第5話 初めての人間
文字間違えていて気になっったら言ってください。直しますんで
今日も歩き続けて早1ヶ月。
どんだけこの森広いんだよ。それとも俺が小さいからか?どっちだっていいから、さっさと森を抜けて人に会いたい。
寂死する。
そんな事を思いながら歩いていると。遠くから人の声が聞こえた気がした。
「ぁぁぁぁぁぁぁ......」
これは行くしかないだろ。お金にされるかもしれないけど。
声のする方に近づくに連れて声がよく聞こえるようになって来た。
「.....やばい、逃げろぉぉぉ!」
ん?なんか話し声と言うより叫び声?
すると、向こうから如何にも冒険者っぽいおっさん2人と、魔法使いっぽい女性が走って来た。
え、なになにどうしたの?
何かに追っかけられてるのか?
冒険者パーティーの後ろを見ると、何時もご馳走になっているツノが生えたウサギが一匹追いかけているだけだった。
あれから逃げてるのか?まさかあんな雑魚から.....
「やばい、ブラッドホーンラビットだっ走れぇぇぇ‼︎」
ブラッドホーンラビットってあのウサギの名前なのか?結構やばい名前だな。
血濡れのツノうさぎって......
遠くから見ていると、そのブラッドホーンラビットは大剣を持っている冒険者のおっさんの方にジャンプして、頭から生えているツノをおっさんの後頭部に突き刺した。
「うああぁぁぁぁ‼︎」
あのウサギやばいな!
このままだと、残りの二人が殺されるのも時間も問題だろう。
これって助けた方がいいんじゃないか?
俺は走って横からツノうさぎに体当たりしてやった。すると、ツノうさぎは近くの木に当たって倒れた。
やったか?
だがすぐに起き上がって、今まで戦って来たツノうさぎとは比べものにならないほどの速さで突進して来た。
レベルが高いのかな?かなり早いが避けれないことはない。
「なんだあのドラゴン......」
追いかけられていた冒険者のおっさんの一人がそんなことを言っていた。
ただのドラゴンです。
突進を躱すと、背中にパンチしてやろうと思ったが避けられてしまった。
いつもならここで倒しているのに、
なんつー速さだ。
ツノうさぎは突進を繰り返して来て、俺の防戦になってしまった。
このままじゃあ埒があかない。パンチが避けられるなら、隙を突いて火球で倒そう。
「ウウゥゥゥ......」
俺は口に魔力を溜め始めた。
また、ツノうさぎが突進して来た。今までのより遥かに速い。これで決めるようだ。
俺はツノうさぎのツノを手の甲で逸らし、そのまま横から噛み付いてゼロ距離で溜めていた火球を放った。
「キュウウウウゥゥ.......」
そこでツノうさぎは息絶えた。
はぁ、やっと終わった。転生してこんな戦いは初めてだ。死ぬかと思った。
すると、後ろで見ていた冒険者のおっさんと、魔法使いっぽい女性は何やら言っている。
「おい、あれってB-ランクのドラゴネットじゃねぇか......」
B-が強いのかよく分からんがおっさんがビビっている感じからして、多分強いんだろう。
説明で最弱って書いてあったのはドラゴンの中でって意味だけど、それでも十分強いのか。
さて、どうしようこの状況