表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プロスト  作者: ガル
第三部
19/65

第一章

 体が大きく揺れ、カリルは驚いて飛び起きた。

「なんだ?地震か?」

 周りを見渡す。小さな部屋の中らしく、簡素なベッドと椅子、燭台くらいしかない。

 ベッドの端にちょこんと座っていた響が、顔を輝かせた。

『カリルさん!気がつかれたんですね、よかったー!』

「んな暢気なこと言ってる場合か!揺れてんだろ!」

『へ?そうですか?』

 不思議そうに響が首を傾げたとたん、また大きな揺れがきた。慌ててバランスをとる。

「やっぱり地震じゃねーか!」

『ああ、これのことですか?嫌だなカリルさん。違いますよ』

「じゃ何なんだよ」

 苛苛しながら尋ねると、なぜか自慢げに響は答えた。

『今ぼくたちが乗ってるのは船なんです。だから波で揺れてるだけですよ、きっと』

「はぁ?」

 カリルは眉をつり上げた。今、なんて言った?

「船?」

『はい』

「なんでそんなのに乗ってんだよ」

『それはその・・・カリルさん、サガさんに負けちゃったじゃないですか。そしたら兵士さんが来て、気絶したままのカリルさんを、ここに押し込めていったわけで・・・』

「はーあー!?なんだよそれ!ふざけてんのか・・・って」

 座り直そうとしたカリルは、ふと違和感に気づいた。手が妙に重たい。そちらに視線をやって、ぎょっと目を見開いた。

 カリルの両手首には、石製の枷がかっちりとはまっていた。枷同士をつなぐ細い鎖が音を立てる。

「なんだよ、これっ!?」

『あーそれもサガさんが。あはははは』

「あはははは、じゃねぇ!!おまえ止めろよ!」

『そんなの無理ですよぅ』

 カリルは舌打ちした。この役たたずめ。

 手首を持ち上げてみる。両手同士が固定されていないだけマシだが、やっぱり重い。

「くっそ、何考えてんだ、あいつ」

『そういえば、サガさんから伝言がありました』

「ああ?」

『「ざまあみろ」だ、そうです』

 カリルは「あ゛ーーーーーっ!!」と大きな声を出して、ベッドに転がった。バタバタと暴れる。

「うっぜぇっ!!なんだそれムカつく!!あああ!!」

『まぁまぁ、落ち着いてください。仕方ないですよ、実際負けちゃったんですから』

「負けたとか言うな!」

『でも、事実ですから』

「・・・っ」

 カリルは大きくため息をついた。寝転んだまま、髪の毛をぐしゃぐしゃにかきまぜる。

「・・・ああもう、なんだあいつ。あんな強いなんて反則だろ?」

『サガさんは小さい頃からいろんな武術を学ばれてましたから。サガさんのお師匠であるお父さんも、ティティンで指折りの剣士でしたし。そりゃーお強いですよ』

「おまえさ」

『はい』

「慰める気ないだろ」

 ふてくされて言うと、響はびっくりしたように目を瞬かせた。

『・・・・・・・・どうしたんですか、カリルさん!?ちょっと可愛いじゃないですか!?分かりました、これから全力で慰めます!』

「いらねぇ、失せろ」

『なんなんですかもう!』と響が頬をふくらませた時、船室の扉が開いた。

 入ってきたのは中年の兵士だ。パンと水を乗せた皿を持っている。

「お、なんだ。起きたのか坊主」

「坊主じゃねーよ」

「元気そうだな。ほら、これ食え。腹減ってるだろ?」

 兵士は空いていた椅子の上に食べ物を置いた。確かに腹はかなり減っている。減ってはいるが。

 カリルは兵士をにらみつけた。

「なぁ、この船どこに行くんだ?」

「どこって、島さ」

「島?どこの?」

「そりゃちょっと教えられないなぁ。ま、もうすぐ着くからおとなしくしてな」

「・・・」

 カリルは嘆息して響を見やった。彼も首を傾げていたので、どこに行くのか見当はついていないらしい。



 窮屈な船室に閉じこめられて一体どれだけ経ったのか。

 着いたぞ、と兵士に言われ、ようやく外に出ることができたカリルは、太陽の下、強い既視感に目眩を覚えた。

 白い砂浜と青い空。青く茂った木々。むきだしになった岩肌。

「ここ・・・」

『うわぁすごい!本当に島です!緑がいっぱいですね、カリルさん!』

 ああ、と同意したきり、カリルは黙り込んだ。まじまじとその光景を眺める。

 似てる、そう思った。

『ふふ、なんだか守護の島を思い出しますね。ここ』

「・・・あっちのほうが良いところだけどな」

 まさしく自分が考えていたことと同じことを言われ、カリルはぶっきらぼうに返した。ムカつくことに響はにこにこと笑っている。

