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片山千尋教諭

養護教諭・片山千尋。年齢は20代の後半くらいに見える。新人の養護教諭らしい若々しさを持ちながらも、彼独自の人生観や共感力などによって的確なアドバイスをもらえる。そのため女子生徒のみならず男子生徒からもかなりの信頼を寄せられている。

曰く、みんなのお兄ちゃん。


私が片山教諭と話したのは、保健室の場所を探している時だった。

養護教諭といえば、白衣を着た女性の先生。というイメージだったため、その時は白衣を着ていた彼を理系科目の教職員だと思った。場所を尋ねると私の顔色などから体調が悪くないことを察したらしく、なぞなぞのヒントじみた事を言われた。

「1階のグランドに面した場所。少し建物が出っ張ってるから、見渡せばすぐわかると思いますよ」


確かにこの時、私は校舎の中からルームプレートだけを頼りに歩いているたけだった。少し顔を上げて周りを見渡しながら歩くとすぐに見つかった。

「さっきぶりですね。無事見つかって良かった。お茶でも飲んでいきますか?」

「・・・・ええ、いただきます」

正直、この時の印象は『なぜ理系教師が?』『この人が養護教諭だったの?』など、疑問が圧倒的多数。少しの間で持ち直した私を褒めて欲しい。


「あらかじめ保健室の場所を確認するのは、利用の予定があるからですか?」

出されたのは温かい紅茶。

「そうですね。多分お世話になると思います」

紅茶に口をつけ、落ち着く。

「まぁ大事になる前に来てくれる方が僕もありがたいですね。サボり以外なら、お茶くらいご馳走しますよ」

そう言ってニコニコと対面でお茶を飲む。


それから、私は数回保健室へ行くことになるのだが、そこは置いておく。

その数回で私が感じたのは、噂ほど善良な人では無いということ。

多分だが、自分の仕事を増やされないように予防をして回ってるのではないか。養護教諭・カウンセラー。と様々な名前があるが、教職員である。教職員が異性の生徒と対面でお茶を飲むのは中々ありえないだろう。

逆にだからこそ、この人なら信じられるのではないかと思った。

字面にするとアレだが、『有能だが怠惰な兵士』というやつではないか。手を抜くべき所は抜いて、いざという時に力を発揮する。


だからだろう。私と二河さんが口づけてる姿を見てもそれほど驚いていなかった。

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