仲良し4人組
翌日、登校する途中で蘭と明を見つけた。
「おはよう、さちー」
「おはよう、さち」
「お、おはよう。蘭、明」
「おはよう。さちちゃん、昨日言ってた2人?」
「そうだよ。蘭と明ははな・・・すみれのことは知ってる?」
「知ってるよー、有名人だしねー」
「私も知ってるわ。だけど、ちゃんとお話したことはほとんどないかしら」
「そうだよね。じゃあ、改めて。花谷 菫です。さちちゃんとは寮が一緒です。私のこともお願いします」
「ぜひぜひ」
「私たちも仲良くしたいわ」
「・・・・すみれは何かで有名人なの?」
「あー、まぁちょっとね」
「今度教えてもらえると嬉しいわ」
「さちちゃんの言葉に逆らえないよ・・・そうだなぁ、今度私の部屋に来てくれるなら教えるよ」
「そういえば、すみれの部屋に行ったことは無かったね。お邪魔しようかな」
「うん、ただ、ちょっと散らかってても驚かないでね」
「?わかったわ」
「そろそろ学校つくよー」
そうして私たちは4人で教室へと向かった。
授業はともかくとして、休み時間なんかもこの4人で動くことが多くなった。確かにりこの時も私がりこを誘って2人で色い動いてた気がする。そして昼休み。
「ねー、お昼どうする?」
「私とすみれはお弁当あるけど・・・」
「いいなー。私は学食か、購買かな。明は?」
「パン買ってあるから、ここで食べるつもりだったわ」
「そしたら私も購買でなんか買ってくるから、ちょっと待ってて。飲み物とかいるならついでに行ってくるよ」
「それならリンゴジュース飲みたいわね」
「紅茶がいいです」
「そんなに持てないでしょ?私も行くわ」
「助かるわー。じゃあ、ジュースと紅茶ね」
「ちょっと待っててね」
私と蘭は一緒に購買を目指した。楽しい時間だった故に忘れていたのだ。
「さち、そちらは誰?」
この男のことを。