『あっ、カリルさんどこ行くんですか?』

「いつまでもこんなところでぼけっとしてられるか。無人島だったら洒落になんねー」

『あ、そっか、そうですよね。兵士さんも帰っちゃいましたし・・・』

 あろうことかカリルを島に降ろすと、船はさっさと海路に戻ってしまったのだ。

 もちろん食料も水もない。カリルの手にはまだ枷がはめられているので、もしここが無人島で猛獣がいたりしたら洒落にならないのだ。

 万が一のことを想像したのか、響はぞくりと肩を震わせると、早速大声で叫び始めた。

『誰かーいませんかー?いたらー返事をーしてくださーい!!』

「響」

『はい』

「うるさいからやめろ」

『ひ、ひどいです。ぼくはカリルさんのためにやってるのに』

「つか、おまえの声を聞けるやつなんて、そうそういないだろーが」

『むっ。なんですか、その決めつけは。許せませんね』

「だって事実だろ」

『そんなことやってみなきゃ分からないじゃないですか!だーれかー!!いませんかぁぁーーー!!』

 響はムキになってより一層大声を出したが、やはり返ってくる声はない。カリルはため息をついた。

「無駄なことはやめろ。疲れるだけ・・・」

 その時、聞き覚えのない男の声がした。

「ティティンの船が来たから何事かと思えば・・・おまえか、響」

「!」

 カリルと響はびっくりして振り返った。

 木の陰から出てきた壮年の男が、こちらに歩み寄ってくる。白髪まじりだが、不思議と若い印象の男だ。

 誰だろうか。今、響の名前を呼んだ気がしたが・・・。

 カリルはほんの少し警戒しながら、響に視線を走らせた。響はというと、元々大きな目をこぼれんばかりに見開いている。

『えっ、えええ!?ヤノさん!!??』

「ああ。相変わらず騒がしいな、おまえは」

『うわあああ、ヤノさん!ヤノさんだぁっ!!お久しぶりです!!』

 響は全身で喜びながら男の側に飛んでいった。どうやら知り合いらしい。

「おまえ、こんなところで何をしているんだ?というか、その姿はどうしたんだ」

『えっとですね、話すと長くなるんですが。とりあえずご紹介します!』

 響はぐるんとこちらを振り返ると、満面の笑顔で言った。

『ぼくの主のカリルさんです!』

「主じゃねーだろ。仮だろ。ちゃんと一字一句正しく説明しろ」

『まったまたーカリルさんたら照れちゃって!』

「死ね」

『と、まぁごらんの通り口の悪い方ですが、実はとっても優しくて格好いい人なんですよ、ヤノさん!』

「ほう、そうかそうか」

「・・・」

 マイペースなふたりのやりとりに、カリルはちょっと脱力した。

『カリルさん、カリルさん』

「・・・・・・・・・・・・・今度は何だよ?」

『あのですね、ヤノさんはティティンの前の軍師さんなんですよ!』

「ああそう。・・・って、はぁっ!!??」

 さらりと言われた言葉を理解するのに時間がかかったカリルは、遅れて間抜けな声を上げた。

 ヤノを凝視する。

「ティティンの前の軍師・・・?このおっさんが?」

『はい!』

「ってことは、つまりサガの」

『はい、お父さんです!』

「・・・うっわー」

 カリルは頭を押さえて唸った。なんだそれは。

 言われてみれば確かに・・・似ているような気もするが。それにしてもどんな偶然なのか。いや、そもそも偶然ではないのか。

 ヤノはヤノで不思議そうにカリルを見ている。

「なんだ、息子と知り合いか?カリル」

「あ?あーまぁな」

 ふむ、とつぶやくとヤノは空を仰いで提案した。

「なんだが込み入った事情がありそうだな。もうすぐ日も暮れ始める。おまえらがよければおれの家に来るか?」

『ええっ、いいんですか!?』

「ああ、狭い家だがな。そこでゆっくり話を聞こう」

『ですってカリルさん!』

 行きましょう!と響は全身で訴えている。確かにこんな右も左も分からない場所で野宿するよりかは、マシかもしれない。

 カリルはうなずいた。






 ヤノの家は、少し内地に入ったところにあった。村というには住んでいる人間は少なく、どちらかというと小規模な集落に近い。

 家は変わっていて、一つの長い家を部屋ごとに区切って住んでいるらしい。長屋というのだとヤノは教えてくれた。

 彼が使っている部屋は、一番東側にあった。そこの横戸を開けると、入るように促した。

「狭いがな。適当に座ってくれ」

『はい。お邪魔します!』

 響は興味津々にきょろきょろしながら中に入っていった。カリルも足を踏み入れる。

 中は確かに狭いが、きちんと整理されていた。机や椅子はなく、代わりに麻で編んだ敷物がひいてあった。地べたに座って生活しているらしい。

