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春キャベツのホイコーロー

「ただいまー」

既に夕飯を作る時間には遅れている自覚があるので、さっさと制服から着替えて寮監室へ向かう。

「おかえりなさい、さちちゃん。花谷さんの部活に参加したのよね、楽しかった?」

「うん、とっても。これ作らせてもらったよ」

「あら、かわいいネコねぇ」

「あとでチェーン通して鍵にでもつけようかなって」

なんとなしに喋っていると続々と人が集まってきた。今日は皆時間が合ったらしい。

「あらー、皆来ちゃったわね。さちちゃん、お皿並べてくれるかしらぁ?」

「っていうことは、大皿だね。今日はなに?」

「ホイコーローよ〜」

人数分のお皿を出して、ご飯とたまごスープをよそい、それぞれの前に置いていく。大皿の時は始めの一皿以外のおかわりはその皿に添えてあるスプーンや箸で取るのが暗黙のルールだ。ここらへんは多分私たちの年齢を考えてくれたんだと思う。


「お待たせしました。いただきましょう〜」

「「「いただきます」」」

キャベツの甘さとタレのしょっぱさ、野菜のシャキシャキ感とお肉の旨み。流石は叔母さんだ。

ご飯と一緒に食べてるのが男子の先輩方だ。ガツガツと一心不乱に食べている。大皿に結構盛ってあったのが見るからに減ってるし。


「食べ盛りの若い子の食べっぷりはいいわねぇ」

と、叔母さん。目の前には見事に完食された山盛りだったホイコーローのお皿。人数分の食器がある、ということですみれもお手伝いに来てくれた。

「さ、洗ってお茶でも飲みましょうか」

今日は温かいウーロン茶だった。

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