トンポーローもどき
塊の豚肉に軽く塩コショウをして、フライパンを熱する。小麦粉を付けるとぱさつかないとか聞いたが、豚肉である。脂がしっかり出るのでそこまで心配はいらないだろう。
熱したフライパンで豚肉の脂の方から焼いていく。焼く時間はそれほどかけないが、軽く焦げめはつけたい。
外側を四方向から焼いて色をつけたらシリコンスチーマーに醤油、酒、しょうが、ハチミツ、顆粒だしと水を入れて軽く混ぜる。そこにフライパンの脂ごと豚肉を投入。更にスターアニスというスパイスを加える。
しっかりと蓋をして、10分程加熱。その後調味液に浸かりきっていない上半分を下になるようにひっくり返して、5分加熱。
粗熱を取った後、一口サイズに切り分けておく。調味液は冷やすと脂が固まるので、スターアニスと固まった脂を取り肉を更に漬け込んでおく。
そうして出来たのが、トンポーローという中華風の角煮だ。本来は皮付きのバラの塊肉を使うとか、色々あるが今回は簡略バージョンだ。
なお、切り分けた肉を漬け込んでるのは最後まで煮汁の味を染み込ませたいのと、煮汁がゼラチン質で固まることを予想してのことだ。
作業工程としては30分ほど。電子レンジで加熱したり粗熱をとることの方が時間がかかるくらいだ。
「あらぁ、スターアニスの香りがいいわねぇ。ハチミツとかも入ってるし、お肉も柔らかそうだわ」
「スターアニスは八角とも言って、中華では定番のスパイスなんだよね。他にもローリエとかのスパイス、ハーブ、香辛料もちゃんとあるんだから、すごいね」
「具合の悪い子のため色々用意してあるのよ」
「薬膳ってやつだね」
いつかそういう料理もやってみたいものである。
ちなみに、トンポーローもどきを作ってる途中でスターアニスの香りが充満し、寮生が夕飯を今か今かと待っている。




