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私の日常

「ありがとね〜、さちちゃん」

「ううん、大丈夫。それより早く作っちゃおう?」

そうして並んで下ごしらえをする。玉ねぎは薄切り、人参はいちょう切り、油揚げは油抜きをして小口切り。

ちなみにホイル焼きに入れる順番は特にない。切り身2切れの上にしめじと玉ねぎの薄切り、ハーブソルトをパラッと、オリーブオイル少しを回し入れてしっかり包む。ホイルの上下を丁寧にたたんで、左右もしっかりたたむ。これでフライパンに並べて加熱して放置すればいいらしい。今日はバターを使わない気分らしい。

他の人参やらは具沢山の汁物だ。味噌汁か醤油風味かで悩んでいたけど。肉無しの豚汁かな?

今日の調理では下ごしらえよりもホイルに包んでいく作業の方が大変だ。2人並んで無言で進めていく。


1時間かからず終えたのはかなり早い方だと思われる。

なんとか準備を終えて定番のお茶の時間。今日は紅茶とクッキーだ。お菓子作りもやってみようか、などと考えがよぎる。

「さちちゃんは、お友だちできたのかしら?」

「今日ちょうど買い物行ったときにも会ったよ。弟さんのために料理してるんだって」

「へぇ〜、いつかご挨拶したいわね〜」

「お互いの家の場所もわからないから、偶然会うのを願うしかないかなぁ」

「他の寮生の子たちとはどうかしら?」

「今のところ問題はない、と思うよ。花谷さんのとも学校ではそれなりに話すし。クラスや学年が違う人とはなかなか会わないけど」

他愛もない、とりとめもない会話。静かに流れる音楽も相まって、とてもリラックスできる。


しばし話していたら花谷さんがやってきた。


「じゃあホイル焼きやっちゃいましょうか〜」

「ごはんも炊き始めちゃうね」

「私も何かお手伝いありますか?」

「じゃあ、お箸とか調味料出すの手伝ってくれるかしら〜。さちちゃん、ごはん終わったらお願いね〜」


その日も美味しい、ありがとう、という言葉をたくさん受け取って部屋に戻った。

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