女子4人の夕食
1番に帰ってきたのはひとみ先輩とすみれだった。
「ただいま〜」
「ただいまです。さちちゃん、大丈夫?」
「ん?さちちゃんなんかあったん?」
「大丈夫よ。あまり大事にしないでね。月に一度あるんだから」
「あ、さちちゃん重い方?」
「大丈夫ですよひとみ先輩。今回はなんか色々とあったみたいで」
「ふむ〜、薬とかはある?鎮痛剤とかもあるからね」
「ありがとうございます。でも、今は大丈夫ですから」
「でもさちちゃん、顔真っ白だよ?」
「さちちゃん、元々肌白いもんねー」
「ほらほら、そこー。いつまでも具合悪い人を立たせてないで。手を洗って座りなさーい」
「「はーい」」
「さ、さちちゃん。パスタ仕上げちゃいましょ」
「うん」
パスタを4人分用意して、十分な量のお湯を沸かす。水には塩を加えて、ザルも用意。フライパンに和風パスタの具を人数分移して、茹で上がったパスタをザルで水切りし過ぎない程度にして、具と和える。和えながらごま油としょうゆを投入して更に加熱。水分が飛んだら出来上がり。
パスタには刻みのりをかける。チキンソテーにはレタスとトマトを添える。
「野菜もりもりのパスタですね〜」
「ごま油の香りがいいですね」
「でもあっさり味にしてるからね。先に食べちゃいましょう」
「キャベツの食感が面白いですね」
「チキンソテーもお酒進みそうな味ねぇ」
「さちちゃん、食べられそう?」
「うん、大丈夫です。お肉は無理そうだけど・・・」
「さちちゃん食べないなら、私がお酒のおつまみにするわ〜」
「「あ!」」
「まぁ今すぐ呑まないならいいですよ」
そうして、女子だけの夕食は進んだ。
食べ終わり、ふと手紙のことを思い出した。
「そういえば。すみれ、おてがみありがとう。嬉しかったよ」
「よかった。連絡なかったからちょっと心配しちゃったよ」
「帰ってきてすぐ寝ちゃったからね。でも誰かにロッカー覗かれるって恥ずかしいね。『ゴミ』とか落ちて無かった?」
「え?ううん、特になかったと思うよ。お掃除する?」
「そっかー。大丈夫ならいいや」
すみれは見てない、のかな?




