに」

「いえ、自分も始めそこを使えって言われたんすけどね。実はここは無断で使ってます」

 てへっと舌を小さく出して由音ちゃんは全然悪びれた様子も無くそう言う。

「大丈夫。私が由音ちゃんとここにいるって事は椒ちゃんには伝わってるから」

「おお、それならオーケーっすね」

「うん」

 私の言葉を最後に暫しの間静けさが場を支配した。聞こえるのは獅子じゃなくて鬼と思われる生き物の形をした給湯口から出てくるお湯の水音だけである。しかしその静けさは何とも気持ちの良い静けさだった。

「有君」

「ん?」

 目を閉じつつゆっくり時が流れるのを感じながら至福の時間を過ごす私の耳に、この場いるもう一人の幸せ者の声が響いた。

「そっち行って良いっすか?」

「ん」

 あまりの気持ちよさにこの世全てのことに億劫となってしまっている私は短い音だけでその言葉に答えた。

 ぴちゃぴちゃという水音がこっちにゆっくりと近づいてくるのが分かる。

「有君……」

「うん?」

 目を開くと見えたのは私の目の前に座っている由音ちゃんの紅く上気した顔だった。いつも片方の髪を縛っている姿しか見てなかったので由音ちゃんの髪が全て下りているのは新鮮だった。

「有君と朱水さんってどういうご関係なんですか?」

 由音ちゃんは手で水を弄びながらちらちらとこちらの様子を窺う様に視線を送りながら尋ねてきた。

「由音ちゃんから見て私達はどう見える?」

「そうですね〜、やっぱり『恋人』みたいです」

「うん、それで正解なんだと思う」

 ちょっと曖昧な自分の答えに情けなくなる。

 私は由音ちゃんが手で作った小波に対抗するべく水面を叩く。由音ちゃんもそれに負けじと手を大きく広げて更に波を作る。

「お二人とも男性より女性の方が好きなんですか?」

「まさか……とも言えないなぁ。まあ朱水はどうか分からないけど、私の場合はたまたま好きになった相手が同性だったってだけだよ」

 朱水はどう見ても女の方が好きそうだけどね。ついでに目の前にいる由音ちゃんもそうっぽいけど。

 今にして思うけれど、ほんと自分でも驚くくらい自然に同性である朱水を好きになれたもんだね。普通は葛藤とかするものだと、漫画や小説で知ってはいるけれど、それが自分に訪れなかった事が多少なりとも不思議ではある。

 もっとも、他者を好きになるって事自体初めてだったから、不思議と感じる為の「基準」が出来ていなかっただけかもしれないけれど。

「由音ちゃんは好きな人いる?」

「えっと、鏡先輩と矢岩先輩は大好きです」

「え、由音ちゃん矢岩君のこと好きなの?」

「そっちだけ持ち上げないでくださいよぉ~」

 もぉ~と言いながら由音ちゃんは私に飛沫(しぶき)をかけてくる。さっきまでの紅潮から一層赤さに強みが増している。可愛い子だ。

「あはは、ごめんごめん……って、えっ」

 目の端に何か見える。

 私の目はその物体に釘付けになった。そう、由音ちゃんが飛沫を作る度に水面から現れたり潜ったりしているその物体に、その度に水面を大きく揺らしているモンスターに……。

「あの、自分の胸がどうかしたっすか? そうじろじろ見られると流石に恥ずかしいっす」

「いや、だって……中学生でソレデスカ?」

 大きい。そう、でかい、デカい。高校生の私なんかよりもっともっと大きいゾこれ。もしかしたら朱水より大きいかも知れないモノを由音ちゃんは持ち合わせていた。

 こんな透明なお湯に浸かっているだけのその怪物様を何故私は見抜けなかったのか。ああ、多分年下で大分身長に差があるからという、保身に偏った決めつけが邪魔していたんだろう。だって由音ちゃんみたいな体のバランスの人、初めて出会うんだもの。

 実はとっくに見抜いていたんだけれど自分の圧倒的な敗北を受け入れたくなかったから脳が停止してくれていた、という推測は間違っても行ってはいけない。悲しくなるもんね。

「学校でも大きい方だよね? いや、むしろソレが最大であるべきだとお姉さんは思うよ。うん、切実に」

 呪いにかかったかと思える位強烈に目がその胸に引き寄せられてしまう。

「ちょっと、有君までクラスの男子みたいな目線送んないでくださいよぉ」

 そう言いながらも決して胸を手で隠す事などしないのは特殊な職業故の賜物か。それとも何だかんだ言って勝者としての優越感に浸っているのか。

 ああなんだか体が冷えてきちゃった気がするよ……。

「…………」

 おかしくない? 中学生ですよ? 私は高校生……いや、私のことは考えないでおこう。こんなに豪華な浴槽の中で首を絞めるだなんて罰当たりだもんね。

 決して自愛じゃないからね!

