ドゴールの受難
2回目の更新です
「今日も平和だな……。」
私の名はドゴール。
このような姿だがドラゴンだ。
……だって人の姿の方が何かと便利だしなぁ。
小回りがきくし体温調節便利だし。
だれかドラゴン用の服とか作ってくれる人とかいないかな?
冬場とか寒すぎてまともに活動できないんだよなぁ。
そんなことを考えながら優雅にお茶を啜っているととんでもないものが目に入った。
空がいきなり明るくなったと思ったら、急に暗転して最後には青い空が広がった……。
「し……、神代魔法だと!!」
範囲がかなり広い。
被害は多そぅ………、あれっ?
見せかけだけなのか威力はなさそうだ。
……なんだそれ?
打った理由はなんだ?
そもそもこんなことできるのは数少ない。
長命種か覚醒者くらいだ。
前者は比較的おとなしい。
ならば……、
「ひさしぶりに覚醒者が出たのか……。」
やだなぁ。
勝てるけどあいつら頭おかしいもん。
俺の姿見るなり願いをかなえろとか加護をくれとか言ってくるもん……。
俺ってそんなに便利そうに見えるのかなぁ……。
「いかんいかん。」
なんにしてもとりあえず他のドラゴンのとこに行かないといけない。
情報共有のためだ。
……これがまた面倒なんだよなぁ。
「はぁ〜。
ふざけやがって。」
やはり予想通りだった。
俺に牽制を押し付けやがった。
「俺だって家でぬくぬくしたかったのに。」
どいつもこいつも動こうとしなかった。
両親まで俺を見捨てやがった。
自分たちだけ美味い飯食いやがって。
俺まだ食べてないのに……。
あと場所。
遠いわ。
なんだよ精霊の大地って。
ここから全力で飛んでやっと1日でいける距離だぞ。
せめて十分くらいの距離にしてほしかった。
「はあ〜〜、くそっ‼︎」
考えても仕方がない。
いけと言われたからにはいくしかないのだ。
「……なんでいるんだよ。」
ついてびっくり。
姉上がいた。
へたな覚醒者よりもタチが悪い。
多分全力で挑んでも負ける気がする。
逃げたい。
……いや今は違うな。
何やってんだこの竜?
前に顔を合わせてから100年くらい立ってる気がする。
その時俺は子供だった。
いなくなる前に殴られたんだっけな?
嫌な思い出だ。
そんな人がなんであんな魔法を使ったのやら……。
えっ?
「人を呼ぶため?」
そんなことのために魔法使ったの?
「ふざけんじゃねぇ。」
このあとしっかり怒った。
二度とこんなことしないで欲しい。
俺に迷惑がかかるから。
あと隣にいる人。
アナタはいい。
うちのバカな姉上を叱るのを少し待って欲しい。
少しでいい。
ここで下手に調子に乗ると復讐されそうだしな。
「なるほどなぁ。」
姉上の姿が見えなかった理由は簡単だった。
眠っていたのか。
それは仕方がない。
探究心を失ったのはどうしようもないからな。
えっ?
眠ってたのは最近だけ?
その前は周りの国で錬金術を使って商売してた?
何してるんだよ。
「仕方ないじゃないの。
生きるためにはお金が必要なの‼︎」
でもそれでお金を稼いだくせに身なりはボロボロじゃないか。
物資がない?
人手がない?
飛べばいいじゃないか。
あー、飛べないのか。
だから人を呼んだのか。
聞いてなかったな……。
すいません、偉そうに怒っちゃって。
……でもだからと言って神代魔法を使っていい理由にはならないぞ。
……
………
「あぁ、すいませんなんでもないです。」
睨んできたよ、この姉上。
怖い。
ちょっとお兄さん止めてくださいよ。
俺だけじゃどうしようもないんで。
……とゆうかこの人は誰なんだ?
姉上の旦那か?
次回も続きます




