プロローグ
暇時間を潰すため書き始めました。
曲がり曲がった道を走らせ、山沿いを抜けるとそこに集落がある。
見慣れた景色。
集落にある川沿いの道を進む。
実家への道中である。
都会の大学に進み、田舎とはかけ離れた生活を送っていた。
だが、混んだ電車、騒音……、どれも自分には合わなかった。
体が都会に向いていないのだ。
都会で生きている自分の姿が想像できなかった。
何しろ自由がない。
どこに行っても人がいる。
やりたいことをするのにいちいち周りの目を気にしないといけない。
ルールを守るのは当然だが、揉め事は起こしたくないものだ。
故郷には人がいない。
ここは過疎地だからだ。
小さい頃からずっと。
だから何も変わらない。
変化を求めてしまうのは人間の性であろうか?
なんにせよ、限られた夏休みを楽しみたい。
延々と乗り続けた車を降り深呼吸。
‥‥空気が美味しい。
日頃の疲れが吹き飛びそうだ。
緑豊かで都会よりも落ち着く。
雰囲気もいい。
周りは似たような古民家ばかりだ。
そのうち一つが我が家だ。
築年数は70を超える。
歴史を感じてしまう。
このままここに住みたい。
農業やって魚釣って、自給自足をしたい。
希望を胸に秘めるのは自分の勝手だ。
だが、冷静になってみる。
周りを見よう。
海、森、森、森…‥、といった感じでなにもない。生活は楽ではないだろう。
それでも自分には都会の生活よりもあっているような気がした。
いつも通りの日常。
昔と何も変わらない。
飯を食べた俺は、足早に布団へと潜るのであった。
すでに夜だ。
こんな時間にできることなどほとんどない。
明日の行動に備えて作業着を着て、俺は夜を明かしたはずだった………
翌朝のことである
「あれっ?」
目が覚めると、そこは知らない森であった。
頭がおかしくなったのかな?
そう自分に問いかけても答えは返ってこない。
俺の名は平井翔也。
異世界に旅立った人間だ。
ミス等あればお知らせください。




