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北風が吹いたら  作者: 辰巳尚喜
5/16

一人目5

泥棒は小野せいではないが、オーナーの矛先は変わる事なかった。


何だかんだと言い掛かりをつけられ、最後はクビになった。


全くツイてない話しだ。


その後、レストランで働くが、そこは放火による火事で廃業。


次に働いたホテルは業績不振で廃業。


時代が悪いのか、小野自身がツイてないのか、うまくいかない日々が続いていた。

もし、自分が彼の樣にカッコよく、強い感じだったら、今頃こんな風にベンチに座り最後の晩餐を考える必要は無かったかもしれない。


小野は優しく寡黙な男。

今までの人生はそれが裏目にでる事が多かった。


飲食店の最後に働いたのが御徒町にある町では有名な小さな洋食屋「風の里」

家族経営のアットホームな店だった。


小野も30歳を目前にしていたが、その店では夢を見る事ができた。


真面目なうえに料理もなかなか上手かったので、オーナーマスターは偉く気に入り、一人娘の婿に迎えて店を継いでくれればと考えていた。


娘は正美と言い26歳だった。


OLの傍ら店を手伝い、清楚で可愛い娘だった。


小野は恋愛に積極的なタイプではないが、正美との関係は自然にそうなった。


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