具合悪い日だけど
「ただいま・・・・少し寝てるね」
「あら、さちちゃん大丈夫?」
「貧血とかだから大丈夫だよ。でも少し休んでくる」
「そうね、今日は無理しないようにしなさい」
「うん、ごめんね」
「さちちゃん、違うでしょう?」
「ありがとう」
「はい、よろしい」
寮に帰って叔母に帰ってきたことを話すと部屋に行く。さっさと制服を脱いでハンガーにかけておく。
そういえば、とカバンの中に手紙をしまったなと思い出す。『チョーシのんな』。同じ言葉をかけられたことがある。中学のときだ。康太がりこと接点を持ち始めて、3人で行動することが増えたあたりだったと思う。
ということは、コレも康太関連だろうか?さすがに筆跡だけ見て誰の字だ、とまでは分からないし。相談するなら蘭や明か?すみれは怒るだろうか?と考えてふと止まる。
とりあえずお腹痛いので休むことにした。
2時間ほどぐっすりと眠り、目覚める。髪をシュシュでまとめると、寮監室へ顔を出した。
「叔母さん、ありがとう。大分楽になったよ」
「月のなんでしょう?明日あたりまた苦しくなるようなら、薬飲むのよぉ。今日はご飯食べれそう?」
「うん、少しなら」
「そうねぇ・・・・あっさりしてた方がいいならパスタにでもしようかしら?他の子たちはおかずつけて、さちちゃんは食べれたら、くらいにしておけば調整出来るかしら?」
「そうだね・・・・男子はしっかり食べるだろうから、お肉とか?でもすみれやひとみ先輩は、どうかな?」
「たしか、キャベツも残ってるから使いたいのよね。うーん・・・・キャベツとベーコンで和風パスタを作って、チキンソテーとかにしたらそれほど重くないかしらね。小ぶりに切って自由に食べられるようにするとか」
「うん、いいね。美味しそう」
「じゃあ、お茶飲んでお腹温めたらやりましょうか」
そうして紅茶を飲ませてもらった。
さて、まずは和風から。
キャベツはざく切り、ベーコンは1センチ幅で切る。それをオリーブオイルで炒めてコンソメと塩コショウをして更に炒める。炒めすぎるとキャベツの食感がなくなるので、ほどほどで。ある程度味が馴染んだらフタをして、放置。パスタを茹でてオリーブオイルをまぶしてからもう一度炒めて混ぜれば完成だ。簡単。
チキンソテーはハーブソルト、コショウ、ホワイトペッパーを肉の両面にまぶしてから焼くだけ。皮の方からじっくりと焼いていく。何度かひっくり返し完全に火が通ったら取り出してそぎ切りにしておく。トマトとレタスを添えれば見栄えも良くなる。
そうこうしてるうちに皆が帰ってきた。パスタを茹でる準備をしておこう。