 それにしても、由音ちゃんってこんなおっきかったんだ。よく腕に抱きついてきたりするけどそんな感じはしなかったけどなぁ。いつも印象に残るのはその小さな手とか擦りつけて来る柔らかい頬とかだったからね。

「こんなの邪魔なだけですよ」

「……イマナンテイッタ?」

 私の肩はその言葉を聞いた瞬間、反射的に跳ねた。凄い事言ってくれますねこのカワイコチャンは。

「ひぃ、有君がいつもの有君じゃない! 恐いっす!」

 私は無断でソレを掴む。くそ、本当にでかいじゃないか。

「でか〜」

「まあ平均より大きいことは知ってますが、その実、不便な面ばかりですよ?」

「へぇ〜。ならこのお姉さんに対して巨乳自慢してみなさいな。確実に嫌味として受け取ってあげられる自信あるからさ」

「恐い、恐い!」

 ああもう、何でこんなに大きいのさ。少し私に譲っておくれ。

「その、任務中はさらしを巻いてるから有君は気付かなかったのかと……」

「ふーん」

 そんなことより私は目の前のソレをぷにゅぷにゅと揉みしだく。滅多に味わえない感触だから今の内に十分味わっとこ。

「あの、そんなに揉まないでください!」

「何だよ~、人が折角更に大きくしてあげようとしたのに〜」

「迷惑です~」

「ちぇ~」

 仕方がないので揉むのをやめてあげた。誠に残念である。せめて一時だけでも勝ち組の感触を味わいたかっただけなのに。

 由音ちゃんは紅く上気した頬に手を当てながら首を左右に振る。

「いや、ほんっっっっと邪魔ですよ? これの所為で支給される小鎧甲(しょうがいこう)がはめられなかったり、男の人に胸を見られながら話されたり」

「あや〜、それは体も心も窮屈なようで」

「おお、上手い。座布団一枚進呈します」

 由音ちゃんは座布団を持つようなジェスチャーをする。

「いや、そんなモンよりその胸をおくれ。どうせまだ大きくなるんだろうからその分おくれ」

「もー、しつこいっすよ~。それにこれ以上大きくなりませんって」

 由音ちゃんは胸を鷲掴みしようとしている私の手を取って可愛い笑みを見せてくれた。やりすぎたかと反省した私には何とも嬉しい。

 ふとその腕を見ると何か小さな葉っぱのような物がこびり付いている様に見えた。

「ねえ由音ちゃん、腕に何か付いてるよ」

「え、そうっすか? 何も付いていませんが」

「え、だってこれ……」

 私は取ってあげようとその黒っぽい物に手を伸ばした。しかし由音ちゃんの迅速の手によって阻まれてしまった。私の手首を掴むその力はじゃれ合い程度の物ではなく、本気で拒絶している事がはっきり伝わった。さっきのとは全く違う、怒りの情を含んだそれだった。

「これは汚れじゃないですよ」

「え?」

 由音ちゃんは私によく見えるようにその部分を顔に近づけてくれた。それは女の子の体にはあまり在る物ではなかった。

「あれ、これって傷痕?」

「はい。瘡蓋(かさぶた)が黒く見えたから汚れと勘違いしたんだと思うっす」

「ふ~ん」

 由音ちゃんは取り繕うように笑う。しかしその作った様な顔から思わず逸らしてしまった私の目は、止せば良いのにある物を捕らえてしまった。由音ちゃんがわずかに身を右に反らした瞬間に脇腹にある大きな茶黒い物を。

「ちょっと……由音ちゃん、傷だらけじゃん」

「あはは、ばれちゃいましたね」

 由音ちゃんはどう見たって「無理に作ってます」と言わんばかりの笑顔を見せる。それを見ていると私の心はきりきりと締め付ける感覚に襲われた。一瞬で身が凍える。

「良かったら背中見せてくれない? 良かったらで良いから」

 すでに拒絶の手を喰らった私は再び拒絶されれば潔く退く予定だった。


 予感はあった。ここに来た最初の会話、既に私は由音ちゃんに拒絶されていた。


 由音ちゃんが今にも消えて無くなりそうな氷に思えた。いつもは黄色い花弁を元気よく広げる笑顔の花である彼女は、今では近づいたら私の体温で融け消えてしまいそうだったから。

