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北風が吹いたら  作者: 辰巳尚喜
13/16

一人目13

仕事は単純なものだった。


ベルトコンベアーで流れてくる部品にハンダ付けしていく。


何も考えずただ黙々と。


小野にはそれで十分だった。


寝る場所も飯もあり、決して多くはないが給料もある。


人と係わり合う事に抵抗があった。


また、今までと同じ様な事が起こる。


そんな恐怖はいつも頭の何処かにあった。


その中で唯一の友達がいた。


ブラジルからの出稼ぎ労働者のシジマール。


ブラジル人のなかでも一際陽気な男だった。


歳は小野と同じ、褐色の肌に白い歯、少しちじれた髪でちょっとした優男だった。


シジマールは事あるごとに小野に話しかけた。

最初は警戒していた小野も何時しか彼とは話すようになった。


その頃の唯一の救いだったかもしれない。


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