 とりあえず腰を下ろしたカリルに、向かい合うようにヤノも座った。

「吸うか?」

 と差し出されたのは、太い巻き煙草だ。カリルは顔をしかめた。

「いらねぇ。まずいし」

「そうか?うまいのに」

 ヤノは手際よく煙草に火をつけると、一口吸い込んだ。煙を吐く。

「くっせぇ」

「悪いな、我慢してくれ。・・・それで?どうしてこんな辺鄙な島に来たんだ?おまえら」

「知るかよ。あんたの息子に連れてこられたんだ。あいつに聞け」

 ヤノはくつくつと笑うと、カリルの両手の枷に目を向ける。

「それも、サガの仕業か」

「・・・みたいだな」

「それで、何をした?枷をはめているとはいえ、罪人ではないだろう。サガがそんな者をここに連れてくるわけがないし、第一響が主に据えるはずもない」

「だから主じゃねーっての・・・」

『実はですね!』

 響は横から身を乗り出すと、意気揚々と説明し始めた。カリルはというといちいち説明に参加するのも面倒くさいので、響に任せてほうっておく。

 ここに置き去りにされるまでの経緯をかいつまんで話終えると、ヤノは最後の煙を吐き出し、煙草を皿に押しつけた。

「それはまた・・・苦労したな」

『そうなんです!』

「いや、おまえ特になにもしてないだろ・・・」

 カリルのつぶやきも、響は無視をする。

『ところでヤノさん、ここはどこですか?船の兵士さんは教えてくれなかったんですけど』

「ここか?ここはティティンの最東にある小島だ。見ての通り、小さな集落しかない」

『ヤノさんはいつからここに?』

「サガに跡を継がせて引退した後だから、八年ほど前からだな。今は家族と一緒に住んでいる」

『家族、って』

「妻と、息子だ」

『へぇ、奥さんと息子さんですか。・・・って、え?』

 にこにこと笑っていた響が、ふとまばたきをした。ヤノを穴が空くほど見つめた後、大声で叫ぶ。

『えええええ!!??ヤノさん再婚してらしたんですか!?しかも息子さんって!』

「なんだその驚きようは」

『そりゃ驚きますよ!それってサガさんの異母弟ってことですよね?』

「ああ、そうなるな」

『サガさんの弟さん・・・』

 想像したらしく、響は目を輝かせている。これはあれだ。『弟さん、見てみたいです!』の顔だ。あほか。

 その時、音を立てて部屋の扉が開いた。

 入ってきたのは妙齢の女性だった。ふっくらしているせいか、柔らかな印象の人だった。

「ただいま戻りました。あら、珍しい、お客様ですか?」

 女はカリルと響を交互に見ると、おっとりと目を細めた。響が見えているらしい。

「紹介しよう。妻のキリだ。キリ、こっちはカリル」

「初めまして」

 キリは持っていた荷物を床に置くと、手を差し出してきた。カリルはそれを握り返し「よろしく」と答える。

「キリ、ウィルの様子はどうだった?」

「いつもどおりですよ。ご飯はちゃんと食べているようです」

 どうやら奥が台所になっているらしく、キリはそこに荷物を運んでいた。

 響が首を傾げる。

『ウィルってどなたですか?』

「ああ、さっき話した息子だ。一緒には暮らしてないんだがな」

『え?どうしてですか?』

「どうやら反抗期らしくてな。家から飛び出していったきり戻ってこん。困ったものだ」

『はぁ、そうですか。それは大変ですね。そうだ、カリルさんに意見を聞くといいですよ、ヤノさん』

「はぁ?なんでおれなんだよ?」

『だってカリルさん万年反抗期みたいなものじゃないですか』

 カリルはヤノを振り返った。

「なぁ、ここら辺にどっか広い場所ねーか?」

「裏にあるが・・・どうかしたのか?」

「いや、これ割ると破片が散るだろ?さすがに家の中だとまずいかなってさ」

 と、カリルは石版を示した。あああああああ、と響がカリルの膝にすがりつく。

『すいません冗談ですもう言いません!言いませんから!!カーリールーさーんー!』

「誰が万年反抗期だって?」

『うえっ!?カリ、じゃなくて・・・ぼくです!はい!』

「だよなぁ?」

 カリルは実に悪い笑みを浮かべながら、石版をくるりと空中で回転させた。ひぃぃぃぃ、と響が情けない声を出す。

 成り行きを見守っていたヤノが失笑した。

「なんというか・・・仲いいな。おまえら」

「おい。今のを見て、どうしたらそういう感想になるんだよ?」

「そんなこと言われてもな。キリだってそう思うだろう?」

 台所から出てきたキリがくすくすと笑った。

「そうですね」

「納得できねー」