 由音ちゃんがいなくなってしまうくらいなら私は少し離れて見守っていた方が幸せなのだろうか。私の中で由音ちゃんはもう失いたくない人になっていた。


「はは、別に構わないっすよ。有君になら見られても平気です」

 そう言って由音ちゃんはゆっくりと振り返った。一度、哀しげな視線を零す。

「…………」

 息を飲む。

 その小さな背中は数え切れない程の傷痕で埋め尽くされていた。私の想像を遥かに超える惨状であった。

 痕だけが残っているのや、瘡蓋となっているのや、まだ瘡蓋にもなっていない生傷、そんなモノ達に由音ちゃんの背中は支配されていた。見える傷と見えない痛みが私の視覚を覆った。

 違う……これ普通にできた怪我じゃない。意図を感じられるどす黒い傷だった。

「痛み、大丈夫?」

 私には想像できない過去を歩んで来たであろう彼女に私はそんな言葉しか最初にかけられなかった。愚か過ぎる、余りに若輩過ぎる。大した人生経験を持たない私の言葉など彼女の傷だらけの体を通って心に届いてくれるはずがなかった。何て言葉をかけて良いのか分からず、怖気づいた私には半歩も近づく事は出来なかった。


 もしかしたら由音ちゃんの眼球に映り込むことすら恐れているのかも知れない。由音ちゃんが振り返った時に映る私の顔はどんな表情を浮かべているのだろうか。


「ああ、痛みならとっくに慣れました」

 少女の背中、しかしその背中に飾られているモノは兵士の背中にあるような痛々しい傷痕だ。

「その……削強班って大変なんだね」

「……まぁ大変ですね」

 再び由音ちゃんは振り返って私と対面する形に戻った。その顔に浮かぶ笑みは何を隠しているのだろうか。痛みか、恐怖か。

 私は自分でもわからないが何故か由音ちゃんの頭を撫でていた。無意識、そう、体がそう動いたのだった。由音ちゃんに近づくのが怖いはずなのに、言う事を聞かない体は体温で溶かそうと抱きかかえてしまった。

「鏡先輩と同じ事をしてくれるんですね」

 さっきまでの少女の明るい声とは違う。彼女の瞳からポツリポツリと雫が落ちる。

「優しい人は大好きっす。鏡先輩も有君も」

 由音ちゃんは抱きつくように正面から私の肩におでこを乗っけた。

「少し甘えて良いですか?」

「うん」

 由音ちゃんは更に頭を強く私の肩に押し付けてくる。私の首と胸の間にある少女の頭はただただ震えていた。

「辛いんだね」

「はい。辛いです」

 給湯口の水音に紛れるは、すすり泣く声。

「有君も優しいっす。鏡先輩も大好きだけど有君も大好きっす」

「そう。ありがとう」

 私の胸元にお風呂のお湯でない温かい雫が垂れる。

「入浴時に部屋を暗くするのは見られたくないからです」

「……そう」

 私はその小さな背中を撫でようとしたが思い止まり、その頭を何度も何度も撫でた。


 私の熱は由音ちゃんを溶かしてしまったのかもしれない。けれどもそれは彼女の鎧だけだったのだろう。彼女は何かから身を守っていた殻を失い私にもたれかかる。こうなる事を私の体は分かっていたのかも知れない。彼女は消える事無く、私が抱きしめられる場所に近づいて来てくれた。


「良いよ。由音ちゃんが甘えたいだけ甘えればいいよ。私が受け止めてあげるから」


「はい、()り掛からせてください」


 (むせ)び泣く音、

 その音は水音にかき消される事無く強く『在る』。

 私は由音ちゃんが自分から離れるまでずっと抱きしめ続けたのだった。


 水鏡に映る私の顔は泣いている様であった。



「尼土様」

 私達が黙々と服を着ていると、椒ちゃんが引き戸を開けて入ってきた。

「ちょっと宜しいでしょうか」

 椒ちゃんは張りつめた表情で私達二人を見回した。




Sepia


「その……削強班って大変なんだね」



 まさか



「辛いんだね」



 辛い



「入浴時に部屋を暗くするのは見られたくないからです」



 違う   他人から隠すためじゃない



「はい、()り掛からせてください」



 また  また依存するのね



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