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拒絶


 なんだって?

 

 禁止された植物が俺のハーブ園で?

 そんな、ありえない。


「宮殿の庭園で栽培するとはなんと大胆な・・・」


 マリアン王女が怒りとにじませて軽蔑したようにこちらを見る。

 違う!

 俺が弁明するより早く、ラベンダーが膝をつく。


「あのハーブ園にあるのはエイプルでございます。間違ってもスパイダーエイプルなどではございません」


 俺も後に続いて、膝をつき弁明しようとしたが、それより早く王子が従者をどなりつける。


「無礼者!!聖女に向かって何を言う!!おい、誰かこの者をつまみだせ!!」


 王子の後ろに控えていた騎士がさっと歩み出て男の両腕を掴む。


「あら、聖女様が手にしているのはエイプルではございませんか」


 フェリナが扇子で口元を隠しながら、小姑のようなじろりとした視線をこちらに向ける。


 みなの視線が俺の持つ籠に集まった。

 マリアン王女が素早く先ほどの男に籠の中身を確認するように指示を出す。

 

 男は王子に向き直り二つの花を差し出す。


「淡いピンクの花びらがエイプルでございます。そしてこちらのわずかに花の縁がオレンジがかっているのがスパイダーエイプルでございます」

 王子に差し出された小さな花びらは言われないと気づかないぐらいわずかに花の縁が色づいていた。


「ええい、次期国王である余に媚薬入りのハーブティを飲ませようとは・・・・」


 裏切られた怒りに震える王子にラベンダーが必死の弁明をする。


「何かの間違いでございます。オーロラ様に限って媚薬など」

「黙れっ!!!」


 王子の怒りに満ちた声。


「聖女いや、この女に謹慎を命じる。この二人を部屋に閉じ込めておけ。誰一人入れてもならんぞ。破ったものは死罪を命じる」


「そんな・・・」ラベンダーが震える。


「リース様・・・」


 俺は縋るように手を伸ばしたが、王子は一瞥しただけでその場を去ってしまった。

 どうしよう。どうすれば。



スパイダーリリーというお話は実際あります。

それは蜘蛛の足のようなお花なんです。


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