冬の日常
あと4分で明日が今日に重なる
部屋には時計が2つ
微妙にズレた2本の秒針
交互に音を刻んでる
────静かだ。
こういう空気は、好きだ
聞こえてくるのは針の音だけ
ああ、それから・・・・・
時々、窓の外から響く車の音
家の前を通り過ぎるその一瞬の、
風を鳴らす音が好きだ、と思う
今も、
一台、通り過ぎた。
少し眠いのに、まだ眠りたくない
閉めたカーテンを少ーし開き
顔を窓にくっつけて
空を見るのが、好きだ。
一度もぐった布団から出るのは、
ちょっぴり勇気がいるけれど
じっと空を見上げる、この時間がしあわせだ。
私だけの時間。
私だけの月と星。
針は休まず時を刻んでる
もう、
「明日」という過去を持った
「今日」が始まっている。
空はまだ暗い色
今日は晴れるらしい
空が明るくなるまで
────眠ろうか。