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伝説の遊騎士  作者: ルカ
22/25

試験~VS黒夜8~

砂煙が晴れていく。

「ふー・・・」

そこには倒れた楓と楓を踏みつけた黒夜が立っていた。

「・・・さて次だ」

そう言って黒夜は臙城たちのいる方を向く。

そして歩き出した。




視界がぼやける。

黒夜の後ろ姿が見える。

自分はまだ失格してない。



楓は立ち上がる。

視界はぼやけたままで足元はフラついてじっと立っていられない。

すぐに膝を地面についてしまう。

(クソッ・・・)

地面を叩く。その手元には銃が落ちていた。

(!?)

楓はそれを拾う。

そして震える手で撃った。


当たりはしない。

弾は黒夜の右側を通過していく。

しかし、十分だった。

「・・・まだやるのか?」

黒夜が振り向く。

その顔は本当に呆れたような詰まらなそうな顔をしていた。

「せっかくとどめはささなかったのにな・・・」

黒夜が右手の指を振る。

するとエクアが集まり細い剣の形になる。

それを掴み黒夜は近づいてきた。


もうムダに構えたり、銃へのエクア充填はしない。

いや、出来ないと言った方が正しいかもしれない。

手も自由に動かせなくなってきた。


目はまだぼやけたままで黒夜をしっかりと見ることが出来ない。

肩で目を擦る。

黒夜の方にもう一度目を向ける。

そこにはもう黒夜はいなかった。


(またこのパターンか・・・)

そんなことを無意識に思ってしまう。

次の瞬間には楓は背中を踏まれ地面に押し倒されていた。

反撃するような力がない。

反撃する手段もない。


もうどう考えても負けは確定だった。

こんな状態になって光のことが頭を(よぎ)る。

更に臙城、風花の顔が次々頭に浮かぶ。

無事に逃げられただろうか・・・人の事を考えている暇なんてないのに気になってしまう。

周りを探そうにも目が霞んでうまく見えない。

それでも辺りを見るだけでも・・・そう考えていると背中で黒夜が動き出したのがわかる。

黒夜は何も言わない。

それでも何となく楓は剣が振り上げられたのを感じた。


(はぁ、疲れた・・・)

そんなことを考えて楓は前方・・・皆が逃げたであろう場所を見つめる。


うまくは見えなかった。ただ、何かが見えた。










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