「仲良しなのはいいことですよ。ところで、夕飯はどうしましょうか?カリルさんはなにがお好きですか?」

「は?いや、おれは・・・」

 カリルが言うより先に、ヤンが口を開いた。

「泊まればいい。どうせ寝る場所もないんだろう?」

「・・・いいのかよ。そんな、ついさっき会ったばっかの人間をいきなり泊めて」

「あいにく響とのつきあいは長いんでな。それに、にぎやかな方がキリが喜ぶ」

「意外と愛妻家なんだ?」

「意外と、は余計だ」

 お互いににやりと笑いあうと、カリルは「悪い。助かる」と礼を言った。




 キリはかなりの料理上手で、夕飯に出された物はどれも美味しかった。お腹が一杯なはずなのに、いくらでも入ってしまうから不思議だ。

 食後の口直しに、丁寧に剥いてある林檎をかじりながら、カリルは気になっていたことを尋ねた。

「そういえばさ、キリもこいつのこと見えるんだよな?」

「ええ、見えますね」

「なんでびっくりしないんだ?明らかにおかしいだろ?この生き物」

『カリルさん、その言い方はあんまりです!!』

 横で響がわめいたが「うるさい」と一蹴して黙らせる。キリが微笑んで言った。

「響さんと同じ守護霊の方を知っていましたから」

「それって」

 カリルは目を丸くしてキリを見つめた。響もびっくりしたような顔をしている。

 普通の霊ならともかく、響と同じ守護霊というのは稀少だ。国にひとりしかいないのだから当然だが。

 ヤノが咳払いをした。

「・・・カリル、いちいち隠すようなことでもないから話すが。キリは以前、トランドの王宮で働いていたんだ」

「はっ!?」

 カリルは素っ頓狂な声を出して、ヤノを振り返った。

「王宮?」

「はい」

「トランドの?」

「はい」

「・・・あーちょっと待ってくれ。頭が追いつかない」

 カリルは頭を抱えた。さっきから驚くことが多すぎて、わけが分からなくなってきている。響も同じらしく、難しい顔をして唸っていた。

 ふたりの反応にヤノは苦笑した。

「響の話を聞いたときには、おれも驚いたがな。これも縁というやつだろう」

「縁ねぇ・・・」

 あまり信心深くないカリルは、納得できないような表情を浮かべる。

「ってことは響と同じ守護霊ってのは、刃のことか?」

「はい。よくクライスさまと一緒だったのをお見かけしました」

「クライス?」

 誰だっけ、と首を傾げると、ヤノが呆れたように説明した。

「クライス・ルン・トランドだ。トランドの現国王を知らんか?」

「国王・・・ってことはリオの父親か」

 時期的に見ても、刃がリオの父親とやらを守護していたあたりだろう。漠然と考えていたカリルは、そこで根本的なことに気づいた。

 目の前のヤノとキリを見つめる。

「あのさ、あんたらって敵国同士なんじゃねーの?」

『はっ!そうですよ!』

「あほ。おれが引退した時にはまだ戦争は始まってなかったし、そもそもキリとはこの島で会ったんだ。彼女もとっくに仕事を辞めた後にな」

 なるほど、とカリルはつぶやいた。確かにそれなら有り得る話だろう。

 カリルはキリに目を向けた。

「王宮でどんなことしてたんだ?」

「普通の下働きですよ。わたしは厨房で料理をしてました」

 だから料理が美味いのかと納得する。

「厨房って、城にいる人間全員分作んのか?」

「そうですね」

「ってことは、リオのもそうってことだよな。なぁ、キリ。城の飯って魚の丸焼きださねーの?」

「丸焼き、ですか?ムニエルとかなら」

「そういうんじゃなくて、普通に串刺して焼いただけのやつ」

「それは、ありませんね」

「だよなぁ・・・だからあいつ食べ方知らなかったんだな」

 しみじみつぶやくカリルに、響が首を傾げている。

『カリルさん?魚の丸焼きがどうかしたんですか?』

「あ?いや、こっちの話」

 カリルは手を振ると、キリに視線を戻した。

「な、じゃあリオのことも知ってんだよな?」

 キリは微笑んだ。

「もちろん存じ上げておりますよ。といってもまだフォリオさまがお小さいころのことですが」

 小さい頃のフォリオを想像してみたが、いまいちぴんとこない。カリルの様子に、キリは笑みを深くする。

「フォリオさまは昔から大変優しい方で、城内の皆から慕われておりました。わたしたち使用人にもよく声をかけてくださったんですよ」

「・・・何か今とあんまり変わらなさそうだな、あいつ」

 カリルは苦笑してつぶやいた。どうやらあの性格は小さい頃にはすでに形成されていたらしい。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