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抜擢
「おめでとう、凄かったね」
冨田が山里を労う。
「ありがとう!冨田くんと大和くんも頑張って」
山里と少し話し、すぐにアップに向かう。
ランニングシュートのアップが終わり、2対1の練習をしていると、北村コーチから集合がかかり、Aチームの選手が鈴木監督と北村コーチの元へ移動。いよいよスタメン発表だ。
「北村コーチとよーく話し合って決めたスタメンだ。文句のある奴もいるだろうが、まだ公式戦のスタメンが決まった訳じゃない。文句がある奴は試合で示せ」
鈴木監督が言う。スタメン発表は北村コーチからのようだ。
「PG蛇川、SG冨田、SF冴島、PF佐倉、C大内。以上」
「えっ……」
思わず声が出た。
「なんだ、大和」
「いえ、何でもありません」
大内公也は3年生で183cm。ここは納得の人選だ。しかしなぜSGが冨田なんだろうか。冨田はPG。納得出来なかった。
「冨田……」
「話は後だ」
冨田は一言だけ残し、13番のユニフォームに着替える。




