綺麗な彼女は心もキレイだった。
___僕が子供の頃は、、、?
顔が綺麗な女性は、心はブスだと聞いていたが。
___僕が大人になって思ったのは、、、?
顔が綺麗な女性は、心もキレイだという事。
僕が子供の頃は、近所に住んでいる僕よりも少し大きいお兄ちゃん
からそんな風に聞かされていたんだ。
『___なあ、聡! あの女の人を見てみろ! 顔は綺麗だけど
性格はブスなんだぞ! 性悪女に違いない! 絶対に近づくなよ!』
・・・ってね。
___現に、顔が綺麗な女性は?
本当に、“性格もブス”で。
男を手玉にダマす事ばかりしているイメージが幼いながらに僕も
そう思っていたんだよ。
・・・でも?
僕が大人になって、顔が綺麗な女性は、本当に心もピュアで
純真で性格も素直でいい子なんだよね。
___まるで、ガラスのようなキレイな心を持っているんだ!
▽
___僕の名前は、『解山 聡』25歳、本屋さんで働いているよ。
・・・僕の見た目は?
ごくごく普通で、オシャレには程遠い服装で、変な帽子と丸メガネを
身に着けているよ! それに、顎髭がちょろっと生えているかな。
___清潔感だけはあるように僕なりに見せているのだけど?
僕と一緒に働いている本屋の女の子からは不評なんだよね。
『___取りあえず、その顎髭剃った方がイイよ。』
『___あぁ、ううん。』
・・・という会話になったんだ!
僕は、少しカッコつけたかったから、伸ばしてたのにな。
・・・女の子には、僕の考えている事が分かってない!
*
___まあ、直ぐにそう言われて、顎髭は剃ったんだけどね。
・・・だけどさ~
僕は顎髭を剃ったおかげで、僕に相応しくない可愛い彼女が出来たんだよ。
彼女の名前は、『田中 由実』22歳の女の子でね! 僕が働く本屋さんの
向かいにあるお惣菜屋さんで今も働いているんだけど。
・・・たまたま、僕が本屋のバイトの帰りに今日の晩ご飯にお惣菜屋さんで
何か買おうと思って入った時に、彼女が僕の接客をしてくれたんだよ。
『___いらっしゃいませ~』
『___あぁ! あ、あのう? コ、コ、コロッケありますか?』
『___ありますが、今日のおすすめは、カニクリームコロッケです!
良かったら、こちらもどうですか?』
『___あぁ、勿論買います! じゃあ、コロッケとカニクリームコロッケ
を1つずつください!』
『___あぁ、はい! ありがとうございます。』
・・・彼女がそう言うと?
彼女は、僕にニコッと笑ってコロッケを袋に詰めてくれるんだよ。
___僕は、女性に生まれて初めて【一目惚れ】したんだ!
凄く彼女を見た瞬間、彼女の周りはキラキラしててほんのり優しい甘い香水
の匂いがしたんだよ。
___僕はその日から毎日、コロッケとカニクリームコロッケを1つずつ買
って帰るようになったんだ! 彼女に会う為に、、、。
雨の日も、風の日も、台風の日でも僕は毎日、お店が開いていて彼女がいる
時間に、必ずお惣菜屋さんに行くようにしていたんだ。
▼
___そして、僕は勇気を振り絞って彼女に告白をしたんだよ!
『・・・・・・あ、あのう? 僕は君が好きです! 本気なんです!
僕が君を好きな気持ちだけじゃダメですか?』
『___えぇ!?』
『___僕と付き合ってください! ずっと君を大事にしますから!!!』
『___あぁ、ははい。』
___あぁ~半年間も、お惣菜屋さんに通い続けてよかったよ。
彼女とこうして、付き合えたからね!
・・・僕は25年間、女性に自分から告白をした事がなかったから。
緊張で、手汗や脇汗が止まらないし! 心臓がドキドキし過ぎて飛び
出すじゃないかと心配になったぐらい。
___僕はあれほど、、、自分に自信を持てなかった事はないよ!
・・・きっと僕は彼女に“フラれる”と覚悟も決めていたんだ!
___それなのに、彼女に告白したのは?
・・・彼女に告白しなかった事を後で後悔したくなかったから。
___しかし?
彼女と付き合って思ったのは?
本当に、“いい子”でね!
いつも、僕の心配ばかりしてくれるし!
純粋に僕の支えになってくれているんだよ!
___あんなに、顔も綺麗で性格もいい子なんて!
世の中に、彼女しかいないよ。
___いやいや?
・・・ただ単に僕は、彼女にべた惚れなんだと思う。
最後までお読みいただきありがとうございます。




