ミートソースのゆくえ
「うっま」
「おいしー」
最後に帰ってきたひとみ先輩と同じく3年生の先輩が食べている。男子の先輩は申し訳ないが名前が出てこない・・・。
それにしても、生徒会長はやはりというか忙しいらしい。
「いやー、今がある意味1番忙しいよ。先代が抜けて、まだ1年生は入ってこないからね。生徒会なんて先生たちのお手伝いだからそんなにかしこまらなくていいんだけどねー。高田さん部活部活入ってないよね。たまにでいいからお手伝いしに来ない?」
「えっと、ごめんなさい。すぐにはお返事できないです。でもクラスの友達にも聞いてみますね」
「ありがとー!」
そして黙々と食べているのがすみれである。マナーを守ると言うか、物が口に入っている間はしゃべらないらしい。
「すみれ、口に合うかな?リクエスト通りの洋食だった?」
「・・・・・すごく、美味しいよ」
モグモグごっくんしてからしゃべる。なんか小動物みたいだな。
「おかわりもあるから、ゆっくり食べてね」
「「おかわりあるの!?」」
先輩方が反応した。
「ありますよ。スパゲッティも、ソースも。スパゲッティは残り少ないですけど、ソースをパンに乗せてチーズと一緒に焼けばピザ風にもなりますね」
「ピザ・・・・・」
「どっちにするかな」
「スパゲッティ誰か食べ切ってほしいけど、誰かいるかしら〜?」
「ひとみよ、ピザ一口くれないか?」
「私おかわりする前提!?いいけど」
「スパゲッティの方おかわりお願いします」
「はい、お待ちください」
そうして、ソースを温めつつピザトーストの用意もしておく。すみれはどうするかな?
「すみれはおかわりする?」
「うんと、ピザの方食べたいかな」
「準備しておくね」
ソースが焦げる!
結局スパゲッティは完売。ピザはすみれとひとみ先輩が1枚ずつ、もう1人の男子の先輩が追加で1枚食べた。さすがは男子だ。
なお、叔母さんは本日休肝日。お酒を飲まない日らしい。




