表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/51

目覚めたのは?

 やっぱり無理だー!!!


 いくら阿難陀であっても、一国の主であってもやっぱり無理!!

 俺、男とは寝れない。抱くのも無理。

 眠っていたはずの俺の魂が突如目覚めたのだった。


 そうさっきまではオーロラの魂が目覚めていた。はずだったのに、なぜかあの場面で俺とバトンタッチ。

 そんな事とはつゆ知らず、さっきまでのいい雰囲気から突然の拒絶に王子は困惑していた。


「オーロラよ・・・」


 王子も負けずと渾身の力で俺の手を払いのけ、再度俺と体を重ねようとした。

 先ほどの無礼は、うぶな娘の照れだろうと思い込むように。

 が、次は王子の接触を肘でガードした。

 ギリギリギリギリ・・・。

 近づこうとする王子の顔と俺の肘の攻防戦。


「リース王子。申し訳ございません。私無理です」

「無理とは?」

 

 ギリギリギリ。


「その・・・ふしどを共にするのが」

 

 一呼吸置いて、王子の力がスッと抜ける。


「そうか、申し訳なかった」


 王子は俺を気遣うように優しい声を出す。

 すまぬ、リース王子よ。

 やっぱり無理だったのだ。身体は乙女、中身は男なのだ。

 男に抱かれるのはダメだ。


「そうだな。緊張しているよな。ことを急ぎすぎたな」

「申し訳ございません」

「謝るな。まずはお茶を持って来させよう。酒でも良い。心を落ち着かせたら気持ちも変わるだろう」


 ニコニコと提案するが伝えわってない。


「違うんです王子」

「ん?」

「この行為が無理なんです!!」


 王子がポカンとする。何が起こったのかわからように。手に持っていた団子を落とした子供みたいに。

 すぐに王子は何か思いついたようにぱぁーとにこやかになる。


「そうかわかった。すまなかった。今日一日ゆっくる休むといい。何今日がダメなら明日でも良い。ん?それも早いなら来週でもいいぞ」

「リース王子、あの」


 上機嫌な王子はさらりと俺の手を取り、肌を寄せる。

 お天気王子、曇りのち晴れ!


「いたたたたーー!!」

 ゴキっ!!


 やっちまった。

 抱き寄せキスをしようとしてきた王子の手をマルタ同様、後ろ手に捻り上げてしまった。

 慌てて離すが時既に遅し。


「オーロラ私に一体何を・・・」

「申し訳ございません。ついっ」


 ベットの上で何度も土下座する。

 王子の顔はみるみる怒りの表情に変わる。天気の急変。雨から雷雨。


「どういうことだ?私を弄んだのか?!」


 明らかに戸惑っているのがわかる。

 うん、そうだよね。わかるよ。わかる。

 俺だってびっくりすると思う。

 まさか、一人の人間の人格が入れ替わっているなんて思いもしないよな。

 これを伝えられたら楽だろうが、まず信じてはもらえないだろう。

 痛むのか、腕をさすっている。ゴキって変な音しちゃったし。


「王子本当に申し訳ございません。お怪我は」

「ええい、触れるな!!」


 癇癪を起こした子供みたいに甲高い声で吠える。

「オーロラよ。お主はやはり聖女ではない。聖女失格だ!!!」


 雷が落ちた。


残り、後数話で完結です。


こんなに完結が長引くとは思ってなかったけど、ここまでこれました。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