素人目の罪状
お久しぶりになってしまいました。仕事で朝早く夜遅いため体がもちませんでした!
でも書くのはやっぱり楽しい!リアクションもらえると嬉しいです!
「その、さちに呼ばれて来たんだ。あの、さち・・・・高田さんとは小学校からの顔見知りだから」
「奥野くん、は、あの高田さちを、どう思ってるの?」
「さちのこと?幼なじみだし、大切な人だと思ってるけど・・・・。その、こういうのはやめたほうがいいと思うんだ」
「やっだ、こんなのジョーダンだよ。その・・・・高田さんとあんまり接点作れなかったから、どんなのでもいいから気付いてほしくてやったんだ」
「そ、そっか。・・・・そうだよね」
「そうだよー。奥野くんまじめだねー」
「話し合いが終わったなら次は私からいいかしら?」
「なーに、高田さん」
「まずこの手紙の内容からね。『○ね』ってやつからいこうか。○に何が入って、なんて言いたかったのかな?」
「それは、えーっと・・・・誰が考えたっけ?」
「そこで肩震わせてる貴方だね。ほら、よく映ってるよ」
「あ、あたしじゃない!こいつが勝手に書いたんだ!なんにも、知らなかったんだよ!」
指をさされた子が涙をためながら立ち尽くす。
「わたし、は、その、い、言われて・・・・!」
「証拠でもあんのかよ!デタラメ言っていい子ちゃんぶってんじゃねぇよ!」
ひっ、と声が萎んでいく。仕方ない、と口を開く。
「証拠ならここにあるじゃない」
とケータイを見せる。撮っていた動画を最大音量のスピーカーで流す。ちょうどそのシーンにするのはなかなか大変だが。
『おら、早く書けよ』
『は、はい』
『ったく鈍くさいな。それが出来ないんなら、また中学ン時みたいに相手してやるよ?』
『すぐに、書きます、からっ』
『ちっ!』
ここで目の前のやつはこの子の足を蹴った。
『さっさとしろよ!それともなに?てめーが死ぬの?あぁ、ちょうどいいや。アンタのおてがみもう一枚追加ね。死ねって書いときな。全部終わったらジュースでも買ってきてもらうから』
『はい・・・・・』
「見てるかぎり、脅迫罪と傷害罪も狙えそうだね」
「な、んで、そんなこと・・・・・こんなの、ただの遊びじゃん!本気にする方がどうにかしてんでしょ!頭おかしいんじゃないの!?つーか、勝手に動画撮ってんのはどうなの?盗撮じゃない!」
「だ、そうなんですけどぉ。せんせー?」
「話は聞かせてもらった。高田さん、そのデータ私にコピー渡してくれるかな?」
「保健室、の・・・・」
「あなた達は自分たちが何をやろうとしてたのか、少し伝えなきゃいけないわね」
「この後せんせーと一緒に職員室まで行けばいいてますか?それならそこの子も一緒にお願いしますね」
こうして、私といじめを受けていた子は保健室のせんせーこと、養護教諭・片山 千尋先生と職員室へ向かった。




