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霊樹の月 九日
「マダタの手記/ルイン・アルラーミ紀行文」は、「風のアーヴィン」という小説の作中世界と同じ舞台にて主人公マダタ視点の旅の記録です。
アーヴィンの世界観の補完、ファンタジー世界を主観で体験したい方向けの内容になっています。
エルバディアを離れて四日、到着したのは西街道沿いの村。
空は雲が覆っていたが比較的過ごしやすい一日だった。
村には昼過ぎに着いた。
川沿いの小さな村。
畑が多く農作物で生計を立てている村のようだ。
早速村長に会い、昨日描いた地図を見せた。
地図とは別に川の水が例年より多いこと、渡り板が古いことを話した。
村長は老齢だったがしっかりした方だった。
僕が描いた地図を手に取って、息子さんだろうか、あーだこーだ話していた。
地図の精度を気にしたやり取りを一通りした後、気前よく買ってくれた。
代金は穀物と少しの銀、ありがたい。
今日は村に泊まる。
その前に食料を分けて包まないと。




