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今日は鶏の照り焼き

次の日から私は昼の休み時間は教室から離れるようにした。康太がやってくると予想したからだ。


実際、私がいない間には来たことがあり、クラス内で少しだけ話をされたことがある。それに辟易した私は全てが面倒になった。


というわけで、現在は図書室に来ている。主に料理に関して調べている。バランスのいい食事、と思うと野菜に主となるおかず(肉や魚)、あとは汁物。一汁三菜なんて言い方もあるが・・・。

バランスを取りやすいのはやはり和食・・・いや、若者にはあれやこれやと考えて、結局和食と洋食両方のレシピ本を借りる。


教室に戻るとやはり康太が来ていたことを伝えられた。


「はぁ・・・」

「高田さん、大丈夫?」

「ありがとう花谷さん。少し疲れてるだけだから」

というわけで、私は疲れきりながら花谷さんと一緒に帰っている。花谷さんは美術部だそうだが、今日は休みなので一緒に帰ろうと誘ってくれた。

夕飯は何がいい?などと話しながら帰る。なんとなくだけど、鶏肉がいいかなぁ、なら照り焼きにしようか、などと買い物もしていった。勿論報告済みである。

日本酒もリクエストされたが、未成年は買えません。と返しておいた。


「おかえりなさい、二人共」

「ただいま」「ただいまです」

「荷物置いて、手洗いうがいしてきてね」

私は学校の荷物を置いて手早く着替える。出掛けるつもりはないが、人前ということで最低限出られる格好ということでカーゴパンツにTシャツを着た。それから勉強道具を持って寮監室へ向かった。


「今日の夕食の献立決めてくれて助かったわぁ。ご飯はといであるから、副菜と汁物を先に作っちゃいましょう」

というわけで、ほうれん草のごま和えと豆腐とわかめの味噌汁を作ることになった。この瞬発力がうらやましい。

ほうれん草はざく切りにして、茎の部分を先に茹でる。少しして葉っぱも茹でたらすぐにゆでこぼし、粗熱で火を通す。味付けは醤油とみりんを火にかける。そこに出汁を少量加えてほうれん草を浸して放置。最後にごまをまぶして混ぜ合わせれば良いそうだ。

味噌汁も出汁に味噌をといてわかめと豆腐を入れておしまい。豆腐を大きめにするのが私は嬉しいわぁ。とのことだ。


さて、メインの鶏の照り焼きである。こちらは多めの油をひいて皮の方からぱりっと焼き上げる。焼き色がついたらひっくり返して酒を投入。蓋をして蒸し焼きに。その間にタレを作る。醤油、生姜、はちみつ、酒を軽く煮詰めると共に焼き上がった鶏肉はそぎ切りにし、再度フライパンに戻してタレを絡めていく。

ついでにトマトを添えれば出来上がりだ。

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