第2話 問題発生
眼が覚めると、俺はめっちゃ高い所にいた。
え、転生って最初、何処かの森の中とか
草原とか、誰かの家とかじゃないの?
いや、まぁ下に森はあるけど......
ん....?
てことは俺木の上?
立っている場所はまるで鳥の巣みたいな.....
と、思いながら足元を見ると、
「アアアアアァァァ!?」
って、何今の声!?俺の声?
あと、俺の足からでかい爪が.....
これ絶対人間じゃないわ。普通人間に転生するもんじゃないの?
とりあえず、俺って何?
なんか鏡的な物って....あるわけないよ
なぁ。一旦落ち着こう。
まず、足は見た。手を見よう。
はいっ翼でしたー
(あーこれもうだいたい分かったんです
けど)
あとは後ろにあるものだなうん、何があるか分かるよ?
後ろを向くと当たり前のように付いている尻尾。
うん。
これあれだな。ドラゴンじゃない?多分当たってるだろうけど。
それと、大きさからして子供だな。
子供ってことは親もいるのか?
いろいろ考えていると、強い風が吹いて来た。すると、遠くに小さな点がある。するとそれはどんどん近ずいて来て、大きくなって行く。
大きさは見上げるほどもある赤いドラゴンだった。
そのドラゴンは巣に留まると、口に咥えていた大きなイノシシみたいなのを口から離して俺の目の前においてきた。
食えという事なんだろうか
見るからに多分親だろう。それとこの、でかいイノシシみたいなのは俺、食えるの?
思い切って食べてみた。そりゃ食べたくないけど、仕方がない。自分では何もできないし。
あと、味の方は食べれない事はなかった。ただ、日本人の時に食べていたものと比べるとあれなだけだ。
食べ終わって少し休もうとしていると、さっきのような強い風が吹いてきた。
親ドラゴンも周りを見回している。
すると、黒いドラゴンが 親ドラゴンよりも遥かに速いスピードで飛んで来た。
そして、いきなり親ドラゴンに噛み付いき、殺し合いが始まった。
やばいなこれ。転生して早々死ぬぞ。
だが俺は、黒いドラゴンの翼が当たったせいで巣から落ちてしまった。かなり痛かったがまだ大丈夫だ。
上を見上げると、ちょうど親ドラゴンが黒いドラゴンに殺されていた。
黒いドラゴンは俺に気付くことなく、親ドラゴンを咥えて何処かへ飛んで行ってしまった。
俺、これからどうしよう
転生していきなり問題発生だ。