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キミに伝える異世界のコト  作者: 久しい田んぼ


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20/30

来客

本日1回目です。

「来たわね。」


……びっくりした。


昼食をとっていたらいきなりつぶやいたからだ。


一体何が来たんだ?


「弟よ。」


弟?


兄弟がいたのか?


……俺はまだ君のことを知らないんだなぁ。


また気が向いた時にでも教えてくれると嬉しいな。


「もちのろんよ。」






空のはるかかなたからゆっくりと黒い塊が動いてくる。


……いや違うか?


早いのか?


この距離からでも近づいているのがわかるくらいだ。


「相当早そうだな。」


「そうねぇ……。

 あんなに焦らなくてもいいのにね。」


何か焦るようなことがあったのかもしれないな。


とりあえず落ち着けるように昼食の準備をしないと。






そのドラゴンはドゴールというらしい。


今は落ち着いたのか一緒に昼食を食べている。


「俺らはさっき食べ損ねたからなぁ……。」


「アナタのせいよ。

 何もあんなに焦ってこなくてもよかったのに。」


彼が焦っていた理由は簡単だった。


身の丈に合わない力を持ったものが暴れていると思ったからだ。


「昨日の姉上のせいだぞ……」


………シャルロッテが放った魔法は神代の頃から伝わるものだったらしい。


こんなものを使えるのは規格外のものだけで、今の世界ではドラゴンを除きほとんどいない。


だがごく稀に出てくるのがいる。


覚醒者と呼ばれるらしい。


数十年単位でしか出ないのだが大抵の者が力に溺れてしまう。


力に溺れると危険だから牽制(けんせい)の意味も含めてドラゴンを送るとのこと。


強者には強者を送るというやつだ。


それで今回きたのがドゴールだったという訳だ。


覚醒者が出たのだと思いドラゴン界隈は大荒れだったらしい。


ちなみにドラゴンは総勢二百体くらいいるとのことだ。


だが実際に連絡が取れるのは半分もいないらしい。


もとはその中から一番近くにいる者が送られてくるシステムだったようだ。 


だが現在ではいける人がいくスタイルになったらしい。


……それって結局行かないやつじゃないのかな?


なんにせよ呼び出したみたいで申し訳ないな。


「いえいえ、こちらこそご迷惑をおかけした。」


シャルロッテを見ながら言わないほうがいいと思うぞ。


これ以上追い打ちをかけないでやってくれ。


原因を作った彼女はしこたま文句を言われたようで

へこんでいるのか俺の服の裾を掴みじっとしてる。


「はぁ……。

 しかしまさか姉上の仕業だとは思わなかったな。

 ここしばらくなにやってたんだよ……。」


シャルロッテはここしばらく誰とも連絡を取っていなかったらしい。


俺は理由を知っているが彼は知らない。


丁寧に教えてあげないとな。






「今ではもう大丈夫なのか?」


「えぇ、今わね。」


……また知らなかったことが出てきた。


長命種は探究心を失うと緩やかに弱っていくらしい。


彼女は最近になって探究心がでてきたのだろうか?


なんにせよ大丈夫そうでよかった。


……シャルロッテも知らなかったのか?


意外だな。


「姉上はただ聞いてなかっただけだと思うぞ。」


この子大丈夫なのかな?


かなり抜けてるとこがあるな。


まぁいいか。


そんなことよりもだ。


シャルロッテは一体何に興味を持ったのやら。


かなり気になるな。


何か好きなことでもあるのだろうか。


「…………ょ。」


えっ?


「……キミに興味を持ったのよ。」


俺が原因か。


そっか。


……

……何故か心の底から安心してしまった。


まぁなんにせよ俺にできることなど限られる。


だからだ。


俺はこれからも彼女を幸せにすることを誓う。


ドゴールからは盛大な祝福をもらった。








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