未知との遭遇
1日一更新です
何日経ったのであろうか?
依然人里には辿り着かない。
気づけば道もなくなっている。
川の流れは緩やかになった。
人里はありそうなのだ。
だが何もない。
道中もだ。
新たな発見がない。
「……いやひとつだけあるか。」
シラユリが火を吐いたのだ。
ことの発端は俺が火おこしをしていたことだろう。
火おこしに長い時間をかけていたことが信じられなかったのか、渋々手を貸してくれたと言った感じだった。
さすがは異世界の狐と言ったところであろう。
自慢しているのか?
ずっとこちらを見てくる。
とてもカワイイ。
とにかくシラユリが飽きるまで撫でてやることにした。
「にしても火かぁ……」
どう言った理屈で火を放つのだろうか?
自分も使えるようになるのだろうか?
なんにせよ自分の知らないようなことが山ほどあるのだろう。
今後に期待しながらも俺は目を閉じた。
次の日。
軽く身だしなみを整え、また歩き始めた。
ずっとずっとだ。
シラユリもそばにいてくれている。
一人でないことにどれだけ感謝したかわからない。
仲間がいることほど心強いものはない。
獲物を狩るのも手伝ってくれる。
負担が減るのはありがたい。
ちなみにシラユリは生肉よりも干し肉の方を好む。
野生下でもそうだったのであろうか?
自分の食糧と統一化されているため嵩張らなくて助かる。
俺は今は小高い丘にいる。
高いとこなら遠くまで見渡せるだろう。
期待は少ない。
……あれっ?
「あっっっ………」
最初は見間違いかと思った。
ここまでの道のりが信じさせてくれなかったのだ。
そこには確かに家がある。
十軒ほどである。
小さな小さな村である。
それでもだ。
俺は嬉しさのあまり泣いていた。
村まできた。
だが何かおかしい。
人の影も気配もないのだ。
まるで廃村だ。
家の状態は良いが、至る所に蜘蛛の巣が張っている。
「どうしてだ?」
「キュゥイ?」
大声を出しても反応はない。
絶望した。
異世界人との交流はどうやら先送りになりそうだ。
だが、いいこともある。
家があるのだ。
屋根があるのだ。
安心して寝られるところを確保したことを喜ぶことにした。
はいそんなんだから誰も文句を言わないと信じたい。
自分の家を決めた。
見た目はコンビニくらいの大きさで畑もある。
いつだったかにとったユリの球根が役に立ちそうだ。
あれ?
よくみるとムギも生えている。
畑で育てていたのが野生化したのだろう。
なんにせよ数は少ない。
数年かけて数を増やしたい。
「他のことに気がとられたな。」
家に入ることにした。
いざご開帳。
「・・・・。」
言葉が出なかった。
そこには確かに美しい女性がいる。
眠っているのか、動きはない。
大声を出しても起きなかったのだ。
そっとしておくことにした。
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