私の前で命を馬鹿にするな

奥野康太とは

短いです。

話の都合上、一度ここで切ります。

前後編の前編と思ってください。

---

私の幼馴染みこと、奥野康太。

彼の言葉通りならば確かに幼馴染みである。

小学校前から家同士の付き合いがあり、小・中学と一緒だったのだから。

だが、それだけである。

数多くいる同い年の、同じ地域の保育園にいる、たまたま同じ学校に通うだけの、まぁ知人。

二人で何かをした覚えはない。例えば誕生日やクリスマスなど、思い出にあるのはりこの家へ招かれたり、私とりこの二人だけで小さなパーティーをしたくらいか。

多分覚えてないか私が知らないだけで、りこの岸田家・康太の奥田家との付き合いはなにかしらあったのだろう。

だが、本人である私が覚えてないならば、無いも同然である。

私の認識に康太が入ってきたのは中学の頃。りこが恋人として紹介したからだ。

一体いつから、彼はこうだったのだろうか？