プロローグ
初めての投稿です。
「あーつっかれたーだるかったー」
高校からそれほど遠くない家に帰る途中、愚痴を言いながら篝 和斗はいつもの周りをビルに囲まれた暗い路地を歩いていた。
だが今日は、金曜日で明日は学校がないため実は結構機嫌が良かったりする。
家に帰ったらゲームやらネットやらしている自分を想像しながら帰っていると、前の方にしゃがみ込んでいる男性がいた。
暗くてよく見えないが、具合が悪いのかと思い声をかけようと近ずいた。
「あの、大丈夫ですか?」
「あぁ?」
目つきの悪い、如何にも不健康そうな男が振り向くと、そこから人の死体が見えた。
うわぁ......マジかよ......。ていうかどうしよう。
逃げるか?
男は振り向くと、焦った表情を見せそこにいる人を殺したであろう包丁を持って声を上げながら斬りかかって来た。
「うあああああぁぁぁ‼︎」
「あぶっ......ねっ......」
いきなり斬りかかられて反応できなかった。
腹を斬られた。動けなくはないがかなりキツイ。逆の方向へ逃げようと向きを変えたが、背中を切られ俺は地面に倒れこんだ。口からも血が出てきた。
「うっ........」
おいおい嘘だろ、俺死ぬのか......?
背中と腹が熱い。意識も朦朧としてきた。
最期に背中に包丁が刺され俺の意識はなくなった。